NNjoinツールについて

341 views
Skip to first unread message

h shima

unread,
Nov 24, 2020, 4:11:52 AM11/24/20
to QGIS初心者質問グループ
こんにちは.

NNjoinツールを使った距離計測で手動計算値と出力値が異なっていることを解決したく,質問いたします.

北海道全域で,海上物から最寄りの海岸線(岸)までの最短距離をメートル単位で知るためにNNjoinツールを使っています.
しかし,ポイントから海岸まで手動計測した値(ものさし上の線の長さを図るツール)と大きくずれてしまいます(60 km程度なはずなのに属性テーブルを見ると1000000という値が表示されています).

ポイントデータは,GPS(WGS84)で取得したものをGIS上でJGD2011の9系に変換しています.
ポリゴンデータは国土地理院からフリーでダウンロードした日本全域地図を同じくJGD2011の9系に変換しています.

Qgis3.10.11をWindows10で使用しています.
どうぞよろしくお願いいたします.

ありた

unread,
Nov 24, 2020, 9:19:39 AM11/24/20
to QGIS初心者質問グループ
こんにちは

QGIS の計測ツールの「デカルト座標」による計測は、プロジェクト CRS における
距離の計測となります。
おそらくですが、プロジェクト CRS として EPSG:3857 や EPSG:3395 / EPSG:3832 などの
メルカトル図法を設定しており、(本来はさほど長くないにも関わらず)引き伸ばされた
結果の距離を取得したのだと思います。
https://groups.google.com/g/qgisshitumon01/c/XvOzprmt9jc/m/-ozHVrk8AgAJ

正確な距離は「回転楕円体」という方の距離を参照してください。



また NNJoin プラグインの説明にあるとおり join layer の CRS を使って距離を
計算する仕様となっています。
https://plugins.qgis.org/plugins/NNJoin/

平面直角座標系といっても、メルカトル図法の一種なので、場所によって距離等に
誤差が生じます。ただし、適切な系を使用していれば許容できるレベルです。
(ただし今回に関しては関東で使用する9系を、北海道地域で使用しているため
 NNJoin で得られた9系における距離は測量で許容される以上の誤差が生じています。)

h shima

unread,
Nov 24, 2020, 9:56:19 PM11/24/20
to QGIS初心者質問グループ
ありたさま

ご教示いただき,ありがとうございます.

InputとJoin layerの平面直角座標系をJGD2011の12系に直したところ,近い値が計測できました(プロジェクトCRSはWGS84を使用しました).
ありがとうございます.距離計測の回転楕円体についても学ぶことができました.

追加の質問になってしまうのですが,複数の平面直角座標系にまたがるような広範囲のデータを扱う場合
(今回ですと渡島半島付近の11系と知床半島付近の13系など),
座標系の領域ごとにレイヤを分けて,違うCRSで測る必要があるのでしょうか.
あるいは間を取って12系などを使って,まとめて計測してもよいものなのでしょうか.

どうぞよろしくお願いいたします.





2020年11月24日火曜日 23:19:39 UTC+9 ありた:

ありた

unread,
Nov 26, 2020, 8:14:47 AM11/26/20
to QGIS初心者質問グループ
こんにちは

目的に拠るかと思います。

測量やそれに準じる場合はそれぞれ規定された平面直角座標系で求めるべきです。

正確な数値を計算したい場合は、計測ツールの「回転楕円体」や、ライン地物を
作成してフィールド計算機で $length の計算を行います。

平面直角座標系や UTM などで近似する場合は、どの程度誤差を許容できるかと
いうことになるかと思います。



平面直角座標系は、規定上、適用する都道府県等は定められていますが、誤差だけの
ことを考慮するのならば、実用上、中心経度から東西 130km 程度は使用可能です。
この範囲での誤差は 0.01% 未満です。

平面直角座標系ほどの厳密さを求めず、もう少し広範囲を扱うときは UTM を
使用することが多いです。( UTM : ユニバーサル横メルカトル)
規定上は中心経度から東西3度の6度幅で適用するもので、北海道中央~西部は
UTM zone 54N (中心経度:141度)、東部は zone 55N (中心経度:147度)を使用します。
誤差だけでいうのであれば、中心経度から東西 260km の範囲で、誤差 0.04% 未満です。

解析などでは、規定された座標系を使わなければダメということはありません。
平面直角座標系12系を北海道全域で使用する場合、中心経度142.25度からは
奥尻島 230km (誤差 0.05% )、納沙布岬 290km (誤差 0.09% )なので、
この誤差は許容可能かという判断になります。
(ただし面積誤差率はその2倍になります)

なお UTM zone 54N で東部もカバーする場合、中心経度141度から納沙布岬は
390km (誤差 0.18% )となります。

また、規定の UTM の区切りと異なりますが、たとえば中心経度142.7度で UTM に
準拠した投影を行い、北海道全域で誤差 0.05% 程度に納める方法もあります。
(投影法のカスタム定義が必要となります)

参考までに誤差(≒縮尺係数)の求め方です。
無題.png

h shima

unread,
Nov 27, 2020, 3:01:26 AM11/27/20
to QGIS初心者質問グループ
ありたさま

ありがとうございます.
誤差測定に関しても記述いただきありがとうございます.

それほど精度が必要な解析ではないので出力結果と計測値を見てみて,決定したいと思います.
カスタム定義に関しても,試してみたいと思います.

ありがとうございました.




2020年11月26日木曜日 22:14:47 UTC+9 ありた:
Reply all
Reply to author
Forward
0 new messages