4/20 の NIKKEIプラス1に、「ホームページはプロバイダーを利用して個人が
公開しているような小規模なウェブページを指すことが多い」と書いてありま
した。
ウェブページを指す用法自体は今までもありましたが、それを「個人が公開し
ているような小規模な」と限定した処は新しいかと思います。
--
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┃ 村上 智一 ( TomOne ) 鎌倉市在住 ┠┐
┃ URI: http://kikyou.sakura.ne.jp/~tomone/ ┃│
┃ E-Mail: tom...@kikyou.sakura.ne.jp (main) ┃│
┃ E-Mail: mrkm...@mtd.biglobe.ne.jp (sub) ┃│
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> 4/20 の NIKKEIプラス1に、「ホームページはプロバイダーを利用して個人が
> 公開しているような小規模なウェブページを指すことが多い」と書いてありま
> した。
> ウェブページを指す用法自体は今までもありましたが、それを「個人が公開し
> ているような小規模な」と限定した処は新しいかと思います。
すばらしい。なんと11か月ぶりに用例集を改訂できました。ありがと
うございます。D群に追加しましたが、どなたでも分類についてご意見
があればぜひ。
また連続して新規用例発掘の予感…? 久野
P.S. 教科「情報」関係のセミナー行っていましたが、そういうコミュ
ニティでは「Webページのことをホームページと呼ぶ」例は次第に
絶滅状態に近付いている感じがしますね。
---
「ホームページ」さまざまな用例集
ver. 2002.4.20 by Kuno
[解説1] 「ホームページ」という言葉は本来「ブラウザのスタートアッ
プページ」(分類A)ないし「WWWプレゼンテーションの入口ページ(分
類B)のいずれかを表すものです。しかしその後何でもかんでも「ホー
ムページ」と呼んでしまう「誤用」(もっと穏やかに言えば「俗語」)
が増えたため、話が通じなくて困ったりします。そういう場面に遭遇
しているうちに「どれくらいどんな誤用/俗語があるんだろう?」と思っ
て「ホームページ」の様々な意味での用例を集めるようになった成果
がこの文書です。ここにない新しい意味を見付けた人はぜひお知らせ
ください。
[解説2] この用例集は最初は「思い付いた/見つけた順」だったのです
が、2000年3月版から、戸田@滋賀県立琵琶湖博物館さんの提案に基づ
く分類を大幅に取り入れました。戸田さんありがとうございます。た
だし、戸田版では「Webページ云々が省略されている」とみなせる用
例を別途挙げていましたが、それだと同じようなものを2回ずつ読ま
されることになり面白くないので、省略ではない疑いがあるものと統
合して掲載しています。戸田さんすいません。
[解説3] 分類(J)は収集はしていますが新しい意味としては無理がある
ので数に入れません。よってこの版では「ホームページ」には「24種
類の互いに異なる意味がある」と主張します。
---
(A) 本来の用法
A1. Webブラウザのスタートアップページ
用例: 「ブラウザのHomeボタンを押すとホームページに戻ります」
A2. ブラウザのHomeボタンを押した時に行くページ
用例: 「まずHomeボタンを押してホームページを表示させてよ。」
注記: 明らかに多くのブラウザは「スタートアップページ」が「ない」
(空白から始まる)ように設定できますから、この意味は1番の
意味とは異なるものと考えられます。
(B) 「入口ページ」という意味を残しているという点で「本来の用法」
に類すると考えて良いもの
B1. ひとつのWebプレゼンテーションの入口ページ
用例: 「○○さんのホームページに本人の写真があります」
用例: 「○○のホームページから『検索』のリンクをたどった所」
B2. Webサイトの入口ページ
用例: 「Yahooのホームページは大分類のメニューになっている」
(C) 「入口」に群を代表する性格があることからその代表する群全体に
語義が拡張されてしまったもの
C1. Webサイト全体
用例: (HP社製PC用ドライバの話題で)「hpのホームページで探しま
したが見つかりません。」
C2. ひとつのWebプレゼンテーション全体
用例: 「ホームページ一式をまとめてダウンロードするには…」
(D) 「入口」という語義はおろか、そこから派生した「群」という語義
まで無視してしまったもの、およびそれに別種の限定を施したもの
D1. 任意のWebページないしWebコンテンツ
用例: 「たどっていった下の方のホームページに書いてある」
D2. WWW全体
用例: 「インターネット利用ではホームページが圧倒的に多い」
D3. Webページのうち、個人が公開しているもの
用例: 「ホームページはプロバイダーを利用して個人が公開してい
るような小規模なウェブページを指すことが多い」(NIKKEIプラス1
2002.4.20号)
(E) 分類(C)に近いが、カテゴリが異なるもの(例えば手法と結果)を同
一視したことによる混同
E1. HTMLファイル
用例: 「ホームページを『メモ帳』で開いて修正します」
E2. Webブラウザ、ないしネットワーク関係のアプリケーションソフト
用例: 「…ネットワーク機器のメンテナンスに必要なアプリケーショ
ンというと、telnet、tftp、ターミナルソフト、電子メール、
ホームページ、などだろう。」
E3. Webコンテンツの作成/編集/オーサリング
用例: 「ワープロ感覚の日本語ホームページソフト」
注記: 他のソフトでは「文書ソフト」ではなく「文書作成ソフト」、
「図形ソフト」ではなく「図形作成ソフト」ですから、上の用
例の「ホームページ」には「作成」等までが含まれているもの
と解釈できます。
(F) 語感から類推した新たな造語
F1. 個人の家庭や家屋に関する内容を持つWebページ
用例: 「私のホームページです(と、家族紹介のページを見せる)」
用例: 「マイホームページです(と、自宅の写真や間取りを紹介した
ページを見せる)」
(G) 「Webページに関わる○○」を指し示す際に「○○」を省略して表
現したとみなせるもの、および最初はそうだったのかも知れないが
省略と関係なく独り歩きしてしまったもの。
G1. URLないしURI
用例: 「新聞広告の隅にホームページも載っていました」
用例: 「ftp://....tar.gz というホームページから取れます」
G2. ホスト名ないしIPアドレス
用例: 「○○のホームページはwww.***.co.jpです」
用例: 「(Webサーバと全然関係ない文脈で)『traceroute ホームペー
ジ』を実行してください」
G3. 電子メールアドレス
用例: 「★★のホームページにメールして聞きましょう」
用例: 「メール送信は1時間に30ホームページが限界です」
G4. 計算機システム(ハード、ソフト)
用例: 「おたくのホームページはPentium(Apache)ですか?」
G5. 2次記憶装置
用例: 「ホームページの容量50MBまで利用可能です」
G6. メーリングリスト
用例: (メーリングリストへのメールで)「始めまして、最近このホー
ムページを知りました。メンバーにいれていただきたく思い、…」
G7. (Web-)BBS
用例: 「ホームページのいじめもすごいよ」(ビートたけし談)
(H) 分類(G)のさらに先として、Webページに関わる○○がポピュラー
なことから、Webページではない○○を指してしまったもの。
H1. 自分が外部に対して表現している何らかのもの
用例: 「♪そうね 人生のホームページ 更新するわ ~」(とある歌詞から)
H2. 公開日記
用例: 某週刊誌において、ゲストの1日の行動を羅列するコラムの題
名が「ホームページ」となっている(Webの日記サイトからの類
推でつけられたものと想像される)。
H3. Q&AないしFAQ
用例: 毎回テーマを決めて取り上げる某テレビ番組において、その回
のテーマに関するQ&Aコーナーの名前が「ホームページ」となっ
ている(Webで多く公開されているQ&AやFAQからの類推でつけら
れたものと想像される)。
(I) 「代表例として本用例集のどれかのものが挙げられるもの」を指し
示すのに「ホームページ」を使っている
I1. インターネット
用例: 「ホームページって言うのは、世界中の人とお話ししたりでき
るの」(G6やG7の可能性もあるが、それらをともに包含したも
のとするとインターネットということになる)
(J) 一般の単語でも同様な言い方をする場合があるため、新たな用例と
するには無理がありそうなもの
J1. (Webサイトを運用している)個人や組織
用例: 「○○省のホームページが被害にあった」
J2. 紙に印刷されたWebページ
用例: 「○○の印刷機能が不具合でホームページの右側が切れます」
---
>> ウェブページを指す用法自体は今までもありましたが、それを「個人が公開し
>> ているような小規模な」と限定した処は新しいかと思います。
Windows XP Homeの「ホーム」みたいなイメージなんでしょうかね。
>P.S. 教科「情報」関係のセミナー行っていましたが、そういうコミュ
> ニティでは「Webページのことをホームページと呼ぶ」例は次第に
> 絶滅状態に近付いている感じがしますね。
割合 「ウェブ」という表現は普通にはなってきていますが、
まだ、「ホームページ」という言い方と「ウェブページ」という
言い方だと、前者じゃないと通じないことが多いです。
高屋敷 一仁 Kunihito Takayashiki
ニュースグループの新設関係はhttp://www2s.biglobe.ne.jp/~kyashiki/fj/
fjの歩き方メーリングリストでの成果を公開中
http://www2s.biglobe.ne.jp/~kyashiki/fj/arukikata/ です。
> ウェブページを指す用法自体は今までもありましたが、それを「個人が公開し
> ているような小規模な」と限定した処は新しいかと思います。
中でも、見映えにあまりこだわっていないものを指す場合が多いように思いま
す。
http://www2.big.or.jp/%7Edasa/cgi-bin/bbs/test/read.cgi?bbs=1&key=970489835&st=52&to=53
vis...@killerbaby.comさん:
> 中でも、見映えにあまりこだわっていないものを指す場合が多いよう
> に思います。
ほうほう。それも入れましょう。 久野
Kunihito Takayashikiさんの<a9qpe1$5llpj$1...@ID-123361.news.dfncis.de>から
> 高屋敷です。
> Windows XP Homeの「ホーム」みたいなイメージなんでしょうかね。
僕もそう思う。
> (C) 「入口」に群を代表する性格があることからその代表する群全体に
> 語義が拡張されてしまったもの
よりも、
> (F) 語感から類推した新たな造語
> F1. 個人の家庭や家屋に関する内容を持つWebページ
こっちのホームから派出したもの、という感じがします。
マイホームのホームのイメージですね。
ところで、新しくできた「情報」の教科書では、このへんどう書いてあるんで
しょうか。
--
若林 泰志(わかん) wa...@ta2.so-net.ne.jp
<3cc17cfd.2104%wa...@ta2.so-net.ne.jp>の記事において
wa...@ta2.so-net.ne.jpさんは書きました。
> わかん です。
> > (F) 語感から類推した新たな造語
> > F1. 個人の家庭や家屋に関する内容を持つWebページ
> こっちのホームから派出したもの、という感じがします。
> マイホームのホームのイメージですね。
プラス1 では、対義語としてウェブサイトが上げられていました。言われてみ
ると、巨大な奴や企業の奴はウェブサイトと言ってるのが多いような気がして
きました。正しい意味を理解したのか、「ホーム」ページじゃ箔が付かないか
らでしょうか? はたまた、広く使われているホームページよりも、ウェブサイ
トの方があまり使われていなくて格好良く聞こえるとか。
> Kunihito Takayashikiさんの<a9qpe1$5llpj$1...@ID-123361.news.dfncis.de>から
> > 高屋敷です。
> > Windows XP Homeの「ホーム」みたいなイメージなんでしょうかね。
> 僕もそう思う。
> > (F) 語感から類推した新たな造語
> > F1. 個人の家庭や家屋に関する内容を持つWebページ
> こっちのホームから派出したもの、という感じがします。
> マイホームのホームのイメージですね。
そ、そうかな。まあ他の例も出て来そうですし、しばらく寝かせてお
きます。
> ところで、新しくできた「情報」の教科書では、このへんどう書いて
> あるんでしょうか。
はいはい。第一学習社「情報A」だとこうなってます。
・WWWで1つの画面として表示する単位をウェブページ(または単にペー
ジ)と呼ぶ。
・あるまとまったウェブページ群の入り口となるページのことをホーム
ページと呼ぶ。
・(欄外注記)ブラウザを起動したときに最初に表示するページのことも
ホームページと呼ぶ。
なってますって私が書いたとこだけど :-) 久野
P.S. そうか、他社の教科書も調査すべきですね。「情報A」だけで13冊
あるんで…皆さん、私に見本本をください :-) :-)
久野さん wrote:
> > ところで、新しくできた「情報」の教科書では、このへんどう書いて
> > あるんでしょうか。
>
> はいはい。第一学習社「情報A」だとこうなってます。
> P.S. そうか、他社の教科書も調査すべきですね。「情報A」だけで13冊
> あるんで…皆さん、私に見本本をください :-) :-)
さて、週末札幌紀伊國屋書店 (大通の方) で、ふと思い立って高校の
情報の教科書とかないかなぁ、と探してみたんですけど、
何も売ってないの。
参考書も副読本も、もちろん教科書も。
当面は大学受験に関係ないらしい科目とはいえ、ちょっとがっかり。
--
+N+ 【新 fj の歩き方 (仮称) の現時点までの成果品は】
西4東 さいとう のぼる<j0...@cocoa.ocn.ne.jp>
+S+ 【http://www2s.biglobe.ne.jp/~kyashiki/fj/arukikata/】
> さて、週末札幌紀伊國屋書店 (大通の方) で、ふと思い立って高校の
> 情報の教科書とかないかなぁ、と探してみたんですけど、何も売って
> ないの。
教科書っていうのは一般書店では売らないものらしいです。採択の公
平性のためとか。売った方がいいと思うんですけどね。でも一部の出版
社からは教科書と実質同様の一般書を売るらしいです。第一学習社なん
かは一般書店とのチャネルはまったくないそうで無理だそうですけど。
> 参考書も副読本も、もちろん教科書も。当面は大学受験に関係ないら
> しい科目とはいえ、ちょっとがっかり。
2007年からセンター試験に入るようになるかも 久野
ku...@gssm.otsuka.tsukuba.ac.jp wrote:
> 教科書っていうのは一般書店では売らないものらしいです。
学生・生徒は町の本屋で教科書を買ったりしませんからね。売れない本は置かない
というだけでは?
おいてないだけで、取り寄せはできると思います。
昔、商業高校のコンピュータの教科書を注文したときにはちゃんときました。
(う。。。25年前だ)
高校の門前書店なら絶対OKだとおもう。
<a9unap$1b...@utogw.gssm.otsuka.tsukuba.ac.jp>の記事において
ku...@gssm.otsuka.tsukuba.ac.jpさんは書きました。
> 教科書っていうのは一般書店では売らないものらしいです。採択の公
> 平性のためとか。売った方がいいと思うんですけどね。でも一部の出版
> 社からは教科書と実質同様の一般書を売るらしいです。第一学習社なん
> かは一般書店とのチャネルはまったくないそうで無理だそうですけど。
そいや情報のものではなかったと思いますが、「教科書と同じ内容の本
です」と断りが入っている書籍が平積みになって売ってるの見たです。
# 確か、そこの本屋での pop では教科書の写真入りだったかしらん?
--
成田 隆興 @ エー・アイ・ソフト株式会社ソリューシュン開発部
E-mail tak...@aisoft.co.jp
『十分間で決断し、短い理由を添えよ。』
> 久野です。
>
>
> また連続して新規用例発掘の予感…? 久野
今朝のNHKニュースでどこやらの会社が顧客リストが
流出するので「ホームページを停止して調査する」ようなことを
言っているのを耳にしました。
これは、きっとWebサーバ(httpd)を指す新しい用法なのではないかと
思いますが如何でしょう。
計算機自体を停止したら調査にならないでしょうから、
計算機ではないだろうと推定されます。
--
Tomoaki Nishiyama
e-mail:tom...@nibb.ac.jp
National Institute for Basic Biology
tom...@nibb.ac.jpさん:
> 今朝のNHKニュースでどこやらの会社が顧客リストが流出するので
> 「ホームページを停止して調査する」ようなことを言っているのを耳
> にしました。これは、きっとWebサーバ(httpd)を指す新しい用法なの
> ではないかと思いますが如何でしょう。計算機自体を停止したら調査
> にならないでしょうから、計算機ではないだろうと推定されます。
そうですね、E2として挿入してみました。
いかがでしょう>>皆様 久野
---
「ホームページ」さまざまな用例集
ver. 2002.5.27 by Kuno
[解説1] 「ホームページ」という言葉は本来「ブラウザのスタートアッ
プページ」(分類A)ないし「WWWプレゼンテーションの入口ページ(分
類B)のいずれかを表すものです。しかしその後何でもかんでも「ホー
ムページ」と呼んでしまう「誤用」(もっと穏やかに言えば「俗語」)
が増えたため、話が通じなくて困ったりします。そういう場面に遭遇
しているうちに「どれくらいどんな誤用/俗語があるんだろう?」と思っ
て「ホームページ」の様々な意味での用例を集めるようになった成果
がこの文書です。ここにない新しい意味を見付けた人はぜひお知らせ
ください。
[解説2] この用例集は最初は「思い付いた/見つけた順」だったのです
が、2000年3月版から、戸田@滋賀県立琵琶湖博物館さんの提案に基づ
く分類を大幅に取り入れました。戸田さんありがとうございます。た
だし、戸田版では「Webページ云々が省略されている」とみなせる用
例を別途挙げていましたが、それだと同じようなものを2回ずつ読ま
されることになり面白くないので、省略ではない疑いがあるものと統
合して掲載しています。戸田さんすいません。
[解説3] 分類(J)は収集はしていますが新しい意味としては無理がある
ので数に入れません。よってこの版では「ホームページ」には「26種
類の互いに異なる意味がある」と主張します。
起源: 「ホームページはプロバイダーを利用して個人が公開してい
るような小規模なウェブページを指すことが多い」(NIKKEIプラス1
2002.4.20号)
D4. Webページのうち、個人が公開していてダサめ、ただし「HP」より
はややダサさが軽いもの。
起源: 2ちゃんねるスレ「ダサいホームページ作成マニュアル」派生
サイト掲示板の書き込みから。
(E) 分類(C)に近いが、カテゴリが異なるもの(例えば手法と結果)を同
一視したことによる混同
E1. HTMLファイル
用例: 「ホームページを『メモ帳』で開いて修正します」
E2. Webサーバ
用例: 「…の問題について、ホームページを停止して調査する…」
(NHKニュースより)
注記: 停止した状態で調査できるということはハードやシステム全
体ではないから、Webサーバを指しているものと推定できる。
E3. Webブラウザ、ないしネットワーク関係のアプリケーションソフト
用例: 「…ネットワーク機器のメンテナンスに必要なアプリケーショ
ンというと、telnet、tftp、ターミナルソフト、電子メール、
ホームページ、などだろう。」
E4. Webコンテンツの作成/編集/オーサリング
In article <acsb42$1...@utogw.gssm.otsuka.tsukuba.ac.jp> ku...@gssm.otsuka.tsukuba.ac.jp writes:
>> 今朝のNHKニュースでどこやらの会社が顧客リストが流出するので
>> 「ホームページを停止して調査する」ようなことを言っているのを耳
>> にしました。これは、きっとWebサーバ(httpd)を指す新しい用法なの
>> ではないかと思いますが如何でしょう。計算機自体を停止したら調査
>> にならないでしょうから、計算機ではないだろうと推定されます。
> そうですね、E2として挿入してみました。
(中略)
> E2. Webサーバ
> 用例: 「…の問題について、ホームページを停止して調査する…」
> (NHKニュースより)
> 注記: 停止した状態で調査できるということはハードやシステム全
> 体ではないから、Webサーバを指しているものと推定できる。
うーん、迷い所ですね。
というのは、
> C1. Webサイト全体
> 用例: (HP社製PC用ドライバの話題で)「hpのホームページで探しま
> したが見つかりません。」
との境界が微妙だからです。
この用例、厳密に考えると、本当にサイト全体ではなくて、
当該サイトのサービス対象コンテンツの全体ですよね。
そうなると、今回の「停止」対象と同一とも言えるのではないかと。
別用例と見るとしても、大分類は同じ方が良いでしょう。
>(E) 分類(C)に近いが、カテゴリが異なるもの(例えば手法と結果)を同
> 一視したことによる混同
という大分類に属する他の用例は、
WebサイトやWebプレゼンテーションを特定しない文脈で
使われることが多いと想定されるという意味でも、
今回の用例とは異質なんですよね。
となると、今回の用例は、むしろ大分類(C)に入れて、
C3. 特定のサイトや管理単位などに属するWebサービス全体
とするのが良いのではないかと。
というふうに考えてみると、大分類(C)と(E)の定義を、
境界を意識して見直す必要があるような気もしてきました。
大分類(C)の定義は現状のままで良いと思うのですが、
大分類(E)の方を、
(E) 分類(A)~(D)に属するものを実現あるいは利用するための「手法」や「手段」など
と改訂してみましょう。
そうすると、以下の(実例未確認の)用例が
今回の用例から自然に連想されるでしょう。
E2. Webサーバを実現するために必要なシステム(ソフトウェア)
仮想的な例:このサーバ製品には、初期設定でホームページは入ってる?
(サンプルのWebプレゼンテーションくらいは入ってるでしょうけど、
この場合の本質はhttpdが動いてるかどうかでしょうね)
こんなところで如何で?
戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
to...@lbm.go.jp
In article <acsb42$1...@utogw.gssm.otsuka.tsukuba.ac.jp> ku...@gssm.otsuka.tsukuba.ac.jp writes:
>> 今朝のNHKニュースでどこやらの会社が顧客リストが流出するので
>> 「ホームページを停止して調査する」ようなことを言っているのを耳
>> にしました。これは、きっとWebサーバ(httpd)を指す新しい用法なの
>> ではないかと思いますが如何でしょう。計算機自体を停止したら調査
>> にならないでしょうから、計算機ではないだろうと推定されます。
> そうですね、E2として挿入してみました。
(中略)
> E2. Webサーバ
> 用例: 「…の問題について、ホームページを停止して調査する…」
> (NHKニュースより)
> 注記: 停止した状態で調査できるということはハードやシステム全
> 体ではないから、Webサーバを指しているものと推定できる。
うーん、迷い所ですね。
というのは、
> C1. Webサイト全体
> 用例: (HP社製PC用ドライバの話題で)「hpのホームページで探しま
> したが見つかりません。」
> 今朝のNHKニュースでどこやらの会社が顧客リストが
> 流出するので「ホームページを停止して調査する」ようなことを
> 言っているのを耳にしました。
> これは、きっとWebサーバ(httpd)を指す新しい用法なのではないかと
> 思いますが如何でしょう。
> 計算機自体を停止したら調査にならないでしょうから、
> 計算機ではないだろうと推定されます。
そのどこやらの会社の「お詫びとご報告」が28日付朝刊に載っていました。
# http://www.tbc.co.jp/
| さて、この度弊社ホームページサーバの深部へアクセスがあり、
| ホームページへアクセスを頂いた「お問い合わせデータ」の一部が <以下略>
現在ここの「ホームページサーバ」は文字通り「ホームページ」だけに
なっているようです…。
「ホームページサーバ」なる表現は、googleで検索すると結構出てきます。
ホームページサーバ 1,340件
ホームページサーバー 1,720件
--
西尾元一
脱線してしまいますが、「サーバ」の方が件数が少ないということは...
私は今までgoogleで検索するとき、「サーバ」で引けば「サーバ」と「サーバー」
の両方(加えて「サーバント」とかも)が該当するものとばかり思ってました。
両方別々に調べてみないといけなかったんですね。やばかった。
hi...@eve.u-ryukyu.ac.jp 宗本久弥 JP1DMX/NP2T/etc
to...@lbm.go.jpさん:
> 戸田@分類担当(?)です。
どうもどうも :-)
> となると、今回の用例は、むしろ大分類(C)に入れて、
> C3. 特定のサイトや管理単位などに属するWebサービス全体
> とするのが良いのではないかと。
> 大分類(E)の方を、
> (E) 分類(A)~(D)に属するものを実現あるいは利用するための「手法」
> や「手段」など
> と改訂してみましょう。
> E2. Webサーバを実現するために必要なシステム(ソフトウェア)
> 仮想的な例:このサーバ製品には、初期設定でホームページは入ってる?
> (サンプルのWebプレゼンテーションくらいは入ってるでしょうけど、
> この場合の本質はhttpdが動いてるかどうかでしょうね)
さっそく直してみたのですが、G4との関係も検討した方がよくないで
すかね。
G4をハードのみにするとか? 久野
---
「ホームページ」さまざまな用例集
ver. 2002.6.1 by Kuno
[解説1] 「ホームページ」という言葉は本来「ブラウザのスタートアッ
プページ」(分類A)ないし「WWWプレゼンテーションの入口ページ(分
類B)のいずれかを表すものです。しかしその後何でもかんでも「ホー
ムページ」と呼んでしまう「誤用」(もっと穏やかに言えば「俗語」)
が増えたため、話が通じなくて困ったりします。そういう場面に遭遇
しているうちに「どれくらいどんな誤用/俗語があるんだろう?」と思っ
て「ホームページ」の様々な意味での用例を集めるようになった成果
がこの文書です。ここにない新しい意味を見付けた人はぜひお知らせ
ください。
[解説2] この用例集は最初は「思い付いた/見つけた順」だったのです
が、2000年3月版から、戸田@滋賀県立琵琶湖博物館さんの提案に基づ
く分類を大幅に取り入れ、2002年6月版で分類を見直しました。
[解説3] 分類(J)は収集はしていますが新しい意味としては無理がある
ので数に入れません。よってこの版では「ホームページ」には「27種
類の互いに異なる意味がある」と主張します。
---
(A) 本来の用法
A1. Webブラウザのスタートアップページ
用例: 「ブラウザのHomeボタンを押すとホームページに戻ります」
A2. ブラウザのHomeボタンを押した時に行くページ
用例: 「まずHomeボタンを押してホームページを表示させてよ。」
注記: 明らかに多くのブラウザは「スタートアップページ」が「ない」
(空白から始まる)ように設定できますから、この意味は1番の
意味とは異なるものと考えられます。
(B) 「入口ページ」という意味を残しているという点で「本来の用法」
に類すると考えて良いもの
B1. ひとつのWebプレゼンテーションの入口ページ
用例: 「○○さんのホームページに本人の写真があります」
用例: 「○○のホームページから『検索』のリンクをたどった所」
B2. Webサイトの入口ページ
用例: 「Yahooのホームページは大分類のメニューになっている」
(C) 「入口」に群を代表する性格があることからその代表する群全体に
語義が拡張されてしまったもの
C1. Webサイト全体
用例: (HP社製PC用ドライバの話題で)「hpのホームページで探しま
したが見つかりません。」
C2. ひとつのWebプレゼンテーション全体
用例: 「ホームページ一式をまとめてダウンロードするには…」
C3. 特定のサイトや管理単位に属するWebサービス
用例: 「…の問題について、ホームページを停止して調査する…」
(NHKニュースより)
注記: 停止した状態で調査できるということはハードやシステム全
体ではないから、Webサービスのみ止めていると考える
(D) 「入口」という語義はおろか、そこから派生した「群」という語義
まで無視してしまったもの、およびそれに別種の限定を施したもの
D1. 任意のWebページないしWebコンテンツ
用例: 「たどっていった下の方のホームページに書いてある」
D2. WWW全体
用例: 「インターネット利用ではホームページが圧倒的に多い」
D3. Webページのうち、個人が公開しているもの
起源: 「ホームページはプロバイダーを利用して個人が公開してい
るような小規模なウェブページを指すことが多い」(NIKKEIプラス1
2002.4.20号)
D4. Webページのうち、個人が公開していてダサめ、ただし「HP」より
はややダサさが軽いもの。
起源: 2ちゃんねるスレ「ダサいホームページ作成マニュアル」派生
サイト掲示板の書き込みから。
(E) 分類(A)~(D)に属するものを実現あるいは利用するための「手法」
や「手段」など
E1. HTMLファイル
用例: 「ホームページを『メモ帳』で開いて修正します」
E2. Webサービスを実現するソフトウェア
用例: 「このサーバにはホームページはインストール済み?」
(仮想的な用例)
> C3. 特定のサイトや管理単位に属するWebサービス
> 用例: 「…の問題について、ホームページを停止して調査する…」
> (NHKニュースより)
> 注記: 停止した状態で調査できるということはハードやシステム全
> 体ではないから、Webサービスのみ止めていると考える
> E2. Webサービスを実現するソフトウェア
> 用例: 「このサーバにはホームページはインストール済み?」
> (仮想的な用例)
> G4. 計算機システム(ハード、ソフト)
> 用例: 「おたくのホームページはPentium(Apache)ですか?」
えっと、これはG4の用例に問題があるんだと思います。
大分類(G)の本質は「“WWW以外のモノも含めた諸々”に関するもの」を
指しているということですよね。
だから、ここで用例として「Apache」を持ってくるからいかんわけで、
これが例えば「Linux」ならG4で良いと思います。
それから、E2の用例には文脈の限定が必要かも。
(注文してあったWebプレゼンテーションが、
特定のサーバ上で既に動作しているかどうかを
尋ねている文脈とも解せるから)
「仮想的な用例」云々は混乱の元だし、これを
「(サーバ製品のカタログスペックを論じているような事例を想定、
従って、インストールの有無を尋ねている対象はhttpdと考えられる)」、
に差し替えるといったあたりでどうでしょうか。
戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
to...@lbm.go.jp
In article <ada1dh$q...@nws-7000.lbm.go.jp> I write:
>> E2. Webサービスを実現するソフトウェア
>> 用例: 「このサーバにはホームページはインストール済み?」
>それから、E2の用例には文脈の限定が必要かも。
(以下略)
なんてややこしいことを考えなくても、
>> G4. 計算機システム(ハード、ソフト)
>> 用例: 「おたくのホームページはPentium(Apache)ですか?」
(中略)
>だから、ここで用例として「Apache」を持ってくるからいかんわけで、
>これが例えば「Linux」ならG4で良いと思います。
で弾いた「Apache」をE2の用例にすれば良いんです。
E2. Webサービスを実現するソフトウェア
用例: 「おたくのホームページはApacheですか?」
どーして、こんなことに気付かなかったんだろう?
戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
to...@lbm.go.jp
「ホームページ」さまざまな用例集
ver. 2002.6.6 by Kuno
C3. 特定のサイトや管理単位に属するWebサービス
用例: 「…の問題について、ホームページを停止して調査する…」
(NHKニュースより)
注記: 停止した状態で調査できるということはハードやシステム全
体ではないから、Webサービスのみ止めていると考える
(D) 「入口」という語義はおろか、そこから派生した「群」という語義
まで無視してしまったもの、およびそれに別種の限定を施したもの
D1. 任意のWebページないしWebコンテンツ
用例: 「たどっていった下の方のホームページに書いてある」
D2. WWW全体
用例: 「インターネット利用ではホームページが圧倒的に多い」
D3. Webページのうち、個人が公開しているもの
起源: 「ホームページはプロバイダーを利用して個人が公開してい
るような小規模なウェブページを指すことが多い」(NIKKEIプラス1
2002.4.20号)
D4. Webページのうち、個人が公開していてダサめ、ただし「HP」より
はややダサさが軽いもの。
起源: 2ちゃんねるスレ「ダサいホームページ作成マニュアル」派生
サイト掲示板の書き込みから。
(E) 分類(A)~(D)に属するものを実現あるいは利用するための「手法」
や「手段」など
E1. HTMLファイル
用例: 「ホームページを『メモ帳』で開いて修正します」
E2. Webサービスを実現するソフトウェア
用例: 「おたくのホームページはApacheですか?」
用例: 「おたくのホームページはPentium(Linux)ですか?」