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詩 日本国への提言

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O_Paddington

unread,
Jan 21, 2003, 12:18:56 PM1/21/03
to
さまざまな 救国論があるよね
若者への 救人生論
官僚、政治家への 罵倒叱咤論
責任とらない相互不可侵論

僕の祖母は顔は知らないが
慶応生まれ
黄疸(おうだん)にかかった晩年、肝臓病に効くからと
家族が川で取ってきたシジミを
かわいそうだから川に逃がしてくれといったという
おじはしかたなく川に放しに行った
水と塩だけで一ヶ月持ちこたえて永眠したらしい
別に新興宗教なんかじゃない
江戸生まれの人間にはそうした人情以上のようなものが
あったんだねぇ

親父は明治34年生まれ
やっぱり気骨があった
修身というような教育が盛んだったことの是非は論じるつもりはない
ただ 明治の人というのは
病気したら 子供なんかだとなかなか助からない
みんな丈夫なものだけが生き延びてきたし
体力も気力も責任感も忍耐力も
昭和二桁戦後生まれの僕らから見れば
一味もふた味も違っていた

そうした人間が戦争をくぐりぬけ
この日本を支えてきたんだね
どんな底辺の日本人にも
日本人でなければ
発揮しないような 徳が
歴史の悲惨な悪夢とは別に
確かに存在していたんだよ

ぼくはコンピュータのシステム屋稼業なんだけど
現場ばかりのパソコン土方なんだが
昔はペンシル土方ともいってたが
まず、プロジェクトリーダーも
発注者も受注者も いい加減、無責任
浮き足立った仕事 そんなのばかりになってきたね
楽して 手を抜いて 下流工程にしわ寄せする姿勢
こういう現状は一昔前には 技術者のポリシーとして
決して主流じゃなかったよ
いまは反対にそれが主流どことか大河となっているんだ
どこかの銀行のシステムが問題になったが
あんなの氷山の一角だよ
一皮めくればぼろだらけのつぎはぎさえない乞食システムだよ
箱物のビルがいくら近代的でもまったくくもの巣のような
錯乱したシステムだ 現代のシステムを構築している
芸者置屋のような無数のシステム労働者は
その程度のものだよ

何が間違っているのか
簡単だよ
企業のトップが腐っているから
その配下が腐る
サラリーマン社長、サラリーマン重役
結局、責任回避とすり抜け手抜きで、健康に生き延びたような
およそ 明治の経営者像とは異質の者たちが
会社を崩壊に向かわせている
終には国民が 空っぽの批判精神で没落村へと牛のように
牛肉解体場へ行進しているんだ

この先どうなるか
はっきりと見えるじゃないか
ろくに考えもせずに中国はじめ他国に進出して
企業が多国籍でも生き延びればよいなどとうそぶいているまに
空洞化、技術は流出し、安い料動力などという目先の守銭奴根性で
相手が巨大化した暁には ・・・

目先のこ汚い利潤とやらにめがくらみ
目先の利益と手柄の勲章にはしり
結局は守銭奴とジャングルのおきてをばら撒いているだけ
汚れた人間のかすのようなものが
時代も国も人も汚して解決できない問題ばかり肥大化させていく

崩壊はいつから始まったのか
江戸の人間の人間としての誇り 思いやり
明治の人間の質実剛健な踏ん張り
は消えて
結局は だらしない手抜き工事屋 何もしたがらない無気力屋が
この日本国に充満するのに比例して、まず上が会社のトップが
あるいは政治のリーダーが、腐り、裾野のほうへ腐敗菌が拡散してきたのだよ

救国への道は
よって 個人の個人による21世紀型ルネサンスの台頭にある
企業にも学校にもない 無論大学なんかに微塵もないよ
日本の大学は今の汚染社会の培養池
はて この日本国に21世紀型ルネサンスはうじむしのようにわいてくるか

ウジはうじゃうじゃいるが
みんな亡国へ運ぶためのウジばかり
だからウジは救国のウジはこの日本にはわかないよ
でもね、エントロピーの増大という究極の崩壊がどんなにつらいものでも
この詩をよんでいるすべての君という君にだけは伝言しよう
こんないかれた破滅社会でもおもかじいっぱい切る方法がある。
ひとつだけある。

僕ら自身が、究極の、めいっぱいの努力の日々をおくることだ。
己の価値観で時には江戸、時には明治、時には万葉の心で
死のそのときに、めいっぱいやったじゃないかという人間として
納得できる生き様を示すべきだ。
この究極の個人主義こそ
己を救い、うまくすれば社会を蘇生させる力を発揮するだろう。
江戸時代も明治時代もけっしてこない
ただ 見たこともない得体の知れない新時代が連なっていくのみ。
そして、個人に最後に来るのは死。めいっぱい生きて死んでみないか。


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