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出力段歪低減技術

閲覧: 13 回
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Yoshihito TAKANO

未読、
2000/07/20 3:00:002000/07/20
To:
1980 年頃各社さかんにやっていたパワーアンプ出力段の歪み低減技術。
松下は相変わらず class AA をやっているようですが、他はどうなったのでし
ょうか?
WWW ページをみても何も書いてない(笑)。

山水の WWW ページ http://www.sansui-jpn.co.jp なんてほんとに作る気ある
のかという感じですが (^_^; 、スーパーフィードフォワードどうしちゃった
んでしょう。
--
Yoshihito TAKANO
mailto:yota...@shift.ne.jp

ミスター Q

未読、
2000/07/22 3:00:002000/07/22
To:
オンキョーが頑張っているよ。

(以下オンキョーHPよりコピペです。)

動的S/N向上という高次元の領域
ここで言う動的S/Nとは、カタログスペックに表れる計測用信号(Signal
)とノイズ(Noise)の比率を測定した静的S/N比ではなく、
実際に演奏される信号、つまりダイナミックな変化を常とする動的信号と
それにともなって発生するノイズ(動的ノイズ)との比率のことを指しま
す。音楽情報に混入した動的ノイズは音場空間のイメージや音像の定位感
だけでなく、エネルギー感やリズム感までも阻害し聴感上のパフォーマン
スを下げてしまいます。オンキョーはこの動的S/N向上という高次
元のテーマをプレミアムテクノロジーの核心技術と位置づけて、グランド
電位を微動だにせず安定化する「グランド電位の安定化」、NFB回
路への依存を極力避け、はだか特性を重視した「低NFB回路」。瞬
時に大電流を供給する能力を追求した「HICCの向上」など、これま
で培ってきた独自のノウハウと技術を徹底。聴感上のパフォーマンスを飛
躍的に進化させることに成功したのです。
ワイドレンジ新技術WRAT(ラット)搭載
広帯域化を謳う次世代のDVD-AudioやSACDのポテンシャルを
さらにひきだすべく開発されたニューテクノロジーがWRAT。Wide
Range Amplifier Technologyの名が表すようにアンプの周波数特性やダイ
ナミックレンジ特性をワイド化する技術ですが、ここでも当然、カタログ
スペックの向上を最終目的とせず、聴感上の特性のワイド化という他に類
を見ない目的で生みだされたものです。●NFB回路の概念
NFBとはアンプの出力の一部を+-逆にして入力に戻すこと。スペックが
改善される反面、実際の演奏状態ではスピーカーで発生した逆起電力がNFB
回路を通って入力側に到達し、波形を変化させ、音質を阻害してしまう。
周波数特性や歪み率の改善などカタログスペックの向上を本来の目的とするNFB
(負帰還)回路への依存は、同時にスピーカーの逆起電力の影響を
大きく受けて、聴感上の音質を害する危険性をはらんでいます。WRAT
はこのNFBをかける前の「はだか特性」と呼ばれるアンプ本来の真
の実力を重視し、はだか特性上でフラットな周波数特性を確保するため、
パーツや回路構成を吟味しつくしてNFB回路への依存を極力排除し
ました。結果としてNFBのみに依存することなく周波数特性を高域
にまで伸ばし、故に単なるスペック数値上だけでなく聴感上のワイドレン
ジ化を図るという新たな概念に成功したニューテクノロジーがWRAT
です。動的S/Nの向上とWRAT。これから登場する次世代のメ
ディアも、オンキョーなら安心して存分にお楽しみいただけます。●


Keiichi IMAMURA

未読、
2000/07/24 3:00:002000/07/24
To:
In article <3976CF2A...@shift.ne.jp>, Yoshihito TAKANO <yota...@shift.ne.jp> wrote:

> 1980 年頃各社さかんにやっていたパワーアンプ出力段の歪み低減技術。
> 松下は相変わらず class AA をやっているようですが、他はどうなったのでし
> ょうか?

うーん・・・全然名前が思い出せない・・

東芝・・・・clean drive
TRIO・・・・sigma drive
松下・・・・new class A/AA
pioneer・・・non switching A??
victor・・・super なんとか??
あと何でしたっけ??

ちなみに松下のclass AAは、いわゆる*級とは直接関係なくて、
電圧増幅アンプと電流増幅アンプをブリッジ抵抗で合成する
というとんでもない回路です。
複雑で、素子数も非常に多いです。

  #つーか、私使ってました。

**********************************
今村 圭一

Yoshihito TAKANO

未読、
2000/07/31 3:00:002000/07/31
To:
高野です。

Keiichi IMAMURA wrote:
>
> 東芝・・・・clean drive
> TRIO・・・・sigma drive
> 松下・・・・new class A/AA
> pioneer・・・non switching A??
> victor・・・super なんとか??
> あと何でしたっけ??

トリオ(現ケンウッド)のシグマドライブは(たしかクリーンドライブも)、
出力段の歪低減とは一応関係なかったのじゃないですか?(どこまでを出力段
と見るかにもよりますが)
負帰還端子を設け、スピーカコードを負帰還ループ内に入れることで、その悪
影響を排除しようとしたものだったと思います。
定電圧電源でいうところのリモートセンシングですね。

ビクターのはスーパー A でしょう。
名前から想像できるように、もともとはバイアス制御によるノンスイッチング
出力段技術の名称でしたが、後に WCP (Wave Correction Processer) と称す
るヤマハの ZDR 的歪打ち消し回路から FET ドライバの採用に至るまで書き並
べ、何を指すのかよくわからない“ダイナミック・スーパー A ”というもの
になりました。 (^_^;

'70 年代までの出力段用バイポーラトランジスタ (BJT) は遅く、 AB 級(し
ばしば B 級と呼ばれていますが)ではスイッチング歪が多かったため、純 A
級アンプがその効率の悪さ( 30 W クラスで物量的には百数十 W の AB 級に
相当)にもかかわらず、少数ながら市場の一角を占め続けていました。
そんな中、 1977 年に登場したのが、世界初の新素子 Power MOS-FET を搭載
し、当時としては驚異的な低歪を AB 級で達成した日立の HMA-9500 です。
話題沸騰、業界騒然、新素子 Power MOS-FET とともに、スイッチング歪問題
に注目が集まりました。
しかし、 Power MOS-FET でパワーアンプを組むと純 A 級アンプほどではない
ものの出力の割に高価についたたため、普及せず、代わりにそれまでより一桁
程度高速な出力段用 BJT が開発され、まもなく出力段にはこの種の BJT を用
いるのが普通になります。
さらに、ノンスイッチング出力段が流行したのですが、高速 BJT でスイッチ
ング歪を減らしてみるとクロスオーバー歪の方が目立ってきて、ノンスイッチ
ング技術は割とどうでもよくなり (^_^; 、クロスオーバー歪の改善のために
各社負帰還の強化や歪打ち消し回路の採用にいそしむことになります。
で、ビクターのような珍妙な命名をする会社もでてきたわけです。

歪打ち消し回路で特に有名だったのは、山水のスーパーフィードフォワードと
ヤマハの ZDR (Zero Distortion Rule) だったと思います。
原理的には両者は似ており、ともに歪成分を比較ループの外で減算するもの
で、負帰還と違って無歪を通り越して逆相に歪ませることができるところもそ
っくりです。
違いを簡単にいうと、前段にフィードバックして減算するのが ZDR 、後段に
フィードフォワードして減算するのがスーパーフィードフォワードで、このた
め ZDR には発振条件がありますが、スーパーフィードフォワードにはありま
せん。
実際にはどちらの回路もひとひねりされており、特にヤマハオリジナルの
ZDR 回路はひねらなくていいところまでひねってありました。 (^_^;

私事ですが、スーパーフィードフォワードにはちょっとした思い出がありま
す。
当時、山水はカタログでこのスーパーフィードフォワードのことを“出力信号
を入力に戻してアンプが増幅する際に発生する歪を検出し、その歪を出力に戻
して混合し、歪を打ち消す”と、くだくだしい説明をしていました。
複雑なものが嫌いな私は(単に理解できないだけなのですが)これを読んで、
どうせろくなものではないだろうと思っていたのです。
ところが、実際のスーパーフィードフォワード回路は超シンプルにしてあまり
にもスマートな回路でした。
初めて回路図を見たとき、私は驚きのあまり奇声を発してしまいました (^_^;
が、オーディオアンプの回路では唯一の経験です。

もっとも、フィードフォワードによる歪打ち消しは山水の発明ではなく、何と
負帰還の発明者 H.S.Black 博士(故人)の発明で、やはりこの人は天才だっ
たのでしょう。
オーディオパワーアンプへの適用は英 Acoustical MFG (いわゆる QUAD 社)
が QUAD 405 で山水より数年早く商品化していますが、回路があまりにも汚
い…。 (^_^;;

> ちなみに松下のclass AAは、いわゆる*級とは直接関係なくて、
> 電圧増幅アンプと電流増幅アンプをブリッジ抵抗で合成する
> というとんでもない回路です。
> 複雑で、素子数も非常に多いです。

私は class AA については発表時期にオーディオと疎遠になっており、よく知
らないのです。
ある人が class AA はスゴイといっていたので気になっているのですが、製品
を買いもしないのに松下に聞くのもちょっと…。
どなたか教えてください。

Keiichi IMAMURA

未読、
2000/07/31 3:00:002000/07/31
To:
今村です。ちと長くなってしまった。

In article <39846343...@shift.ne.jp>, Yoshihito TAKANO <yota...@shift.ne.jp> wrote:
> トリオ(現ケンウッド)のシグマドライブは(たしかクリーンドライブも)、
> 出力段の歪低減とは一応関係なかったのじゃないですか?(どこまでを出力段
> と見るかにもよりますが)

ですよね・・・。
ただ、動特性向上には一役買っていたのではないかと。
測定値に出るんだか出ないんだかは知りませんが。

> 負帰還端子を設け、スピーカコードを負帰還ループ内に入れることで、その悪
> 影響を排除しようとしたものだったと思います。
> 定電圧電源でいうところのリモートセンシングですね。

「ワイヤリングの妙」でしか無いといったら、
ちょっと開発者に失礼過ぎるかな。

> そんな中、 1977 年に登場したのが、世界初の新素子 Power MOS-FET を搭載
> し、当時としては驚異的な低歪を AB 級で達成した日立の HMA-9500 です。
> 話題沸騰、業界騒然、新素子 Power MOS-FET とともに、スイッチング歪問題
> に注目が集まりました。

まあここらへんならば私もかなり影響されて
良く覚えているんですが

> 歪打ち消し回路で特に有名だったのは、山水のスーパーフィードフォワードと
> ヤマハの ZDR (Zero Distortion Rule) だったと思います。
> 原理的には両者は似ており、ともに歪成分を比較ループの外で減算するもの
> で、負帰還と違って無歪を通り越して逆相に歪ませることができるところもそ
> っくりです。

なんか、ふつふつと思い出してきました。(^_^)

ただ、メーカーのこういったnaming競争にしか見えない競争に
ユーザー・サイドがげんなりしていたのは事実で、
本当はとてもエポックで有益な技術だったかも知れないのに、
わけのわからんnamingの嵐でかえって有効性が飛散してしまった
のが悔やまれます。

> 初めて回路図を見たとき、私は驚きのあまり奇声を発してしまいました (^_^;
> が、オーディオアンプの回路では唯一の経験です。

へえ・・・Super FFはそんなにコロンブスでしたか。
多分サンスイ、今はそれ、使っていないですよね。


> 私は class AA については発表時期にオーディオと疎遠になっており、よく知
> らないのです。
> ある人が class AA はスゴイといっていたので気になっているのですが、製品
> を買いもしないのに松下に聞くのもちょっと…。

うーん・・惜しい!
ちょっと前まで回路図や技術解説文、持っていたのに・・・。
そうすればお送りできたのに。

簡単に言ってしまえば、
2台のアンプで1chを駆動します。
でもバランスアンプとは全然違います。

で、2台のアンプは途中まで回路がほとんど同じ。

1台は、電圧増幅に撤し、最後は?段ダーリントン接続の
ドライバー段でおしまい。

もう1台のアンプは、電流増幅に撤し、いわゆるハイパワーの
通常のfinal stageを持ちます。

この2台のアンプを、厳選(ほとんど最後は手調整らしい)した
ブリッジ抵抗で平衡を取って合成します。
この抵抗の調整は本当に大変らしい。ウラを返せば、結構危険?

前述の「電圧増幅専用アンプ」が、やっかいな電流制御から解放されて
電圧増幅に撤することができる事による、
低歪み化が技術のキモのようです。
実際、静特性は測定限界値に迫る値・・・。

僕の持っていたのは、凄い高電圧で動作するハイパワーアンプだった
ので、ブートストラップやカスケード接続だらけで、石数が本当に
膨大。2台のアンプとも、凄い規模の回路でした。
基板を観ると、本当にパーツだらけ・・・

当然、こうなるとパーツは松下製の安物だらけ・・・(笑)

**********************************
今村 圭一

makihara

未読、
2000/07/31 3:00:002000/07/31
To:
牧原と申します。

確かテクニクスSE-A1というパワーアンプではなかったでしょうか?
350W+350Wのステレオアンプで、デッカいアンプです。
一時友人が4台所有してまして、Dレンジの広い歪み感の少ない音がしてました。
A級増幅アンプをAB級増幅アンプでドライブするという回路だったと思います。
この方式は確かヤマハ?が真似しました。

******************************
牧原
maki...@sala.or.jp
http://www.sala.or.jp/~makihara/
******************************


Keiichi IMAMURA

未読、
2000/07/31 3:00:002000/07/31
To:
In article <HX4h5.409$zT4....@news3.dion.ne.jp>, "makihara" <maki...@sala.or.jp> wrote:
> >
> > 当然、こうなるとパーツは松下製の安物だらけ・・・(笑)
>
> 確かテクニクスSE-A1というパワーアンプではなかったでしょうか?
> 350W+350Wのステレオアンプで、デッカいアンプです。

いや、A1ではないです。
年代的にもっとずっと後なんですよ。
SE-A100というモデルが初出で、私が買ったのもそれです。

1984頃かな?

**********************************
今村 圭一

Yoshihito TAKANO

未読、
2000/08/07 3:00:002000/08/07
To:
高野です。

ミスター Q wrote:
>
> NFBとはアンプの出力の一部を+-逆にして入力に戻すこと。スペックが
> 改善される反面、実際の演奏状態ではスピーカーで発生した逆起電力がNFB
> 回路を通って入力側に到達し、波形を変化させ、音質を阻害してしまう。
> 周波数特性や歪み率の改善などカタログスペックの向上を本来の目的とするNFB
> (負帰還)回路への依存は、同時にスピーカーの逆起電力の影響を
> 大きく受けて、聴感上の音質を害する危険性をはらんでいます。WRAT
> はこのNFBをかける前の「はだか特性」と呼ばれるアンプ本来の真
> の実力を重視し、はだか特性上でフラットな周波数特性を確保するため、
> パーツや回路構成を吟味しつくしてNFB回路への依存を極力排除し
> ました。結果としてNFBのみに依存することなく周波数特性を高域
> にまで伸ばし、故に単なるスペック数値上だけでなく聴感上のワイドレン
> ジ化を図るという新たな概念に成功したニューテクノロジーがWRAT
> です。動的S/Nの向上とWRAT。これから登場する次世代のメ
> ディアも、オンキョーなら安心して存分にお楽しみいただけます。●

裸特性をフラットにって、ローカル負帰還を増やしただけじゃないのかなぁ。
昔から負帰還というのはとかく悪者にされやすいのですが、ほんとかなぁと思
います。

ミスター Q

未読、
2000/08/08 3:00:002000/08/08
To:
オンキョーA-927、
A-925、山水AU-405では電力増幅段は完全に無帰還です。
あと、オンキョー、デンオンの一部のアンプにはエミッタ抵抗(コ
ンクリート抵抗)、発振防止のコイルも使って無い機種も有ります。

My homepage.
http://homepage-2.webtv.ne.jp/mr-q/doc/


Keiichi IMAMURA

未読、
2000/08/09 3:00:002000/08/09
To:
今村です。

In article <398D8C05...@shift.ne.jp>, Yoshihito TAKANO <yota...@shift.ne.jp> wrote:
> 裸特性をフラットにって、ローカル負帰還を増やしただけじゃないのかなぁ。

デンマークのグリフォンさんも「無帰還」謳っています。
が、完全無帰還なんてそんな事はありえない。とってもナローな
アンプになってしまう筈だし。

古くはPioneerも、C-Z1/M-Z1あたりで
ばっちり帰還掛けた「無帰還アンプ」出していましたね。
  #実は昔、使ってました...f(^ ^;)

> 昔から負帰還というのはとかく悪者にされやすいのですが、ほんとかなぁと思
> います。

必要"悪"とかね。あまりポジティブな言われ方はしないなあ。
あ、だから「ネガティブFB」か!(受失笑)

確かに掛けすぎると回路が不安定になったりしますが、
その事を指して「悪」と言われるのかなあ。
良く聞くのは、重・負帰還は「音が死ぬ」って台詞。
NFBを制す者は、アンプを制す、とも(悶死)

**********************************
今村 圭一

Yoshihito TAKANO

未読、
2000/08/12 3:00:002000/08/12
To:
高野です。

Keiichi IMAMURA wrote:
>
> ただ、動特性向上には一役買っていたのではないかと。
> 測定値に出るんだか出ないんだかは知りませんが。

実使用時の(スピーカーコードをつないだ状態での)低中域の出力インピーダ
ンスは下がったでしょう。
それだけです(笑)。
高域まで効くようにすると安定度が落ちたり高周波の妨害を受けたりと、ろく
なことにならないので、効くのは低中域だけです。
それでも、ウーファーの fo 付近のトーンバーストを入れてスピーカーコード
の先で電圧を観測すれば、結構違ったでしょう。
口のうまいトリオのこと (^_^; 、従来はこれこんなに歪んでました、と波形
写真を並べてみせたに違いありません。

> 「ワイヤリングの妙」でしか無いといったら、
> ちょっと開発者に失礼過ぎるかな。

オーディオアンプにおいてワイヤリングは非常に重要ですから、失礼ってこと
はないと思いますが。
トリオはかって 1 m くらいのスピーカーコードを添付したモノパワーアンプ
を作った会社で、主張の継続性という点でも立派。
バイワイヤリングのような小手先なものですら音が変わるのですから、効果も
あったと思います。
しかし、技術としてものすごく面白いものではないのも事実。 (^_^;
安定化電源の世界じゃみんなやってることですし。

> へえ・・・Super FFはそんなにコロンブスでしたか。
> 多分サンスイ、今はそれ、使っていないですよね。

私的にはあれはスゴイと思いますけどねぇ。
何で山水はこんな間抜けな説明を書くかなあと思いましたよ。
しかも、追加部品はなんと中電力トランジスタコンプリ一組、あとは抵抗とコ
ンデンサくらいでできてしまう。
これを見てから class AA なんか見ると、効果は大きいのか知らないが、馬鹿
じゃなかろうかと…。 (^_^;
原理的に似た ZDR を使っていたヤマハはよほど気になったのか、型番は忘れ
ましたが当時のアンプのカタログにわざわざ SUPER FEEDFORWARD について記
述し、 ZDR に比べて歪打ち消しに要するパワーが大きい(それがどうした?
(笑))とコメントしていたのを憶えています。

しかし、山水、今はどうも使ってないようですね。
音はあまり良くならなかったのかもしれませんが (^_^; 、悪くなるとも思え
ず、金がかかる回路でもないので、今使っている回路と相性が悪いか、パテン
ト問題か何かかもしれません。
#単に設計者が変わっただけだったりして。

> > ある人が class AA はスゴイといっていたので気になっているのですが、製品
> > を買いもしないのに松下に聞くのもちょっと…。
>
> うーん・・惜しい!
> ちょっと前まで回路図や技術解説文、持っていたのに・・・。
> そうすればお送りできたのに。

え~っ、それは残念!
松下の WWW ページやカタログには割と細かいことが書いてあるので、ある程
度のところまではわかるのですが、もう一息…。

> 1台は、電圧増幅に撤し、最後は?段ダーリントン接続の
> ドライバー段でおしまい。
>
> もう1台のアンプは、電流増幅に撤し、いわゆるハイパワーの
> 通常のfinal stageを持ちます。
>
> この2台のアンプを、厳選(ほとんど最後は手調整らしい)した
> ブリッジ抵抗で平衡を取って合成します。
> この抵抗の調整は本当に大変らしい。ウラを返せば、結構危険?

あのブリッジ素子には L とか C はなくて抵抗だけなのですか?
どのくらいの抵抗値なのでしょう?

> 前述の「電圧増幅専用アンプ」が、やっかいな電流制御から解放されて
> 電圧増幅に撤することができる事による、
> 低歪み化が技術のキモのようです。
> 実際、静特性は測定限界値に迫る値・・・。

このあたりがどうもわからないのですが、普通のアンプではいうなれば電圧増
幅用アンプが多段エミッタフォロアを介することによって“やっかいな電流制
御から解放されて”いるわけですよね。
となると、単に普通の出力段ではインピーダンス変換能力が足りなくて困った
ということなのでしょうか?
また、電圧増幅用アンプと称していながら、その出力はブリッジを介して負荷
につながっているのですが、これには電流増幅用アンプのエラー分(たとえば
高速なスイッチング歪成分など)を電圧増幅用アンプから直接供給するような
意図があるのでしょうか?
全体的に、インバーテッドダーリントンエミッタフォロアとか OP アンプの電
源端子から信号を取り出す回路のような、電流ブースターといった感じがしま
すが、回路がいかにも面倒そうで、どんなメリットがあるのか、私にはよくわ
かりません。

> 僕の持っていたのは、凄い高電圧で動作するハイパワーアンプだった
> ので、ブートストラップやカスケード接続だらけで、石数が本当に
> 膨大。2台のアンプとも、凄い規模の回路でした。
> 基板を観ると、本当にパーツだらけ・・・
>
> 当然、こうなるとパーツは松下製の安物だらけ・・・(笑)

うーむ、あの高価なアンプですらそういうことになってしまうのですか?
松下製パーツ⊂安物というのはなしですよ。

Yoshihito TAKANO

未読、
2000/08/13 3:00:002000/08/13
To:
高野です。

ミスター Q wrote:
>
> オンキョーA-927、
> A-925、山水AU-405では電力増幅段は完全に無帰還です。

無帰還というのはオーバーオールの負帰還についてだと思いますが、出力段は
エミッタフォロアまたはそれに類するものでしょうか?
でしたら 100 % 負帰還回路ですから、ローカル負帰還はしっかりかかってい
ます。
オンキョー/山水の回路は知らないので一般論としてですが、この種のいわゆ
る出力段無帰還アンプの場合、出力段で発生する歪を抑えるためと、オーバー
オール負帰還に起因する制限がなく広帯域を確保する必要がないので、ローカ
ル負帰還量の多い、通常のアンプとはやや異なる出力段がしばしば用いられま
す(たとえばインバーテッドダーリントンエミッタフォロア)。
それ自体は悪いことではありませんが、一方で負帰還を悪者のようにいって宣
伝材料としながら、他方ではこっそりローカル負帰還量を増やすようなことを
しているのが、潔くないと思います。

> あと、オンキョー、デンオンの一部のアンプにはエミッタ抵抗(コ
> ンクリート抵抗)、発振防止のコイルも使って無い機種も有ります。

出力コイルは高域で負帰還を切り離すためのもので、ある意味、出力段無帰還
アンプの思想と通ずるものがあります。
メーカー製アンプには大概付いており、アマチュア製アンプには付いていない
方が多いくらいですが、私は付ける方が良いと思っています。
ところが、どういうわけか、このコイルを使っていないことが、出力段無帰還
化と同様、セールスポイントになるようです。
確かに磁束を撒き散らしたりする問題はあるのですが…。

ミスター Q

未読、
2000/08/14 3:00:002000/08/14
To:
TAKANO wrote
「ローカル負帰還量を増やすようなことをしているのが、潔くないと思い
ます。」

オンキョーの場合はローカル負帰還量を増やしていないと思います。
それでもオーバーオールのNFBが無いのでスピーカからの逆起電力
の影響を受けなくて済むのでそちらの方を重要視すべきです。

また、出力コイルはインダクタンスなのでこれが付いていると位相の問題
が発生しますから無いにこした事はない筈です。

My homepage.
http://homepage-2.webtv.ne.jp/mr-q/doc/


Yoshihito TAKANO

未読、
2000/08/15 13:38:122000/08/15
To:
ミスター Q wrote:
>
> オンキョーの場合はローカル負帰還量を増やしていないと思います。

オンキョーの WWW ページ http://www.onkyo.co.jp を見てきましたら、
Integra A-927(N) の説明に
“新たにダブル・インバーテッド・ダーリントン回路を採用し、NFBに頼らず
全帯域にわたって0.04%以下という低歪率化を実現しています”
とありました。
0.04 % 以下( 20-20 kHz, CD-SP OUT, 8 Ω負荷 100 W/10 W 出力時とも)と
いう THD は無帰還としては結構低いので、ダブル・インバーテッド・ダーリ
ントン回路のローカル負帰還量が大きい可能性は高いと思われますが、いかが
でしょうか。

もちろん、製品としては音が良ければ良いわけで、負帰還量がどうだろうと別
に構わないです。
ローカル負帰還は良いがオーバーオール負帰還は悪いと主張するならそれも結
構(実際、そうかもしれません)。
ただ、一見技術解説で実はイメージ広告みたいなのはよろしくないんではない
かと。

> それでもオーバーオールのNFBが無いのでスピーカからの逆起電力
> の影響を受けなくて済むのでそちらの方を重要視すべきです。

スピーカーの逆起電力を問題にする話はよく聞きますが、これは高速信号を送
り返してきたりはしないので、負帰還が安定していてクリップしたりもなけれ
ばあまり問題ないと思うんですがねぇ。
むしろスピーカーコードが拾ってくる電波とか、エミッタフォロア類の挙動の
方が問題のように思います。

> また、出力コイルはインダクタンスなのでこれが付いていると位相の問題
> が発生しますから無いにこした事はない筈です。

出力コイルの定数は通常 1 uH 程度で、これによる位相シフトは 20 kHz で
1 度程度ですから、微々たるものだと思います。
これがないと出力段が不安定になりやすくなります。
もちろん、出力段無帰還アンプであっても発振することがあります。

ミスター Q

未読、
2000/08/16 18:51:272000/08/16
To:
TAKANO wrote

「ダブル・インバーテッド・ダーリントン回路のローカル負帰還量が大き
い可能性は高いと思われますが、いかがでしょうか。」

それはあくまで貴方の憶測の範囲を脱していませんね。
貴方もオンキョーのHPで御覧になった様に"NFBに頼らず"
と書いてありますから。

また、スピーカの逆起電力は、仮に1Aの電流がボイスコイルに流れ
てボイスコイルが1cm前に移動して次の瞬間電流が0Aになっ
てボイスコイルが元の場所に戻った(1cm後退)場合、前に移
動する際に必要とした1Aの逆起電力が発生すると思いますが果して
これがNFBにどの様な影響を与えるのでしょうか?

出力コイルについては、大手メーカー(オンキョー、デンオンなど)
が作っている機種に関しては無くても十分に発振しないで安定が確保出来
たから製品化した筈ですよ。それにコイルですからそこへ音楽信号なんか
を流せば当然逆起電力が発生しますし・・・。�

My homepage.
http://homepage-2.webtv.ne.jp/mr-q/doc/

Yoshihito TAKANO

未読、
2000/08/19 3:00:002000/08/19
To:
高野です。

ミスター Q wrote:
>
> 「ダブル・インバーテッド・ダーリントン回路のローカル負帰還量が大き
> い可能性は高いと思われますが、いかがでしょうか。」
>
> それはあくまで貴方の憶測の範囲を脱していませんね。

歪率がそこそこ低いこと (THD 0.04 % @20 Hz-20 kHz) 、出力インピーダンス
が低いこと (DF 150 @20 Hz-20 kHz) 、そしていわゆる無帰還アンプにはよく
あることなので、そのように推測しました。

> 貴方もオンキョーのHPで御覧になった様に"NFBに頼らず"
> と書いてありますから。

出力段のローカル負帰還に頼らないと書いてあったということでしょうか?

もう一度オンキョーの WWW ページ http://www.onkyo.co.jp をひととおり見
てきましたが、“NFBに頼らず”というフレーズはみつけられませんでした
(“NFB回路への依存を極力排除…”とか、“NFB(負帰還)を、New Integra
では、パワーアンプの電力増幅段から排除…”とかはありましたが)。
どこに載っていましたか?

これは言葉尻をとらえようとしていっているのではなく、私のみた範囲ではオ
ンキョーの WWW ページには出力段のローカル負帰還についてふれていると思
われる箇所が*全く*見当たらないからです。
したがって、“貴方もオンキョーのHPで御覧になった様に…”といわれまして
も、私が見落としているのか、もともと存在しないのか、かって存在したけれ
ども削除されたのかはともかく、答えようがありません。
むしろ、いわゆる無帰還なるがゆえに、出力段のローカル負帰還量が大きいの
ではないかと想像するのはさきに述べたとおりです。

念のためおたずねしますが、ミスター Q さんがご覧になったという“NFBに頼
らず”というフレーズにおける "NFB" は、もちろん出力段のローカル負帰還
のことだと断ってあるか、またはそれとわかるような図が載っているなどした
のでしょうね?

> また、スピーカの逆起電力は、仮に1Aの電流がボイスコイルに流れ
> てボイスコイルが1cm前に移動して次の瞬間電流が0Aになっ
> てボイスコイルが元の場所に戻った(1cm後退)場合、前に移
> 動する際に必要とした1Aの逆起電力が発生すると思いますが果して
> これがNFBにどの様な影響を与えるのでしょうか?

細かいことはさておき、負帰還本来の動作としては、出力端子から外乱電流が
流し込まれたなら、それを吸収したうえで本来の出力電圧を維持するように働
きます。
安定な負帰還がかけられた DC アンプで電流制限などにもかからなければ、少
なくとも低い周波数成分に関する限り、上記の動作はほぼ満足に行われると思
われます。

> 出力コイルについては、大手メーカー(オンキョー、デンオンなど)
> が作っている機種に関しては無くても十分に発振しないで安定が確保出来
> たから製品化した筈ですよ。それにコイルですからそこへ音楽信号なんか

> を流せば当然逆起電力が発生しますし・・・。権

大手メーカーの製品なら出力コイルがなくても安定性を確保できている可能性
が大きいと私も思います。
しかし、そのためには当然何らかの代替策が施されたはずです。
とすれば、出力コイルを追放するメリットについて述べるなら、少なくともそ
の代替策を示した上で論じるのが正当だと思いますが、いかが思われますか?

ミスター Q

未読、
2000/08/20 15:49:492000/08/20
To:
前の高野さんのレスに高野さん御自身が「Integra A-927(N) の説

明に
“新たにダブル・インバーテッド・ダーリントン回路を採用し、NFB
に頼らず全帯域にわたって0.04%以下という低歪率化を実現してい
ます”とありました。」と書いておられますね。
この"NFBに頼らずの"NFB"とはまさしくローカルNFBの
事です。以前カタログにその様に書いてありました(オンキョー、
山水)。

出力コイル及びソース抵抗の排除方法については、デンオンのPMA-αS1
のカタログに「カスコードブートストラップ方式によって、電力増幅段へ
の理想的な負荷を実現し、シンプル&ストレートな構成を達成とま
した。同時に音質を汚す原因であったソース抵抗もUHC-MOSの安定
性を生かして排除が可能となり・・・(原文のまま)」と書い
てあります。

スピーカからの逆起電力は回路的に排除可能といった様な事を書かれてお
られますが、具体的にどの様な方法ですか?

My homepage.
http://homepage-2.webtv.ne.jp/mr-q/doc/

Keiichi IMAMURA

未読、
2000/08/20 22:34:552000/08/20
To:
In article <39951783...@shift.ne.jp>, Yoshihito TAKANO <yota...@shift.ne.jp> wrote:
> 何で山水はこんな間抜けな説明を書くかなあと思いましたよ。
> しかも、追加部品はなんと中電力トランジスタコンプリ一組、あとは抵抗とコ
> ンデンサくらいでできてしまう。

お、それは凄い。
というか、その程度で済まなければ実施すべきでないかも。

> これを見てから class AA なんか見ると、効果は大きいのか知らないが、馬鹿
> じゃなかろうかと…。 (^_^;

無駄に回路規模がでかいですね。

> > ブリッジ抵抗で平衡を取って合成します。


>
> あのブリッジ素子には L とか C はなくて抵抗だけなのですか?

純抵抗です。

> どのくらいの抵抗値なのでしょう?

電圧アンプ側の抵抗値は忘れてしまった。
1Kohm~数100ohmくらいなのかな?

電流アンプ側は、そりゃもう、当然の如く、低いっす。
0.5~1ohmとかそんな感じでした。
「だから」平衡取るのが難しいんです。
そんな低い抵抗値で、精度の良い抵抗って皆無らしいんで。
それこそ1%を切るような高精度値の抵抗が必要だったようですね。

> > 前述の「電圧増幅専用アンプ」が、やっかいな電流制御から解放されて
> > 電圧増幅に撤することができる事による、
> > 低歪み化が技術のキモのようです。
>

> このあたりがどうもわからないのですが、普通のアンプではいうなれば電圧増
> 幅用アンプが多段エミッタフォロアを介することによって“やっかいな電流制
> 御から解放されて”いるわけですよね。

「解放されて」いない、と考えたんでしょうね。
にしちゃあ電圧アンプもケツに3段バッファで、もう少し簡潔に
すれば良いのに。と感じました。

> となると、単に普通の出力段ではインピーダンス変換能力が足りなくて困った
> ということなのでしょうか?

良くわからんのですが、これは一種の歪み打ち消し回路だったんじゃ
無いんでしょうか。
アンプをパラレルにする事によって双方の誤差を吸収するような。
FETパラでノイズレベルを下げるテクニックとちょい似てるかな?

> また、電圧増幅用アンプと称していながら、その出力はブリッジを介して負荷
> につながっているのですが、これには電流増幅用アンプのエラー分(たとえば
> 高速なスイッチング歪成分など)を電圧増幅用アンプから直接供給するような
> 意図があるのでしょうか?

さあどうなんでしょう。
そんな意図は無かったかも。なにせNewclass Aも、きっと込みですから。

> 全体的に、インバーテッドダーリントンエミッタフォロアとか OP アンプの電
> 源端子から信号を取り出す回路のような、電流ブースターといった感じがしま
> すが、回路がいかにも面倒そうで、どんなメリットがあるのか、私にはよくわ
> かりません。

アンプそのものは、前述のとおり4台の、(私が見る限り)普通の
アンプが乗っているだけなんです。変わっているのは、ブリッジ合成
しているトコだけですね。
まあ、アンプ4台分の煩雑さとでもいいましょうか。

その後、CDPなどのライン出力にもこのClass AAが導入されて
「ほぇ?」って感じでしたが。
きっとオケツに電流バッファでも付いているんでしょうね。

> > 当然、こうなるとパーツは松下製の安物だらけ・・・(笑)
>
> うーむ、あの高価なアンプですらそういうことになってしまうのですか?

いやぁ、安かったんですよ。
信じられないC/Pと感じましたがそれは部品代で稼いだようです。
電源は高野さんが嫌いになるくらい強力(笑)な3トランスですからね。
今だとA5000(45万円)相当ですから、今作ると45万円という事でしょう。

少なくとも、Rは良く見る松下のカーボン1/4(8)W、足が5mmピッチで、
これは1円切る筈です。
まあ、カーボンは妙な金ピみたいに妙な音が出る訳でなく、
無難でそんなに嫌いでもないんですけどね。
Cについては触れたくない位、涙が出てくるくらい安物でした。

> 松下製パーツ⊂安物というのはなしですよ。

え、なんで?(笑)

**********************************
今村 圭一

ミスター Q

未読、
2000/08/21 12:15:022000/08/21
To:
高野さんへ。

http://www.onkyo.co.jp/main/main_set.htm
の「トピックスメニューの紹介です」と書いてある右の「Premium digital
」と書いてあるところをクリックして次に「Technology」をクリッ
クして出てくるページの文章を読みましたか?

そこにはスピーカからの逆起電力によってNFBが影響が受ける事と
グラウンド電位も影響を受けるという説明が書いてあります。

My homepage.
http://homepage-2.webtv.ne.jp/mr-q/doc/

ミスター Q

未読、
2000/08/21 12:14:022000/08/21
To:

Tetsuya Nagae

未読、
2000/08/22 16:11:212000/08/22
To:

ミスター Q wrote:
> 出力コイル及びソース抵抗の排除方法については、デンオンのPMA-αS1
> のカタログに「カスコードブートストラップ方式によって、

 カタログには、飾り文字を使っていますので、「PMA-αS1」と見えるのかも
しれませんけど、正しくはPMA-S1が正解です。

Yoshihito TAKANO

未読、
2000/08/25 1:05:122000/08/25
To:
高野です。
私にはいまだ謎の回路。

Keiichi IMAMURA wrote:
>
> > あのブリッジ素子には L とか C はなくて抵抗だけなのですか?
>
> 純抵抗です。

あ、そうなのですか。

> 電圧アンプ側の抵抗値は忘れてしまった。
> 1Kohm~数100ohmくらいなのかな?
>
> 電流アンプ側は、そりゃもう、当然の如く、低いっす。
> 0.5~1ohmとかそんな感じでした。
> 「だから」平衡取るのが難しいんです。
> そんな低い抵抗値で、精度の良い抵抗って皆無らしいんで。
> それこそ1%を切るような高精度値の抵抗が必要だったようですね。

精度のいい抵抗を作っても、半田付け(圧着?)の具合でかなりばらついちゃ
うでしょう。
パターン削ったりして調整したのかな?

> > このあたりがどうもわからないのですが、普通のアンプではいうなれば電圧増
> > 幅用アンプが多段エミッタフォロアを介することによって“やっかいな電流制
> > 御から解放されて”いるわけですよね。
>
> 「解放されて」いない、と考えたんでしょうね。
> にしちゃあ電圧アンプもケツに3段バッファで、もう少し簡潔に
> すれば良いのに。と感じました。

使ってた人にそんなこといわれてちゃしょうがないですねぇ(笑)。

> その後、CDPなどのライン出力にもこのClass AAが導入されて
> 「ほぇ?」って感じでしたが。
> きっとオケツに電流バッファでも付いているんでしょうね。

ほぇ?ですね(笑)。
OP アンプでなら簡単に組めるとは思いますが、かえって組む気が失せてしま
うような気もします。 (^_^;

> > 松下製パーツ⊂安物というのはなしですよ。
>
> え、なんで?(笑)

そんなこといったら松下の電気製品は全部安物になっちゃうじゃないですか
(笑)。

Yoshihito TAKANO

未読、
2000/08/25 0:55:052000/08/25
To:
高野です。

ミスター Q wrote:
>
> http://www.onkyo.co.jp/main/main_set.htm
> の「トピックスメニューの紹介です」と書いてある右の「Premium digital
> 」と書いてあるところをクリックして次に「Technology」をクリッ
> クして出てくるページの文章を読みましたか?

以前ミスター Q さんが引用されたところですね。
確かに入り口がわかりにくいところにあります。

> そこにはスピーカからの逆起電力によってNFBが影響が受ける事と
> グラウンド電位も影響を受けるという説明が書いてあります。

グランド電位の問題は NFB とは関係ありません。
この問題は、オーディオアンプ設計者というより電子機器設計者としてよほど
実力のない人以外はみな認識しているはずです。

電子機器のグランド(アース)には実装に厄介なことがあって、この件で本を
何冊も書いた人さえいます。

Yoshihito TAKANO

未読、
2000/08/25 1:04:492000/08/25
To:
高野です。

ミスター Q wrote:
>
> 前の高野さんのレスに高野さん御自身が「Integra A-927(N) の説
> 明に
> “新たにダブル・インバーテッド・ダーリントン回路を採用し、NFB
> に頼らず全帯域にわたって0.04%以下という低歪率化を実現してい
> ます”とありました。」と書いておられますね。
> この"NFBに頼らずの"NFB"とはまさしくローカルNFBの
> 事です。以前カタログにその様に書いてありました(オンキョー、
> 山水)。

あ、これのことでしたか(他にはみつけられなかったと書くつもりで、書き忘
れてしまいました。すいません)。
しかし、これはオーバーオール負帰還(というか、初段へ戻る負帰還)につい
ての記述であると私は思います。

念のため Integra A-927(N) のページより原文を引用します。

> ■無帰還パワーアンプ
>
>  スピーカーからの逆起電力に影響されない無帰還パワーアンプ搭載。
> 一般的に、歪率の改善と周波数帯域の拡大のために用いられるNFB(負
> 帰還)を、New Integraでは、パワーアンプの電力増幅段から排除しま
> した。そして、新たにダブル・インバーテッド・ダーリントン回路を採
> 用し、NFBに頼らず全帯域にわたって0.04%以下という低歪率化を実現
> しています。

“無帰還パワーアンプ”というのはオーバーオールの負帰還ループがないアン
プのことで、 Integra A-927(N) のパワーアンプ部もそうなのでしょう。
また、“…排除しました”とは、多少減らした程度でなく、ほぼ完全になくし
たということでしょうが、ローカル負帰還をほぼ完全になくすとはとても思え
ないので、これもオーバーオールの負帰還のことでしょう。
となると、ずっとオーバーオールの負帰還についての記述で、その次の文の
"NFB" が突然説明もなくローカル負帰還を指すとは思えません。
むしろ、なぜそのような読み方をされるのか、私には不思議でなりません。

もともとトランジスタ (BJT, Power MOS-FET) の出力インピーダンスは高く、
通常の出力段はエミッタフォロアやソースフォロアとしてローカル負帰還をか
け、出力インピーダンスを下げています。
ローカル負帰還を抑え、オーバーオールの負帰還もないとすると、ダンピング
ファクター 150 (出力インピーダンス約 0.05 Ω)の定格は不自然だと思わ
れませんか?

私はミスター Q さんがご覧になったといわれるカタログを見ておりませんの
で、何が書いてあったかはわかりません。
ただ、本当にミスター Q さんが考えていらっしゃるような意味か、オンキョ
ーにお問い合わせされる方がいいような気がします。

> 出力コイル及びソース抵抗の排除方法については、デンオンのPMA-αS1
> のカタログに「カスコードブートストラップ方式によって、電力増幅段へ
> の理想的な負荷を実現し、シンプル&ストレートな構成を達成とま
> した。同時に音質を汚す原因であったソース抵抗もUHC-MOSの安定
> 性を生かして排除が可能となり・・・(原文のまま)」と書い
> てあります。

UHC-MOS についてはあまり自信がないので、コメントは控えます。
ただ、出力段のカスコードブートストラップによって出力コイルが不要になる
とは思えません。

BJT のエミッタ抵抗や MOS-FET のソース抵抗については、なくそうと思えば
なくせます。
たとえばエミッタ抵抗を内蔵した BJT を使う(笑)方法もあります。
この抵抗はスイッチング歪・クロスオーバー歪に関係します。

> スピーカからの逆起電力は回路的に排除可能といった様な事を書かれてお
> られますが、具体的にどの様な方法ですか?

私はただスピーカー負荷でも安定な負帰還をかけることは可能だと思っている
だけです。

Keiichi IMAMURA

未読、
2000/08/25 3:00:002000/08/25
To:
In article <39A5FE71...@shift.ne.jp>, Yoshihito TAKANO <yota...@shift.ne.jp> wrote:
> 念のため Integra A-927(N) のページより原文を引用します。
>
> > ■無帰還パワーアンプ
> >
> >  スピーカーからの逆起電力に影響されない無帰還パワーアンプ搭載。
> > 一般的に、歪率の改善と周波数帯域の拡大のために用いられるNFB(負
> > 帰還)を、New Integraでは、パワーアンプの電力増幅段から排除しま
> > した。そして、新たにダブル・インバーテッド・ダーリントン回路を採
> > 用し、NFBに頼らず全帯域にわたって0.04%以下という低歪率化を実現
> > しています。

上記を読む限り、「電力増幅段から排除しました」
なのだから、良く見かける終段のみNo-NFBと読めますが。
単なるクボタシキでは無いのでしょうか?
しかもこれは、帰還抵抗を出力端から外しただけであって、
下記のようにローカルな負帰還は掛かっていると判断するのが
自然でしょうね。

> もともとトランジスタ (BJT, Power MOS-FET) の出力インピーダンスは高く、
> 通常の出力段はエミッタフォロアやソースフォロアとしてローカル負帰還をか
> け、出力インピーダンスを下げています。
> ローカル負帰還を抑え、オーバーオールの負帰還もないとすると、ダンピング
> ファクター 150 (出力インピーダンス約 0.05 Ω)の定格は不自然だと思わ
> れませんか?

帰還抵抗を終端から外していわゆる"終段No-NFB"にすると、
歪み率は大体、ちょうど一桁程度、悪くなるようですね。
その限りじゃない?

cf. 0.003 --> 0.03%

**********************************
今村 圭一

ミスター Q

未読、
2000/08/26 12:46:222000/08/26
To:
高野さんへ。

高野さんがオンキョーのHPから居んようした文章に
「パワーアンプの電力増幅段から排除しました。」
と、書いてあります。

通常パワーアンプは最初に電圧増幅段があって、その後に電力増幅段が続
きます。
高野さんが指摘しているオーバーオールのNFBというのは最終段の
電力増幅段の出力から初段の電圧増幅段の入力へ戻すNFBです。
また、ローカルNFBは電圧増幅段の出力から電圧増幅段の入力へのNFB
と、電力増幅段の出力から電力増幅段の入力へのNFBです。
オンキョーの場合、電力増幅段の出力(=スピーカ出力)から
電圧増幅段の入力(=初段)へのオーバーオールNFBを無
くすと同時に、電力増幅段のローカルNFBも無くしています。結果
、電圧増幅段のローカルNFBだけです。

My homepage.
http://homepage-2.webtv.ne.jp/mr-q/doc/

ミスター Q

未読、
2000/08/26 12:47:252000/08/26
To:

Keiichi IMAMURA

未読、
2000/08/27 20:39:482000/08/27
To:
In article <39A5FE88...@shift.ne.jp>, Yoshihito TAKANO <yota...@shift.ne.jp> wrote:
> > それこそ1%を切るような高精度値の抵抗が必要だったようですね。
>
> 精度のいい抵抗を作っても、半田付け(圧着?)の具合でかなりばらついちゃ
> うでしょう。
> パターン削ったりして調整したのかな?

当時、松下開発者のお話の載った雑誌があったはずです。
で、「最後は手で調整」というのは覚えているんですが
具体的に何をやっていたのかは忘れてしまいました。


> 使ってた人にそんなこといわれてちゃしょうがないですねぇ(笑)。

買ってから気付く、この複雑さ(笑)
当然、開発談義も回路図も買ってから入手したわけです。

買うとすぐに中開けて見ちゃう、私の悪癖もナンですが...

**********************************
今村 圭一

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