危機時の外貨融通、11兆円に拡大 ASEANプラス3財務相会議【NIKKEI NET】
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090222AT3S2200Q22022009.html
【プーケット=三河正久】東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本、中国、韓国は22日、タイ南部プーケットで財務相会議を開き、世界的に金融危機が広がる中でアジア域内が独自に金融・財政連携を強化することで一致した。
通貨暴落などの危機時に不足する外貨を融通する規模を現行の1.5倍に当たる1200億ドル(約11兆円)に拡大することで正式合意。
域内各国の経済、為替、金融監督体制を一元的に監視する独立した常設機関を設置することも決めた。
ASEANプラス3(日中韓)は今回の合意で、1997年のようなアジア通貨危機の再発阻止を目指す。
通貨が暴落した場合に緊急的にドルを融通し合う多国間外貨融通枠(チェンマイ・イニシアチブ)の強化が必要との認識で一致。
規模を従来の800億ドルから1200億ドルに拡充し、金融市場の安定化を目指す。(20:28)