改めて移住促進策

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yona

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May 15, 2011, 1:46:32 AM5/15/11
to 屋久島再生
大地震から2ヶ月も過ぎたのに、被災地は未だ復興の緒にも就いていません。
原子炉事故もまだまだ予断を許さない状態が続いています。
今後どうなるのか、いやそもそもこの国をどのようにしたいのか、
今の政府はリーダー不在のまま右往左往するばかりのようです。
このままだと産業は先細り、経済は低迷、人口はどんどん減少、
もうあきらめて、何も買わず、電気も使わず、
日本全体、細々と暮らして行くしかないのかもしれません。

まあ個人的にはそれも悪くないなと思うのですが、
それだとこの屋久島は真っ先に沈没することになりかねません。
国民が清貧に徹すると基幹の観光業は大打撃です。
それよりそもそもこの町の財政は借金と補助金漬けですから、
国からのお金が細れば、破産は目に見えています。

では何か打つ手はないのかと考えると、
このご時勢に自力では難しいとしか言えません。
可能性のあることとしては富と人の再配分ぐらいでしょう。
具体的に言うと、お金持ちの移住者を呼び込むことです。

振り返ってみると私自身が移住先を屋久島に決めたのには
渇水と地震の心配がほとんどないことも大きな要因でした。
これらには都会生活で何度か酷い目に会ってきましたから。
また台風被害は覚悟していたのですが、来てみると、
人気の沖縄や石垣島などに比べたらはるかに小さなものでした。

本土ではこれから放射能汚染の心配があります。
もし西日本や日本海側の原発で事故が起きると、
放射性物質は、偏西風に乗って日本全土に及びます。
放射能の心配のほとんどない地域としては南西諸島ぐらいでしょう。

しかし屋久島以外はたいてい水不足の恐れがあります。
そして沖縄や奄美大島などはかなりの地震の危険性があります。
また津波も、ほとんどの島は低地ですが、
屋久島の海岸線は高い崖ですから心配ないところがほとんどです。

最近は福岡や大阪との直行便もできて1時間かそこらで都会に行けます。
この近さや手軽さも他の南西諸島にない魅力でしょう。
離島は医療が心配と言われていますが、
お金持ちなら屋久島から都会の病院に通うことも可能でしょう。

つまりいささか不謹慎ではあるけれども、この大災害を逆手にとって、
お金を持っていて、どこにでも行って暮らせる富裕層に、
自然遺産の島というだけでなく、暮らしに安全という魅力で
屋久島を売り込むことができるのです。

yona

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May 15, 2011, 9:52:47 PM5/15/11
to 屋久島再生
さて、都会の人々を呼び込むにはどうしたらよいか、
それはしっかり作られ管理された高級大規模マンションを用意することです。
本当の大金持ちは大邸宅を作るでしょうが、
一般富裕層は安心安全で手間のかからないマンションを好みます。
海や山の景色は喜びますが、自然に密着した暮らしには不慣れです。

移住者をマンションに集めるのは他にも良いことがあります。
家を勝手にばらばら建てられると、環境破壊につながるし、
地元の人たちとの軋轢も生じかねません。
また面倒なことがないというのも移住者にとって魅力です。
地元の人は、自分たちの生活とは無関係、
迷惑ごとが起きさえしなければよいと割り切るのです。
それで人が増え、税収が増え、経済の活性化で職場が増え、
なによりインフラが整備されるのですから。

ところで、このマンション建設にはもう一つの狙いがあります。
それはこれに付随して町役場の新庁舎を建設することです。
この町は過去を引きずったままで、合併の効果がまるで出ていません。
役場の合理化は早急の課題ですが、それには新庁舎が効果的です。
しかしこの町にはそんなお金は一切ありません。
それを捻出するのに、庁舎の上階をマンションにして売り出すというわけです。
ついでに図書館などの公共施設も併設したいものです。

実際には町は大規模マンションの建設可能な広い土地を提供する、
計画を立てて、それを信用できる大手ディベロッパーに売り込む、
できるだけ有利な契約条件にして、あとはすべて任せればよいだけです。

では候補地としてはどこがあるでしょうか。
たとえば屋久島高校の敷地はずいぶん広いように見えます。
そこだったら高校も一緒に新築したらよさそうです。
また宮之浦川の川岸に放ったらかしの広い埋立地があるようです。
その有効利用にもってこいかもしれません。
しかしまあ宮之浦は排他意識が強いので無理かもしれませんが。

それなら移住者慣れしている南部はどうでしょうか。
尾之間の庁舎周辺にずいぶん広い平地があります。
ホテルと接続しているという利点もあります。
あるいは屋久島の中央あたりということで小瀬田はどうでしょうか。
そこにも広い学校の敷地があります。
そして空港のそばというのは都会人にとっては大きな魅力でしょう。

ともかく実際の建設は、今後一年以上は復興工事優先で無理でしょう。
それでも来年後半くらいになれば世の中も落ち着いてくるはずです。
それまでの猶予期間、しっかり場所の選定をして、
綿密な計画を立て、詳細設計を完了させておけばよいのです。

yona

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May 17, 2011, 10:04:47 PM5/17/11
to 屋久島再生
昨日知ったのですが、石垣島などの八重山諸島では今から240年ほど前、
大津波に襲われ、約1万2000人もの死者が出たのだそうです。
石垣島は定年退職者の移住先として人気ナンバー1だそうですが、
こういう話が広まると屋久島がますます脚光を浴びそうですね。
南西諸島の中で、いや日本の温暖地すべての中でも、
一番安全なところでしょうから。

ところで石垣島では小規模マンションやアパートなどの乱開発で、
環境破壊や地元との軋轢が問題になっていると聞いています。
屋久島も無為無策のままでは、同じ問題を抱え込むことになるでしょう。

さて屋久島には春田浜定住団地とかいう分譲地があります。
私も移住先探しの時にそこも見たのですが、全く魅力を感じませんでした。
いったいどういう顧客のどういう要望に合わせて作られたものなのか、
そういうビジョンとか計画といったものが全く無いとしか思えないのです。
ターゲットとかニーズというのは事業における基本中の基本なのですが。
どうもこれも、旧屋久町の随所に見受けられるものと同様、
特定の人にお金を渡すことが目的の隠れ蓑事業だったようです。

移住促進の成功例としては、隣の種子島がよく挙げられます。
しかし私にはそこもターゲットが絞られていないように見えます。
まず移住者で多いのは、屋久島も同様、定年退職者ですが、
私も含めてそんな連中が増えても、たいして金もなく、
しかも生産活動に従事せず、消費もあまりせず、
地域社会への貢献度はたいしたことにはならないはずです。

最近増えている若い人たちなら、未来を担う子供が増えるし、
地元に溶け込んで伝統を引き継ぐなど良いこと尽くめです。
しかし彼らには稼いで食べていくための仕事が必要です。
もし職場が足りなければ、かえって町のお荷物にもなりかねません。

つまり移住促進にも事業としてのビジョンと計画が必須なのです。
そんな中で今、新しい顧客の発掘が可能になりつつあるのです。
どこまで先を読めるか、どんなアイディアを出せるか、
そして売り込み、交渉に先頭に立って引っ張っていく首長が必要です。
誰ならそれができるのでしょうか。

現職は全く先が読めない、行き当たりばったりで計画性など皆無、
ということは実績が証明しています。
では他の立候補表明者はどうでしょうか。
荒木耕治候補は、この点では現職と同類のようにしか見えません。
荒木博武候補は、こうしたことの理解はあるようです。
しかし議長としての実績を見る限り、発想力にしても、
リーダーシップの面においても全く期待がもてません。
がむしゃらに事業を推進していく人材が、今、
この島で求められているのですが。
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