馬毛島移設、なぜ反対?

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yona

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Jun 12, 2011, 1:34:36 AM6/12/11
to 屋久島再生
馬毛島に米軍の訓練施設を移設する計画に対し、反対の声が大きいようです。
熊毛地区1市3町の首長と議長で作る対策協議会が反対を申し入れた、
鹿児島県知事も反対を表明、県議会も反対決議しようとしている、
昨日は屋久島にも反対団体が発足した、などなど。

ところでその反対理由がよく判らないのです。
ネットで調べたところ、騒音被害、観光被害、環境破壊反対、
そしてお決まりの戦争反対、基地反対、米軍は出て行け!
このくらいしか出てこないのです。
さて、ではこれらの理由は正当なのでしょうか。
少なくとも屋久島町が反対運動に加わる必然性はあるのでしょうか。

まず騒音被害。
馬毛島の音は屋久島まではほとんど届かないでしょう。
防衛省によると屋久島や種子島の上空を艦載機は飛行しないそうですから、
それに加えて沿岸には近付かないという約束さえさせれば、
問題になるレベルにはならないはずです。
種子島ではどのくらいになるのか、具体的な数値は誰も示していないようです。
騒音というのは測定できるものですから、数値を基に議論するべきでしょう。

次に観光被害。
屋久島に行きたいが近くに基地があるから嫌だという人は、
いったいどのくらいいるでしょうか。
近くと言っても東京都心ー厚木基地間より離れています。
また基地の島沖縄は大観光地でもあります。

世界遺産に基地は似合わない、などという人もいますが、
これは感情的、扇動的言い草で全く論理性がありません。
まず馬毛島は海を遠く隔てていて世界遺産とは関係ありません。
また世界遺産と基地とは全く別問題です。
こんな言い草が通用するなら、
豊かな自然の沖縄にこそ基地は似合わない、
日本の象徴である富士山に演習場は似合わない、
そもそも古い歴史と伝統の日本に基地は似合わないなどなど、
何とでも言えます。

環境破壊反対。
これは何をいまさらといった感じです。
馬毛島はかつては自然豊かな島で、近海は好漁場だったそうです。
しかし今では民間業者によってほとんど破壊しつくされ、
さらに今でも徹底的な破壊が進行しつつある最中だそうです。
基地ができた方がまだ破壊は食い止められるくらいです。
これに関連して沖縄のヤンバルのことを思い出しました。
あそこは豊かな自然で有名ですが、それは米軍の訓練場だったからです。
もし日本の手に戻ったら、他の地域と同様またたくまに破壊される、
だから返還反対だと主張する自然愛好家が多いほどです。

最後に、戦争反対、基地反対、米軍は出て行け!
確かにその主張は、日本国憲法の規定に合っています。
しかし憲法にはその理由、あるいは前提として、
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」と書かれてあります。
今、我々は本当に他者を信頼してよい状況でしょうか。

私はまず、一番身近なところで、たった400人のこの集落の中ですら、
公正と信義が守られていると思っていません。
その上の屋久島町でも、安房の崖地を1億円で買った現町長の、
公正と信義などとても信頼するべくもありません。
またその問題を調査するべきだという議案や陳情書を、
圧倒的多数で否決した議会も公正と信義に程遠いと思います。
さらに日本政府。この災害や原発事故の対応など、
その公正と信義を信頼する国民などいったい何人いるでしょう。
まして周辺の諸外国、北朝鮮、中国、ロシアなど、
いったいどこに公正と信義などあるのでしょうか。
どこも国内外を暴力で治めるのに全く躊躇しない国々です。

いずれは基地をなくし、米軍に出て行ってもらうにしても、
現実問題として今すぐにというわけにはいかないのは自明でしょう。
そうすると日本のどこかに基地や訓練施設は置かざるを得ないわけです。
ということは日本国民は誰かは我慢しなければならないということです。
誰もが嫌だからと互いに押し付けあっていたら世の中成り立ちません。
だから国内全体を見渡して、最も悪影響の少ない所が選ばれるのは当然です。

無人島の馬毛島が有力候補になるのは、至極公正なことと考えます。
それなのにまともな理由もないまま、ただ反対を叫ぶのは、
ただ愚かなのか、それとも良識とは無縁の利己主義者でしょうか。
少なくとも屋久島町は反対などするべきではありません。
もちろん積極的に賛成する必要もありませんが。

yona

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Jun 13, 2011, 1:36:40 AM6/13/11
to 屋久島再生
馬毛島について調べてみたら、どうも大変な所のようです。
馬毛島事件をはじめ、政治家や右翼が暗躍してきたそうです。
そのため土地の担保など権利関係は複雑、おまけに乱開発、
西之表市にとってはお荷物同然のようです。
もし私が市民だったら、国に渡してすっきりしたいと思うでしょう。
しかも市の公有地が少しあるそうですから、お金も入ります。
こういうことでもなければ永久に役に立たない土地です。

種子島の人たちも、本心は移設歓迎ではないかと思います。
それなのに難癖のような理由を並べて反対しているのは、
ただ賠償金や補償金を吊り上げるためではないでしょうか。

ここで思い出すのは少し前の南日本新聞の報道です。
中種子町長が選挙で対立候補応援の業者に入札辞退を促したそうです。
この町長は「公共工事を請け負う業者は現職を支持するのが慣習。
けじめをつけることを勧めた。問題はない」と公言しているそうです。

つまり工事を餌に票集めしているわけで、
これは実質、選挙違反そのものです。
まあ日本の田舎ではよくあることでしょうが、
普通は隠れてコソコソやるくらいの常識はあります。
それを堂々と公言して憚らない、
そんな町長がそうやって3選されているのですから、
種子島の民度というのはすさまじいものですね。
(まあ屋久島も似たような程度かもしれませんが)。

こうしたことから、ただお金目当ての反対というのは真実味があります。
では日高十七郎屋久島町長は、なぜ彼らとグルになっているのでしょう。
同じような人種のようですから、おこぼれを狙っていると考えられます。
あるいは貸しを作っておけば、いつか逆に屋久島で何かあったとき、
彼らの支援を期待できるということかもしれません。
そして荒木博武屋久島町議会議長も、この反対理由が、
箸にも棒にもかからないほどのものだと判っているはずなのに、
反対声明の議決に躍起となっているのは、
日高十七郎町長とグルだということなのでしょう。
議会というのは良識をもって内容を精査、判断して、
執行部を監視、けん制するのが本来の責務であるはずですが。

yona

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Jun 15, 2011, 9:39:57 PM6/15/11
to 屋久島再生
屋久島町議会が反対決議を圧倒的多数で可決したそうです。
その決議文を読んでみたのですが、
これは論理性という点で、また日本語としてかなり酷いものです。
こんな文章しか書けないというのは、
それだけ議員の資質が低いということなのか、
それとももともと論理性などないということなのでしょうか。

決議文のほとんどは、
屋久島町議会は以前、米軍普天間基地移設反対の決議を行った、
それなのに今回突然、訓練施設の移設検討を聞かされた、
それに大変な憤りを覚える、というだけのものです。
もっともらしく言葉をつくろってはいますが、
冷静に読めば、ただ因縁をつけているだけですね。

そして付け足しのように
「今回の防衛省からの申し入れは、
地元住民の意思を踏みにじるものであり、
多大な不安を与え続け、
住民生活に与える影響は極めて大きいものがある」
だから断固反対だ、と結んでいます。

しかし現実は、
屋久島の住民の多くはあまり関心がない、
たいして不安も感じていない、
住民生活に与える影響は微々たるものでしかない、
というのが本当のところではないでしょうか。

翻って、政治に携わる者はすべて、
たとえどんな田舎であったとしても地域エゴだけで凝り固まるのでなく、
国全体の視野も持たなければならないはずです。

この問題では、まず米軍は日本に不要だから基地反対というのか、
その大前提から明らかにするべきです。
そうではないが、馬毛島移設には反対だというなら、
代わりにどこに持って行けと言うのでしょうか。
反対するなら代替案を出すのが責任ある人の取るべきことです。
そして公正に比較して馬毛島の方が悪影響が大きいということを、
論理的に証明するべきです。

ここの議員たちのほとんどは、
ただいやだいやだと駄々をこねているだけとしか見えません。
こういう人たちは、もし交付金などたくさん積み上げられたら、
ころっと寝返るでしょう。
その時、この決議文を彼らの鼻先に突きつけてやりたいものです。
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