Groups
Groups
Sign in
Groups
Groups
Weekly 見て歩く者 by 鷹野凌
Conversations
About
Send feedback
Help
「海賊版サイトの緊急避難的ブロッキングを政府が要請へ」「アマゾン配送料値上げも本は今回も対象外」など出版業界関連の気になるニュースまとめ(2018年4月2日~8日)
2 views
Skip to first unread message
鷹野凌
unread,
Apr 9, 2018, 6:55:55 AM
4/9/18
Reply to author
Sign in to reply to author
Forward
Sign in to forward
Delete
You do not have permission to delete messages in this group
Copy link
Report message
Show original message
Either email addresses are anonymous for this group or you need the view member email addresses permission to view the original message
to Weekly 見て歩く者 by 鷹野凌
先週は「海賊版サイトの緊急避難的ブロッキングを政府が要請へ」「アマゾン配送料値上げも本は今回も対象外」などが話題に。毎週月曜恒例の、出版業界関連気になるニュースまとめ、2018年4月2日~8日分です。
◇ ◇ ◇
■
青空文庫のSSL化対応についてのお知らせ|そらもよう〈青空文庫(2018年3月31日)〉
見落としていたので改めてピックアップ。青空文庫が常時SSL(暗号化通信)化です。httpにアクセスしてもhtttpsにリダイレクトされます。ブックマークやリンク先などを変更いただけると幸甚です、とのこと。
■
フリーランス・ライターに便利な自動ポートフォリオ作成ツール〈TechCrunch Japan(2018年4月1日)〉
面白いツール。「VoiceGraph」という技術により、自動でポートフォリオを作成できるそうです。
試してみました
が、アカウント作成時の日本語名は蹴られてしまいました。英語で登録して、あとから「Edit info」で日本語名にできます。
「+」から寄稿記事を1メディア1記事追加すれば、あとは自動で収集してくれる……らしいのですが、日本語名でちゃんと拾えるかしら? ひとまずBioなど諸情報を100%まで入力して様子見。
■
広告費ほぼゼロでもオーディオブックが月間6万部売れる! オトバンクのマーケティングは何がスゴい? | インタビュー〈Web担当者Forum(2018年4月2日)〉
社長 久保田裕也氏へのインタビュー。アクセスの大半がオーガニック検索からの流入とのこと。試しにシークレットモードで「オーディオブック」をGoogle検索してみたら、アマゾン「Audible」を抑えて1位でした。社内で「改善に必要なKPIのデータをSlack上で誰でも自由に見られる」ようにしているというのが素晴らしい。個人情報を除くと、すべてがオープンチャンネルになっているそうです。面倒を避けるため、直接関係する人だけのプライベートチャンネル運用にしがちですが、オープンにしていったほうが結果としてのちのちのコミュニケーションコストを下げるのかも。ちなみに役員会議の議事録すらオープンになっているそうです。すげぇ。
■
ハイブリッド型総合書店「honto」と「ブクログ」が相互連携、購入履歴が本棚へ自動登録〈見て歩く者 by 鷹野凌(2018年4月2日)〉
4月からブログの運用を少し変え、プレスリリースなど一次情報を元に、デイリーで気になる動きを400字以内くらいのストレートニュースとして配信してみることにしました。その1本目がこちら。「ブクログ」と「honto」の自動連携です。これは便利。というわけで業界関係者の方々、プレスリリース
お待ちしています
。
■
「読書メーター」のトリスタをブックウォーカーが子会社化〈見て歩く者 by 鷹野凌(2018年4月3日)〉
2014年10月にドワンゴが買収したトリスタを、KADOKAWA子会社のブックウォーカーに移管。ドワンゴによる買収は、KADOKAWAとドワンゴが経営統合してKADOKAWA・DWANGO(現:カドカワ)が生まれる直前のこと。前年にアマゾンがアメリカの読者コミュニティ「Goodreads」を買収しているので、日本でも「読書メーター」や「ブクログ」が買収されるような事態が起こるかも? と思っていた記憶があります。経営統合により、同じグループ内で「BOOK☆WALKER」と「ニコニコ静画(書籍、漫画、イラスト)」が併存し、開発リソースを二重に食ってしまう状況はどうするのか? とも思っていたのですが、結局、ブックウォーカー側に寄せることに。「ニコニコ書籍」のアプリは、2017年9月のリニューアルで「BOOK☆WALKER」の色違いに差し替わっています。ようやくいろいろ一本化。今後が楽しみです。
■
ピクシブが考える「Webマンガ」の可能性――書店と作る"漫画が読まれる未来"〈ほんのひきだし(2018年4月3日)〉
ちょっと驚いた記事。ピクシブの中の人が、“以前から「Webで公開していると単行本の売上が落ちる」と言われてきました。私もその部分はあると認識しています”と。「pixivコミック」でマンガを無料公開することにより、認知獲得と単行本の販売促進を担っていると思っていたのですが。うーん? 日販の媒体だから忖度した?
■
ラノベのレンタル実証実験、需要あり〈新文化(2018年4月4日)〉
昨年2月の貸与実験開始のニュースに「
なんでいまさら、あらためて実験をする必要があるの?
」と疑問符を付けた私。結局、実験期間は4カ月だけだったようですが、需要があるのはわかったようです。しかし、
一般社団法人出版物貸与権管理センターの公式サイト
に、この件の情報が見当たらない……。
■
アマゾン配送料上げ 最大1.5倍、物流コスト転嫁〈日本経済新聞(2018年4月4日)〉
とうとう消費者へ転嫁。他社も追随するかも? ただし、本はまだ対象外。プライム会員の値上げも行われません。
2年前に全商品送料無料が終わって
から、いつ値上げされてもおかしくないと思っているのですが、サービス追加しても値上げはしないままここまで来ています。
ICT総研の調査
によると、定額制動画配信サービスで一番利用率が高いのはプライム・ビデオのようですが、ここで値上げすると他の満足度の高いサービスへユーザーが流出しかねない、というのはあるかも。
■
「料理レシピ本大賞」が選考システムとして「NetGalley」を導入〈見て歩く者 by 鷹野凌(2018年4月4日)〉
これは面白い。確かに「NetGalley」は、「書店員が選ぶ」や「図書館員が選ぶ」といったアワードを開催する仕組みとして適しているように思います。
■
「ネットで稼ぐ方法」の前に… 新聞社からヤフーに出向して考えたこと〈newsHACK(2018年4月4日)〉
上司から「ネットでどうやったら新聞社が稼げるのか考えてこい」という指令を受け、西日本新聞社からYahoo!ニュース トピックス編集部に人材交流で2年間出向していた方による真摯な振り返り記事。実際に読まれるニュースは「芸能人の交際や破局、一見なんでもない動物の話題」とはいえ、そういう話題で広く人を集める「報道媒体」は、私は嫌だなあ。
■
「在庫リスク」が電子書籍の売れ方を決める〈GetNavi web(2018年4月5日)〉
西田宗千佳氏のヒアリングでも、電子書店では「おおむね新作2に対し旧作8」とのこと。在庫リスクの違いからビジネス構造も異なるのだと、私とほぼ同意見です。
■
海賊版サイト:遮断要請へ 政府、著作保護に「緊急避難」〈毎日新聞(2018年4月6日)〉
■
海賊版サイトのブロッキング問題が物議…既に実施している「児童ポルノ」との違いは〈弁護士ドットコム(2018年4月7日)〉
■
日本国内の設備から海賊版サイトを配信する米Cloudflareブロッキングを無効化する新サービス開始(楠正憲)〈Yahoo!ニュース個人(2018年4月8日)〉
政府が海賊版サイトのブロッキングについて言及し始めたのが
3月19日の報道
。私が理事長をやっているNPO法人日本独立作家同盟で「
海賊サイトによりマンガ文化が壊される!作家が生き残る方法とは?
」というトークイベントの告知を始めたのが3月28日。そこから、政府が立法手当をせず「緊急避難」的にブロッキングを実施するよう「要請」する方針だとか、それに対し猛反対の意見が出たりとか、事態が急に動いています。なんというタイミング。
◇ ◇ ◇
激動の出版業界を振り返る! 毎週更新している「出版業界関連の気になるニュースまとめ」記事1年分51本+αが、今年も1冊の本になりました。詳細は下記の書影をクリック!
『出版業界気になるニュースまとめ2017』
元記事:
https://www.wildhawkfield.com/2018/04/interesting-publishing-news-20180402-20180408.html
Reply all
Reply to author
Forward
0 new messages