中央アフリカ・ルワンダの元狩猟採集民トゥワの人びとは、毎日のように殴り合い、九日に一度は血が流れる。それでいて、復讐も階層も生まれず、他者を支配しない。本書は、約13か月にわたるフィールドワークから、彼らの闘争と音楽が地続きであることを示し、「支配のための暴力」ではない「共在としての暴力」ーー「平等主義暴力」を論じたものです。
「圧倒的に歪んだ暴力」が横行する今日、暴力を礼賛・排除するのではなく、いかに飼い慣らすかという問いに、トゥワの人びとの生からひとつの手がかりを示したいと願っています。
橋本麦氏制作の特設サイトでは、書籍と並走する長編映画『トゥワ歌』を鑑賞いただけるだけでなく、テクストと映像が相互に絡み合う「マルチモーダルな知」のあり方を探求しました。書籍と並んで、本書のもう一つの本体です。
書籍自体も松本久木氏によるレイアウト・装幀もかなり気合の入った仕上がりになっています。また付録の妻と娘による人類学者観察日記も最高です。
これら全体を、編集者の韓智仁氏が長い時間をかけて一冊にまとめあげ てくださいました。最良の協働の一冊です。 書店・オンラインいずれでも入手いただけます。ぜひ、ご高覧ください。
特設サイト プレビュー
推奨環境
Chrome・Microsoft Edge 111 以降 / Safari 16.4 以降
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最近出た論文
https://doi.org/10.14890/jjcanth.89.4_495
https://doi.org/10.18910/100832
ふくだぺろ
京都大学 アジア・アフリカ地域研究研究科 特定研究員(学振PD)