クトゥルフのシナリオを調査してクリーチャの出現傾向を以下で探っていました。
ついでに、シナリオの概要も調べてみましたので、まずは黒幕(事件の主因)についてまとめてみましょう。
* 人間:19シナリオ
* 内、なんらかの陰謀・計画:12シナリオ
* 内、魔術師:5シナリオ
* 内、カルト:6シナリオ
* 内、狂人:7シナリオ
* クリーチャ:20シナリオ
という内訳でした。
人間により起こされた事件と、クリーチャによって起こされた事件とがほぼ半々。
人間の場合、魔術師によるもの、カルト教団によるもの、狂人によるものがほぼ同数ずつありました。
一方事件の主因となっているクリーチャの種類はばらばらで、2シナリオ以上に登場するクリーチャは一つを除いていません。ミ=ゴのみが、3回も主役になっています。ただし、人間が事件の主因に分類されているシナリオの内、狂人やカルトが原因のものは、その背後(遠因)にニャルラトテップやヨグ=ソトースなどがいたりします。
ここでは、ミ=ゴは希少な鉱物を採取しようとしていたり、人体実験をしようとしていたりと行動様式が比較的人間にとって理解しやすいので、黒幕として出しやすいのかもしれません。
簡易的な黒幕決定表を作ると、次のような感じでしょうか。
| 1d6 | 黒幕 |
|---|-----------|
| 1 | 人間(魔術師) |
| 2 | 人間(カルト教団) |
| 3 | 人間(狂人) |
| 4 | クリーチャ |
| 5 | クリーチャ |
| 6 | クリーチャ |
さて、事件の主因たる黒幕が何をしようとしていたかというと、こちらあまりはっきりと分類はしていないのですが、
* 何らかの復讐(むかし封印されたなど。魔術師に多い)
* 存在自体が危険(ゾンビ、ショゴス、祟り神など)
* 実験/研究
* 召喚/儀式(願いを叶える、力/知識を手に入れる)
* 勢力の拡大・侵略
* よくわからない
といったところでした。
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さて恒例の宣伝です。
次回のコミケ以降で発行予定の『TRPGシナリオ作成大全 Vol.6』はクトゥルフシナリオの作り方を特集します。
この調査結果は自由にご利用いただいて結構ですので、クリーチャの選び方、出し方、注意点など、記事を募集しております!