二年がかりで訳した本、『リジェネレーター 土に恋する大地再生者たち』(ニコール・マスターズ著、ゆっくり堂刊)が出版され、年末には岡本よりたかさんや吉田太郎さんをトークゲストに迎えて出版記念オンラインイベントが開催されました。
それに続いて今日の夜20時からは生命誌研究者の中村桂子さん、プラネタリーヘルス運動を提唱、実践する医師の桐村里紗さんをお迎えするイベントが行われます。中村さんの著書『人類はどこで間違えたのか』、桐村さんの著書『腸と森の「土」を育てる』は、『リジェネレーター』と共に、「ローカル&リジェネラティブ」という方向を目指す人々の必読書だとぼくは思っています。今日のイベントを通じて、ぼくとしてはこの一年の活動の方向性が鮮明になると願っています。
急なお知らせですが、できる方はぜひご参加ください。後日の視聴への申し込みもできるようですし。
さて、今年のローカリゼーション・デイに向けてまた活動が始まろうとしています。30日の夜にはその最初のミーティングが行われようとしています。これまで五年、いろいろな形で関わってこられた皆さん、お誘い合わせの上、ご参加ください。
ぼくがその場で提案しようとしているのは、ローカリゼーション・デイ・ジャパン(LDJ)のメインイベントからのぼくの引退です。毎回ぼくがナビゲーターとして楽しくやらせてもらいましたが、ちょっとマンネリ化してきたような気もします、もっと若い方にのびのびとやっていただきたいという気持ちもあります。コロナ前の2017から2019の三年続けて「しあわせの経済国際フォーラム」を、コロナ以降は五年(確か?)続けて、LDJを中心で担わせてもらいました。一体どれだけの方々に参加していただいたか、協力していただいたか、共に働いていただいたか、を思うと感無量です。このMLに集っている方々には特にお世話になりました。感謝しています。
とはいえ、ぼくはローカリゼーションやリジェネレーションという変革運動から引退するわけではありません。この春には、世界各地でローカリゼーションの運動を展開しているローカル・フューチャーズの仲間たちの集いに参加して、学びを深めたいと思っています。2月には北部タイで少数民族の伝統的な森林農業(リジェネラティブ・アグロフォレストリー)をベースとした若い世代のローカル経済の再生を学ぶ旅に出かけます。5月以降は去年に続き、ラダックでのフィールドワークや取材、撮影などを計画中です。
グローバル経済システムが引き起こしてきた様々な危機の深まりが、今や、十年前には誰も想像できなかったような世界秩序の崩壊を急速に引き起こしているように見えます。しかし、悲惨なニュースにまみれた日々にも、よく見れば、新しい世界の、新しい社会の、たくましい芽吹きがいたるところに見られます。いったいこの世界で今起きていることの本当の意味は何なのか・・・。
そのような学びを活かして、できる限り、日本のローカリゼーションの動きにも連なり、できることをしていきたいと思います。今年の6月のローカリゼーションデイの前後で、何か関連イベントもできたらやりたいです。
直近では、今度の衆院選と同日に投票が行われる長崎県知事選。これが史上最も愚かででたらめな石木ダム計画を社会として見直す最後のチャンスになるかもしれないのです。豊かで美しい里山と人々の暮らしを、開発利権に税金を落とす以外何の意味もないダムの水底に沈めてしまおうというのです。現地の人々の声に一切耳を貸さない現知事が当選すれば、日本では成田空港建設に向けた強制代執行以来という”修羅場”が避けられなくなりそうです。着々と周辺工事が進み、プレッシャーが強まる中にあって、今も現地に残り、微笑みを絶やすことなく、里山での暮らしを続ける人々を見放すことはぼくにはできない。ぼくにとって、これは我がローカル・フューチャーの試金石なんです。来週初めには仲間たちと声明を発しますので、ぜひキャンペーンにご参加を。
また24日には、これまた重要なイベントがありますね。すでにOKシードの仲間たちからお知らせが届いていると思いますが、宮津を舞台にゲノム編集の魚を作ってふるさと納税返礼品にしようという企業に立ち向かった漁師いぐちのこさんの絵本『おなかがいっぱいにならないふぐ』の出版イベントです。これまたローカリゼーション運動の試金石です。お馴染みのいんやくさんをはじめ、OKシードの皆さんと共に、遺伝子操作企業に対抗し、ローカルな農林水産業を応援しましょう。