健康に関する関心が高まる中、数年前に「ところてん」「寒天」がブームになりました。
どこへ行っても品切れ状態で、 当店でも毎年春から秋にかけて店頭に置いている
「ところてん」が入手困難となり、多くのお得意様にご迷惑をお掛けしてしまいました。
今回はこの「ところてん」と「寒天」についてお聞き下さい。
大抵の場合、「ご近所の豆腐屋さん」には、コンニャクも置いてあると思います。
これは昔からのことらしく、原材料の違いはさておき、「豆腐・コンニャク類」というよう
にくくられるようです。実際、ほとんどのスーパーマーケットで、豆腐とコンニャクは近く
にありますし、私の家でも以前は豆腐の他にコンニャクも作っていたと、父から聞いた
ことがあります。
私が生まれた頃には当店ではすでにコンニャクは仕入れて販売しておりました。
昭和40年台にはほとんど「豆腐は豆腐屋、コンニャクはコンニャク屋」という専業化が
進んでいたようです。
さて、この「コンニャク屋さん」が今回の「ところてん」と「寒天」に関する重要なポイント
となります。特に「ところてん」ですが、これは天草(テングサ)の産地でなくても、コン
ニャク屋さんが製造・販売していることが多いようです。「ところてん」の取り扱いのあ
るコンニャク屋さんに行けば、糸状になったものではなくて、「ところてん」をブロックで
購入することができます。もちろん、希望すれば、道具で突いて糸状にしてもらえます。
ですから、「ところてん」・「寒天」を購入される際には、ご近所のできるだけ古い豆腐屋
(もしくはコンニャク屋)を訪ねてみることを強くお勧めします。きっと良いブロックの「とこ
ろてん」を手に入れることができるはずです。
最後に、「ところてん」と「寒天」の違いについて、水分を多く含んだ「ところてん」を(寒い
地方などで天日で)乾燥させて、長期保存を可能にしたものが「寒天」だそうです。
「ところてん」とは決して糸状のものだけを指すわけではないようです。