日本将棋連盟のデータのAPI開放の Pros/Cons

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takodori

unread,
Sep 19, 2011, 12:10:10 AM9/19/11
to ginsho会(仮)
皆様

 先日の会合では日本将棋連盟のデータのAPI開放でバラ色の未来というような感じだったのですが、
本当にバラ色で、日本将棋連盟側に負担というかリスクはないのかを考えるため、Pros/Consを整理
してみたいと思います。というか、エンジニアの方には「APIを開放」のひとことで皆おわかりみたいな
ようなのですが、自分にはまだチンプンカンプンなところが多いので、自分の(たぶん北尾先生も、か
な)の理解をもっと深めるためにも整理したく思います。

<対象とするデータ>
記録のページ:2011年度対局数・勝数・勝率・連勝ベスト20 - http://www.shogi.or.jp/kisen/record/kiroku.html
現役棋士 通算成績 - http://www.shogi.or.jp/kisen/record/tuusann.html
現役棋士 今年度成績 - http://www.shogi.or.jp/kisen/record/kotosi.html
女流棋士 成績一覧 - http://www.shogi.or.jp/kisen/record/zyoryuu.html
上記の過去分 - http://www.shogi.or.jp/kisen/record/archives/index.html からリンクさ
れている各データ
昇段、キリ番までの勝数 - http://www.shogi.or.jp/kisen/record/nokori.html
男性棋士対女流棋士、対アマチュアの対戦成績一覧 - http://www.shogi.or.jp/kisen/record/special/index.html
から
リンクされている各データ
歴代記録一覧 - http://www.shogi.or.jp
最近1週間の結果 - http://www.shogi.or.jp/kisen/week/kekka.html
今後1週間の予定 - http://www.shogi.or.jp/kisen/week/yotei.html
および、各棋戦のトーナメント表、勝敗表
棋士紹介 - http://www.shogi.or.jp/player/index.html からリンクされている各棋士のデータ

これらのデータのAPIが公開された場合の Pros/Cons について考える。

<Pros>
公開されたデータを使ったアプリケーションや、外国語のページを日本将棋連盟外部の第三者が
作成することができるようになる。外国語の情報発信が増えることが期待される。

棋士の戦績、記録の多様な分析が可能になる。

<Cons>
*APIへのアクセスが増えた場合、日本将棋連盟がサーバーを増設する必要に迫られるなどの
コスト要因はないか。また、サーバーがダウンして結果として日本将棋連盟の評判を落とすような
ことにつながらないか。

*公開されたデータを使って、商用アプリケーションを作られてしまうことはないか。それへの有効な
歯止め策があるか

大体こんなところではないかと思いますが、Pros/Cons で補足や、理解が間違っているところなどが
ありましたら、ごしてきいただければありがたく。

takodori (寺尾)








ginsho

unread,
Sep 20, 2011, 4:27:10 AM9/20/11
to ginsho会(仮)
ちょっとだけ考えてみました。

・Pros
1.同様にAPIが公開されている各種ウェブサービスとのマッシュアップから、既存の発想にとらわれない
将棋(系)コンテンツが生まれる(かもしれない)

例えばサードさん作のAndroidアプリ「対局会場アーカイブス」では棋戦開催地情報とGoogleマップが
リンクしているわけですが、ここからさらにグルメ系SNSとマッシュアップして

―会場近くのレストランから、ご当地メニューを出し、かつパーティープランのある店を
ユーザ投稿の料理写真+レビューを添えて人気順に5件表示させる―といったコンテンツが
作られるかもしれません。

http://android.appinfo.jp/apps/jp.thirdfilerook.fireworks.matchplacearchives/

(参考)食べログAPI
http://tabelog.com/help/api/

グルメ、旅行、棋書レビュー等とのマッシュアップは鉄板かなと。。

2.イベント衆知等が効果的に行われる(かもしれない)
対局スケジュールを自動的にスケジューラアプリに読み込めたらうれしい、というファンは多そう。
API経由のデータなら、棋士や段位で絞り込んだスケジュールのみ読み込むといった設定も
簡単に実現できそうです。

・Cons
1.本来連盟サイトに流れるはずのトラフィックがAPI利用の外部サイトに流れ、アクセス減となる可能性がある。
2.連盟の望むクオリティに達しないサービス、アプリケーションが制作される可能性がある。
3.API経由の公式情報とそうでない非公式情報がマッシュされることで、情報の信頼性が損なわれる可能性がある。

API公開が無償・無制限で行われることを前提に考えると、Consのリアリティにばかり目が行きそうです。

個人的には将棋連盟からAPI利用権を年間購入するかたち、かつツイッタのような時間あたりのアクセス制限が
あってぜんぜんかまわないと思っています。

takodori

unread,
Sep 21, 2011, 9:01:57 PM9/21/11
to ginsho会(仮)
Ginsho さん、Takodori です。

なるほど、「マッシュアップ」という用語があるのですね。他のAPIとのマッシュアップで想像もつかないような
サービスが生まれる可能性がある、と。あと、開発者側から見ると、一度公開されたAPIについては、非公開に
されたり、公開内容を変えられたりということが起こると、ないし、頻繁に起こると、開発したアプリケーションが
使えなくなる、改変が必要になる、ということが起こるわけですね。

参考として、若干古いですが、自分が読んでわかりやすかったので、「無償 API公開 メリット」で検索して見つ
けた文章に2つリンクをしておきます。

WebサービスAPI無償公開のメリットを考える
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070410/267941/

オープンなAPIをさわってみる
http://thinkit.co.jp/free/article/0606/17/

上の方で書かれている、「有償で提供するWebサービスAPIの機能制限版や試用版を無償で提供」
という考え方もあるのかと、参考になりました。

Takodori

On 9月20日, 午後5:27, ginsho <kzdevt...@gmail.com> wrote:
> ちょっとだけ考えてみました。
>
> ・Pros
> 1.同様にAPIが公開されている各種ウェブサービスとのマッシュアップから、既存の発想にとらわれない
> 将棋(系)コンテンツが生まれる(かもしれない)
>
> 例えばサードさん作のAndroidアプリ「対局会場アーカイブス」では棋戦開催地情報とGoogleマップが
> リンクしているわけですが、ここからさらにグルメ系SNSとマッシュアップして
>
> ―会場近くのレストランから、ご当地メニューを出し、かつパーティープランのある店を
> ユーザ投稿の料理写真+レビューを添えて人気順に5件表示させる―といったコンテンツが
> 作られるかもしれません。
>
> http://android.appinfo.jp/apps/jp.thirdfilerook.fireworks.matchplacea...
>
> (参考)食べログAPIhttp://tabelog.com/help/api/

ginsho

unread,
Sep 26, 2011, 10:51:45 PM9/26/11
to ginsho会(仮)
「マッシュアップアワード7」なるコンテストがあるようです。

https://ma7.mashupaward.jp/

API提供企業一覧です

https://ma7.mashupaward.jp/apis/company

錚々たるウェブサービスが名を連ねていますが、ゲーム/遊戯ジャンルでは
あたまソフト株式会社提供のクイズ関係APIくらいですか。

そしてまた、マッシュアップサイトの非営利縛りの是非についても
考える必要がありそうですね。
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