コラム記事(群)_アサヒ・アートフェスティバルのウエブ

1 view
Skip to first unread message

aaa6...@iris.eonet.ne.jp

unread,
Jan 19, 2012, 4:48:23 AM1/19/12
to しがアート_ML
ねぎやまです。
AAFのコラム記事(群)、なかなか面白いです。
お時間あるときにでも。


アサヒ・アートフェスティバル
コラム
http://www.asahi-artfes.net/news/colum/

2012.01.18
#07 柴田 尚(NPO法人S-AIR) 

AAFが始まった2002年から今まで、気づくと10年を越えてゆるゆると関わってきた
。この間、日本のアートシーンの一端が大きく変化してきたと感じている。

かつて、アートシーンは大都市にあるイメージがあった。しかし、現在、日本で
は、昨年開催された瀬戸内芸術祭や越後妻有トリエンナーレのように地方都市に
おいて大規模な芸術祭が行われるようになり、動員的にも成功している。また、
地方の島々まで小さなアートシーンが次々に形成されはじめ、しかも大都市には
ない手法や資源を活かして独創的な情報を発信し、注目されるようになってきた
。都市部においても、メインストリートというよりも、路地裏から文化発信する
ようになってきているのではないか。アーティスト、ギャラリー、マーケットが
ほとんどない場所にもアートシーンが形成されてきているのだ。もちろん、この
背景にはインターネットやCGMの発達もあるだろう。

自分はこの変化を「アートシーンの毛細血管化」と呼んでいる。そして、この小
さな場に光を当てる運動のひとつがAAFだと思っている。これらの動きは、欧米型
の近代的な「アート」ではなく、伝統工芸や茶の湯など、日本古来の生活に根ざ
した「アート」に近く、いわゆるアジア的な文化運動かもしれない。

この10年の流れの中で、自分のAAFへの関わりも変化してきた。2002年の頃はロ
ビーコンサートなど、音楽と美術など表現の実験的融合が中心だったのだが、公
募が始まった2005年には沖縄との南北のエクスチェンジ企画「南の家、北の家。
」、2008年には都心に集まる普通の人々と共に創るコミュニティスペースプロジ
ェクト「OYOYO通~夏の妄想」、そして昨年は「廃校アートセンター全国調査」を
始めた。北海道の廃校数はなんと全国の1割を越えている。「廃校」は都市よりも
当然、僻地に多いわけだが、見渡す限り人のいない圧倒的な風景を眺めながら「
自分はこんなところにまでアートを求めて来てしまった」とときどき思う。AAFが
はじまった当初、北海道のアートシーンなど他県の人々はほとんど知らなかった
。しかし、現在はもっと小さな場にも光が当てられるようになってきた。相対的
に自分の立ち位置も変わって来ているが、さて、AAFはこれからどこに向かうのだ
ろうか。世界の中で、その真価を問う時期に来ているかもしれない。


柴田尚(しばたひさし) 特定非営利活動法人S-AIR代表

平成11年、札幌アーティスト・イン・レジデンスを立ち上げ、平成17年7月、特
定非営利活動法人S-AIRとして法人化。初代代表となる。現在までに33カ国77名以
上の滞在製作に関わる。同団体は平成20年度の国際交流基金地球市民賞を受賞
。その他、「SNOWSCAPE MOERE」をはじめ様々な文化事業を企画する他、平成21
年度より北海道教育大学において「廃校アートセンター調査」を始める。NPO法人
アートNPOリンク理事、Res Artis総会2012実行委員会委員、共著に「指定管理者
制度で何が変わるのか」(水曜社)がある。

Reply all
Reply to author
Forward
0 new messages