戸田です。
すみません、メールに気付くのが遅くなりました。
ちょっと長くなります。
Seleniumのロゴマークの使用については公式のガイドラインが昔から出ていなくてずっと懸念はしています。
現行のロゴについては、私は
「ライセンスがいまいち明記されていない、 CC BY-SA 4.0 っぽい」と考えるのが良いと思いますが、
法的に正しい観点かというと保証はできませんので、ご参考までにとどめてください。
実は公式サイトのGitHubリポジトリでも、2019年11月からずっと課題として残り続けています。
この一方で、ロゴマークの運用に関わっている Diego Molina は
Wikimedia Commons で、現行のロゴマークを CC BY-SA 4.0 として公開しています。
実際、Apache License 2.0では商標の使用許諾を与えていないだけで、
ロゴマークのライセンスは別途付与するという運用もできるように思われます。
(※もしこの辺りにもっと詳しい方がいらしたらぜひ教えてください!)
CC BY-SA 4.0 ととらえると、商用の資料にもロゴマークを使えることになると思います。
ただ、おっしゃっている「社外公開用の資料」というのが、
もしも ご所属の会社でSeleniumに関する民間認定資格をやります、という話の資料の場合は
かなり明確に禁止されている行為のため、その点だけご注意ください。
("Certification and Training" のセクションをご参照ください)
ところで、日本Seleniumユーザコミュニティのロゴマークを私が作ったのは2014年ですが(8年前!)、
その頃も公式のガイドラインが無くて、ちょっと困った末、
Seleniumの旧ロゴマーク画像をそのまま流用するのではなく、旧ロゴっぽい画像をゼロから作ることにしました。
厳密には「改変」とちょっと違う状態というわけですね。
2019年のSeleniumConf Tokyoも含めて、コミュニティの主要メンバーをはじめとした世界中のSeleniumユーザーに見られても
特におしかりも受けていないので、広く黙認された状態と解釈しています。
ただ、これは旧ロゴマークが意匠まで含めて商標登録されていた場合は、類似商標としてアウトになるやり方なので
あくまでグレーゾーンにいる状態が続いていると考えるべきでしょう。
将来、公式のガイドラインがはっきりしたら、
日本Seleniumユーザコミュニティのロゴマークはまた再検討すべきと思われます。
以上です。