台湾ではネット無料?

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菊池 雅都

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Jan 27, 2013, 9:35:37 PM1/27/13
to ワールドプランニング, コールマン博士翻訳チーム, 聖なる経済学翻訳チーム
菊池です。
人のメールの受け売りですが、台湾ではネットが無料だとか・・・



観光客にやさしい台北の無線LANと3G、さて日本は…… 
(テクノロジー編集部BLOG)
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO42551500T10C12A6000000/?df=2

 先週末に、台湾・台北市を訪れる機会がありました。折しも先週は、台北でアジア最大のコンピューター関連の展示・商談会「COMPUTEX TAIPEI 2012」の開催中。世界のIT産業のハブとなっている台湾を舞台とするCOMPUTEXは、今年から来年にかけてのパソコンやスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)、タブレット端末などの動向を見通す上で絶好の機会です。ITや通信関連の業界にお勤めの方の中には、現地に出張された方も多かったのではないでしょうか。

■地下鉄の駅で、スマホから無料ネット接続

 さて、台北の街には、1つ大きな特徴があります。外国人向けのモバイルの通信環境が充実していることです。最近は、多くの人がスマホを持って海外へ行き、目的地への行き方を調べたり、現地の取引先や友人、日本の本社や家族とメールで連絡を取ったり、現地でおいしいお店を探したりする機会が増えていると思います。そうした際に重宝するサービスです。



無料の公衆無線LANを申し込める観光客向けの案内センター。写真は台北松山空港のもので、国際線到着ロビーに隣接する国内線到着ロビーにあります
 例えば、台北市内には、外国人旅行者が無料で使える公衆無線LANのアクセスポイントが至る所に整備されています。台北市政府が運営する「Taipei Free」というサービスで、地下鉄の駅や区役所、公園など市営の施設にアクセスポイントを設置しています。

 利用したい場合は、パスポートを持って空港や台北市内の主要スポットにある観光案内所に行って手続きするだけで、すぐにIDとパスワードを発行してくれます。あとは駅などにある「TPE-Free」というアクセスポイントに接続し、Webブラウザーを起動してIDとパスワードを入力すれば、インターネットに接続可能になります。無線LAN機能を備えたパソコンやスマホ、タブレット端末であればそのまま利用可能で、特別なアプリなどをインストールする必要もありません。

■3G回線も格安、ただし身分証明書は2枚必要

 第3世代携帯電話(3G)のデータ通信も便利です。台北近郊の桃園空港や市内の松山空港では、中華電信や台湾大哥大、遠伝電信といった主要な携帯電話事業者の窓口が旅客ターミナル内にあり、プリペイドの回線契約がその場でできます。

 データ通信の料金は、あらかじめ決めた日数だけ使い放題になるという方式で、1日で100台湾ドル(約270円)、3日で250台湾ドル(約670円)、5日で350台湾ドル(約930円)など、さほど高くありません。「Skype」など、データ通信回線を使って音声通話するインターネット電話も問題なく使えます。

 ただし、3G契約にはいくつか注意点があります。まずは、契約には2種類の身分証明書が必要な点です。パスポートに加え日本の運転免許証や住民基本台帳カードなどを用意しておきましょう。また、現地のSIMカードを挿して機能する「SIMロックフリー」と呼ばれるスマホなどが必要です。

日本では、NTTドコモが2011年4月以降に発売したスマホを用意し、渡航前にドコモショップで「SIMロック解除」という手続きをしておけば、台湾のSIMカードを挿して使えます(台湾のSIMカードでは、NTTドコモ独自のサービスや「テザリング」など一部機能が制限されます)。現地でSIMフリーのスマホを購入する手もあります。



プリペイドの3G回線を契約できるカウンター。筆者は今回、台北松山空港の国際線到着ロビーにある中華電信のカウンターで申し込みました
 いささか手間はかかりますが、現地で3G回線を契約すると通信料金を大幅に節約できるメリットがあります。「海外パケ・ホーダイ」「海外ダブル定額」など日本の通信事業者が提供する国際ローミングサービスは、1日当たり1980~2980円のデータ通信料が掛かります。滞在期間や利用頻度にもよりますが、データ通信料を10分の1、あるいはそれ以下にできる可能性があるわけです。

 ちなみに台湾以外のアジアでは、中国や香港、タイ、シンガポールなどの国・地域でも、同様に外国人旅行者が簡単な手続きでプリペイドの3G回線を契約できます。

■訪日外国人、日本観光の不満の1位に「無料無線LAN」

 外国人旅行者を意識したモバイル通信サービスの整備が進む台北。翻って、我が国はどうでしょう。残念ながら現状では、訪日外国人向けのモバイル接続環境は、諸外国に大幅に後れを取っていると言わざるをえません。

 日本政府観光局(JNTO)の推計によると、10年1~12月の訪日外国人数は約861万人。11年は東日本大震災の影響で減少しましたが、それでも622万人もの外国人が日本を訪れています。観光庁では今後も訪日外国人の受け入れを拡充し、中長期的に3000万人へと増やす目標を掲げています。

 そうした訪日外国人の増加に向けた施策の一つとして、観光庁はモバイル通信サービスの環境整備に取り組んでいます。しかし、同庁が12年3月に公表したアンケート調査によると、旅行中困ったこと(複数回答)の1位は「無料無線LAN環境」で36.7%。2位の「コミュニケーション」(24%)、3位の「目的地までの公共交通の経路情報の入手」(20%)を大きく引き離し、ほぼ3人に1人が不満を持っていることが分かります。

■日本のプリペイド携帯、外国人旅行者は契約不能

 実際、無料の公衆無線LANは、羽田・成田・関西・中部などの国際空港の旅客ターミナル内や、福岡市・千葉県浦安市の公共施設、名古屋市の栄や大阪市のなんばの商店街などに設置事例がありますが、日本全体でみればごく狭い範囲にすぎません。セブン-イレブンやローソンなどの店舗内で提供されている無料の公衆無線LANサービスは、日本語専用であったり会員登録が必要であったりと、訪日外国人が気軽に使えるサービスとはなっていません。


 訪日外国人向けの携帯電話回線も、現状ではほとんどありません。ソフトバンクモバイルの3G回線のSIMカードをレンタルで提供する事業者はありますが、データ通信料はiPhone専用SIMカードで1日当たり1500円、それ以外の機器向けSIMカードは青天井の従量制です。また、日本のプリペイド携帯電話を契約するには、外国のパスポートと外国人登録証明書が必要で、訪日外国人は事実上申し込めません。

 これまで日本国内のモバイル通信環境は、日本人ユーザーだけを想定して構築されてきたものがほとんどでした。しかし、国策として観光立国を推進し、初めて訪れた外国人観光客に日本を気に入ってもらい2度3度と来てもらうためには、彼らにとって使いやすいモバイル通信環境とはどういうものか、真剣に考え整備していく必要があるのではないか――。東京から2000km離れた異国の地でスマホを使いながら、自国の通信環境について考えさせられたのでした。


観光客にやさしい台北の無線LANと3G、さて日本は…… 
(テクノロジー編集部BLOG)

 先週末に、台湾・台北市を訪れる機会がありました。折しも先週は、台北でアジア最大のコンピューター関連の展示・商談会「COMPUTEX TAIPEI 2012」の開催中。世界のIT産業のハブとなっている台湾を舞台とするCOMPUTEXは、今年から来年にかけてのパソコンやスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)、タブレット端末などの動向を見通す上で絶好の機会です。ITや通信関連の業界にお勤めの方の中には、現地に出張された方も多かったのではないでしょうか。

■地下鉄の駅で、スマホから無料ネット接続

 さて、台北の街には、1つ大きな特徴があります。外国人向けのモバイルの通信環境が充実していることです。最近は、多くの人がスマホを持って海外へ行き、目的地への行き方を調べたり、現地の取引先や友人、日本の本社や家族とメールで連絡を取ったり、現地でおいしいお店を探したりする機会が増えていると思います。そうした際に重宝するサービスです。



無料の公衆無線LANを申し込める観光客向けの案内センター。写真は台北松山空港のもので、国際線到着ロビーに隣接する国内線到着ロビーにあります
 例えば、台北市内には、外国人旅行者が無料で使える公衆無線LANのアクセスポイントが至る所に整備されています。台北市政府が運営する「Taipei Free」というサービスで、地下鉄の駅や区役所、公園など市営の施設にアクセスポイントを設置しています。

 利用したい場合は、パスポートを持って空港や台北市内の主要スポットにある観光案内所に行って手続きするだけで、すぐにIDとパスワードを発行してくれます。あとは駅などにある「TPE-Free」というアクセスポイントに接続し、Webブラウザーを起動してIDとパスワードを入力すれば、インターネットに接続可能になります。無線LAN機能を備えたパソコンやスマホ、タブレット端末であればそのまま利用可能で、特別なアプリなどをインストールする必要もありません。

■3G回線も格安、ただし身分証明書は2枚必要

 第3世代携帯電話(3G)のデータ通信も便利です。台北近郊の桃園空港や市内の松山空港では、中華電信や台湾大哥大、遠伝電信といった主要な携帯電話事業者の窓口が旅客ターミナル内にあり、プリペイドの回線契約がその場でできます。

 データ通信の料金は、あらかじめ決めた日数だけ使い放題になるという方式で、1日で100台湾ドル(約270円)、3日で250台湾ドル(約670円)、5日で350台湾ドル(約930円)など、さほど高くありません。「Skype」など、データ通信回線を使って音声通話するインターネット電話も問題なく使えます。

 ただし、3G契約にはいくつか注意点があります。まずは、契約には2種類の身分証明書が必要な点です。パスポートに加え日本の運転免許証や住民基本台帳カードなどを用意しておきましょう。また、現地のSIMカードを挿して機能する「SIMロックフリー」と呼ばれるスマホなどが必要です。

日本では、NTTドコモが2011年4月以降に発売したスマホを用意し、渡航前にドコモショップで「SIMロック解除」という手続きをしておけば、台湾のSIMカードを挿して使えます(台湾のSIMカードでは、NTTドコモ独自のサービスや「テザリング」など一部機能が制限されます)。現地でSIMフリーのスマホを購入する手もあります。



プリペイドの3G回線を契約できるカウンター。筆者は今回、台北松山空港の国際線到着ロビーにある中華電信のカウンターで申し込みました
 いささか手間はかかりますが、現地で3G回線を契約すると通信料金を大幅に節約できるメリットがあります。「海外パケ・ホーダイ」「海外ダブル定額」など日本の通信事業者が提供する国際ローミングサービスは、1日当たり1980~2980円のデータ通信料が掛かります。滞在期間や利用頻度にもよりますが、データ通信料を10分の1、あるいはそれ以下にできる可能性があるわけです。

 ちなみに台湾以外のアジアでは、中国や香港、タイ、シンガポールなどの国・地域でも、同様に外国人旅行者が簡単な手続きでプリペイドの3G回線を契約できます。

■訪日外国人、日本観光の不満の1位に「無料無線LAN」

 外国人旅行者を意識したモバイル通信サービスの整備が進む台北。翻って、我が国はどうでしょう。残念ながら現状では、訪日外国人向けのモバイル接続環境は、諸外国に大幅に後れを取っていると言わざるをえません。

 日本政府観光局(JNTO)の推計によると、10年1~12月の訪日外国人数は約861万人。11年は東日本大震災の影響で減少しましたが、それでも622万人もの外国人が日本を訪れています。観光庁では今後も訪日外国人の受け入れを拡充し、中長期的に3000万人へと増やす目標を掲げています。

 そうした訪日外国人の増加に向けた施策の一つとして、観光庁はモバイル通信サービスの環境整備に取り組んでいます。しかし、同庁が12年3月に公表したアンケート調査によると、旅行中困ったこと(複数回答)の1位は「無料無線LAN環境」で36.7%。2位の「コミュニケーション」(24%)、3位の「目的地までの公共交通の経路情報の入手」(20%)を大きく引き離し、ほぼ3人に1人が不満を持っていることが分かります。

■日本のプリペイド携帯、外国人旅行者は契約不能

 実際、無料の公衆無線LANは、羽田・成田・関西・中部などの国際空港の旅客ターミナル内や、福岡市・千葉県浦安市の公共施設、名古屋市の栄や大阪市のなんばの商店街などに設置事例がありますが、日本全体でみればごく狭い範囲にすぎません。セブン-イレブンやローソンなどの店舗内で提供されている無料の公衆無線LANサービスは、日本語専用であったり会員登録が必要であったりと、訪日外国人が気軽に使えるサービスとはなっていません。


 訪日外国人向けの携帯電話回線も、現状ではほとんどありません。ソフトバンクモバイルの3G回線のSIMカードをレンタルで提供する事業者はありますが、データ通信料はiPhone専用SIMカードで1日当たり1500円、それ以外の機器向けSIMカードは青天井の従量制です。また、日本のプリペイド携帯電話を契約するには、外国のパスポートと外国人登録証明書が必要で、訪日外国人は事実上申し込めません。

 これまで日本国内のモバイル通信環境は、日本人ユーザーだけを想定して構築されてきたものがほとんどでした。しかし、国策として観光立国を推進し、初めて訪れた外国人観光客に日本を気に入ってもらい2度3度と来てもらうためには、彼らにとって使いやすいモバイル通信環境とはどういうものか、真剣に考え整備していく必要があるのではないか――。東京から2000km離れた異国の地でスマホを使いながら、自国の通信環境について考えさせられたのでした。
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