Natsu Natsu 様
皆 様
こんにちは
大雑把な説明だったことを反省して、実データで検証してみました。
おおまかな検証環境は次のとおりです。
OS:Windows10Pro
基盤地図ビューア:Ver.4.00
ダウンロードデータ:FG-GML-5133-36-DEM5A.zip、FG-GML-5133-36-DEM5B.zip(PackDLMap.zipでまとめてダウンロード)
基盤地図ビューアからの出力は、Natsu Natsuさんの状況と同じでした。
ビューアで地形は表示されるものの、DEM5Aのみしかエクスポートされません。
それではということで、FG-GML-5133-36-DEM5B.zipのみを基盤地図ビューアへ読み込んだらどうなるかを試してみました。
エクスポートされました。単独で読み込んだ場合には、DEM5Bをエクスポートすることができるようです。
これは私の予想なのですが、FG-GML-5133-36-02-DEM5A-20161001.xmlとFG-GML-5133-36-02-DEM5B-20161001.xmlのように、xmlのファイル単位で重複する箇所についてはDEM5Aを優先してエクスポートする仕様になっていると思います。
次に重なった箇所をQGISで念のため表示してみます。
DEM5Aの点を青にし、値をポイントの上に青字。DEM5Bの点を大きめの赤にし、値をポイントの下に赤字にしてます。
表示したからといって何ができるわけでもありませんが、同一ポイントで標高値に差があることが確認できます。

さて、どのように対処するかですが、私ならより精度の高いDEM5Aをメインして、欠落箇所についてDEM5Bで補完するように思います。
手順は次のように考えました。
1 DEM5AとDEM5Bを別々に基盤地図ビューアへ読み込み、エクスポートする。
2 メニューの「ベクタ - データ管理ツール - 空間インデックスを作成」で、空間インデックスを作成する。
※空間インデクスを作成しないと、この後の作業が耐えられないほど時間を要します。
3 DEM5Aを使って、メニューの「ベクタ - 空間演算ツール - バッファ」で1m程度のバッファレイヤを作成する。
※5の作業を確実に行うためです。DEM5Bに対してDEM5Aを使って場所による選択を行うと、選択漏れが生じます。
4 バッファレイヤの空間インデクスを作成する。
5 メニューの「ベクタ - 調査ツール 場所による選択」を使い、DEM5Bでバッファレイヤに重なっている地物を選択する。
※選択後は次のように(選択地物は黄色で表示)なります。

6 選択した地物を削除し、DEM5Bを保存する。
7 メニューの「ベクタ - データ管理ツール - ベクタレイヤのマージ」でDEM5AとDEM5Bを統合する。
2022年4月25日月曜日 2:25:08 UTC+9 Natsu Natsu: