国土地理院GMLの更新によって起きた事象について

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masa-koara

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Sep 2, 2025, 6:53:02 PMSep 2
to QGIS初心者質問グループ
いつも、皆様の投稿を参考にさせていただいております。私はQGIS歴2年ほどのものです。
国土地理院の白図GMLをSHPに変換して背景に使用しておりましたが、7月1日にJGD2011から2024に変更されたようで、これまでと同様の方法で作成したにもかかわらず、全く重なりません。グーグルマップや淡色図などの地理タイルとも一致せず、非常に困惑しております。緯度経度は変わらないと聞いておりますが、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。解決策を見つけられず困り果てています。この事象から3.36.1から3.44.2に変更もしました。

福岡

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Sep 2, 2025, 8:50:07 PMSep 2
to QGIS初心者質問グループ
こんにちは

投稿の内容ですが、良くわからない点がありました。
もう少し詳しくお書きになった方が回答を得られやすいように思います。

まず「国土地理院の白図」というのが良くわかりませんでした。
国土地理院で公開しているものとして私が把握しているのは「地理院タイル一覧」と「基板地図情報」です。
この2つ以外のものとして可能性があるものとしては、国土交通省の「国土数値情報」あたりかなと思っています。

地理院タイル一覧
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html

基板地図情報
https://service.gsi.go.jp/kiban/

国土数値情報
https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/

どのサイトのどのデータをお使いになったかをURLも含めて提示なさると、実際にデータをダウンロードして検証できますので、お書きになった方が良いと思います。

次にSHPに変換ということですが、どのような手段で変換しているかがわかりません。
この点もお書きになった方が良いと思います。

そしてこれは直感なのでまちがっていたら御免なさい。
たぶんJGD2024で公開されているデータは、ざっと見たところ無いように思います。
見かけたのは「GML形式(JPGIS2014準拠)」や「測地成果2024」でした。
このうち「測地成果2024」は標高データの改定に用いられた様ですが、水平位置は変わっていないようです。

「JGD2024」の現況については、ERSI社の情報が良くまとまっているように思います。
よろしければ、こちらもご覧ください。

ArcGIS における「日本測地系2024 (JGD2024)」への対応について
https://blog.esrij.com/2025/04/25/post-64166/

2025年9月3日水曜日 7:53:02 UTC+9 masa-koara:

キタ

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Sep 2, 2025, 11:38:44 PMSep 2
to QGIS初心者質問グループ
こんにちは
次の記事を参考に、geopackageに変換してみてください。

キタ


2025年9月3日水曜日 7:53:02 UTC+9 masa-koara:
いつも、皆様の投稿を参考にさせていただいております。私はQGIS歴2年ほどのものです。

福岡

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Sep 3, 2025, 1:24:17 AMSep 3
to QGIS初心者質問グループ
こんにちは

なるほど。データ記述の仕様に変更があったということですね。
基盤地図情報のデータをダウンロードして、少し試してみたことを投稿いたします。

基盤地図情報ビューアをダウンロードして、このビューアの機能を利用してShapeファイルに変換してみました。
出力ファイルをQGISに読み込んだところ正常に表示されるようです。
基盤稚樹情報ビューアは2025年7月18日に更新されているようなので、仕様変更に対応しているみたいです。
このツールは基盤地図情報ダウンロードサービスのページで公開されています。

基盤地図情報ダウンロードサービス
https://service.gsi.go.jp/kiban/

次にQGISにxmlファイルを直接QGISへ取り込んでみました。
そしてプロセッシングツールの「ベクタジオメトリ - 座標のXY入れ替え」を使用してみたところ、正常な位置に表示されました。
もしかすると、これまでと同様に作成したShapeファイルに対して、このプロセッシングツールを適用すると正しい位置に表示されるかもしれません。

2025年9月3日水曜日 12:38:44 UTC+9 キタ:

masa-koara

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Sep 3, 2025, 2:39:43 AMSep 3
to QGIS初心者質問グループ
福岡様、キタ様、私が、情報を正しく伝えられないにも関わらず、ご回答いただいて、ありがとうございます。

私は、基盤地図情報ダウンロードサービスを利用し、GMLファイルをQGISでベクターレイヤーをマージしたあとにSHPにQGISで変換していました。作成したSHPファイルを福岡様のように、座標のXY入れ替えを行ったところ、正確に表示されました。

キタ様にいただいたURLを参考に一発変換にも挑戦してみようと思います。

QGISの先輩の皆様、本当にありがとうございました。

心より感謝を申し上げます。

2025年9月3日水曜日 14:24:17 UTC+9 福岡:

ありた

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Sep 3, 2025, 7:42:41 AMSep 3
to QGIS初心者質問グループ
こんにちは

解決されているようですが、改めて情報を整理いたします。

この問題は以下の理由によるものです。
・基盤地図情報の座標参照系識別子が jgd2011.bl から jgd2024.bl に変更された
・GDAL/OGR の GML ドライバでは jgd2024.bl が未対応であるため、適切な読み取り順が
 判断できず、緯度経度で記述されている座標値を誤って経度緯度順で読み取った
・このため東経35度、北緯135度のようなデータとなり、不適切な地点に表示された

このうち GDAL/OGR の修正は完了しております。
https://github.com/OSGeo/gdal/issues/12897
この修正を含んだ新バージョンがリリースされ、またその新バージョンを QGIS が
同梱するようになれば、以降は問題なく読み取ることができる見込みです。
(ただし JGD2024 の EPSG コードが未発行のため、 JGD2011 としての取り扱い)



当座の対処法としましては、キタさんの方法のほか、下記の方法などがあります。

(1) QGIS で読み込んだあと、うまく読み込めていない場合、プロセシングツールの
  「座標の XY 入れ替え」を実行する

(2) GML ファイルに対し、置換ソフト等で識別子を jgd2024.bl から jgd2011.bl に
  置換して、通常通り QGIS に読み込ませる

(3) 「レイヤ」メニュー→「レイヤを追加」→「ベクタレイヤを追加」から対象の
  GML ファイルを選択し、 SWAP_COORDINATES オプションを YES にして読み込む

(4) 「設定」メニュー→「オプション」→「システム」タブで、環境変数として
  GML_SWAP_COORDINATESYES にして設定し、 QGIS を再起動。その後、
  ドラッグアンドドロップなどで GML ファイルを開く

(5) ogr2ogr コマンドで -oo SWAP_COORDINATES=YES オプションを付けて、他形式に
  変換し、その変換したファイルを QGIS に読み込む
  ※コマンド操作が得意な方は、一括変換も可能

(1)は誤った解釈で読み込まれたデータを、読み込まれたあとに修正する方法
(2)は対応している従来の仕様に書き戻してから読み込ませる方法
(3), (4), (5)は明示的に緯度経度順で読み取るように指定する方法です。
対象のファイルが少数/多数など状況に応じて使い分けてください。


2025年9月3日水曜日 15:39:43 UTC+9 masa-koara:
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