こんにちは
解決されているようですが、改めて情報を整理いたします。
この問題は以下の理由によるものです。
・基盤地図情報の座標参照系識別子が jgd2011.bl から jgd2024.bl に変更された
・GDAL/OGR の GML ドライバでは jgd2024.bl が未対応であるため、適切な読み取り順が
判断できず、緯度経度で記述されている座標値を誤って経度緯度順で読み取った
・このため東経35度、北緯135度のようなデータとなり、不適切な地点に表示された
このうち GDAL/OGR の修正は完了しております。
https://github.com/OSGeo/gdal/issues/12897この修正を含んだ新バージョンがリリースされ、またその新バージョンを QGIS が
同梱するようになれば、以降は問題なく読み取ることができる見込みです。
(ただし JGD2024 の EPSG コードが未発行のため、 JGD2011 としての取り扱い)
当座の対処法としましては、キタさんの方法のほか、下記の方法などがあります。
(1) QGIS で読み込んだあと、うまく読み込めていない場合、プロセシングツールの
「座標の XY 入れ替え」を実行する
(2) GML ファイルに対し、置換ソフト等で識別子を jgd2024.bl から jgd2011.bl に
置換して、通常通り QGIS に読み込ませる
(3) 「レイヤ」メニュー→「レイヤを追加」→「ベクタレイヤを追加」から対象の
GML ファイルを選択し、
SWAP_COORDINATES オプションを
YES にして読み込む
(4) 「設定」メニュー→「オプション」→「システム」タブで、環境変数として
GML_SWAP_COORDINATES を
YES にして設定し、 QGIS を再起動。その後、
ドラッグアンドドロップなどで GML ファイルを開く
(5) ogr2ogr コマンドで
-oo SWAP_COORDINATES=YES オプションを付けて、他形式に
変換し、その変換したファイルを QGIS に読み込む
※コマンド操作が得意な方は、一括変換も可能
(1)は誤った解釈で読み込まれたデータを、読み込まれたあとに修正する方法
(2)は対応している従来の仕様に書き戻してから読み込ませる方法
(3), (4), (5)は明示的に緯度経度順で読み取るように指定する方法です。
対象のファイルが少数/多数など状況に応じて使い分けてください。
2025年9月3日水曜日 15:39:43 UTC+9 masa-koara: