融合時のゴミ消去について（あるいは別の良い方法について）

[mic]

都道府県の境界を作成したく、国土数値情報の区市町村境界を都道府県名をフィールドに融合しようと考えました。

操作したところ、外周は意図通りにできたのですが、

融合後のポリゴンの内側に多数のゴミノードが出来てしまいます。

（上図　操作前　　下図　操作後）

おそらく市町村境界でうまく重なっていないためにこのような形になるのだと思うのですが、

内側のゴミをなるべく簡単に処理する方法をご存知でしょうか。

あるいは、都道府県境界を取得する良い方法についてご教示いただけますと幸いです。

なお、区市町村境界も活かし、都道府県境界を重ね合わせて表現したいので、

都道府県と区市町村の境界が県境部で重なることが前提です。

よろしくお願い致します。

[福岡]

mic　様

おはようございます。

国土数値情報の行政区域をダウンロードして試してみました。

最初は日本全国を都道府県名が入っているN03_001を使って融合しようと思ったのですが、とんでもなく処理速度が遅いです。

そこで例を示された北海道で処理してみました（これも退社時刻まで間に合わないくらい処理時間を要しました）。

処理結果なのですが、ダウンロードした生データならゴミは生じませんでした。

例を示された北海道の画像をみると、投影系に変換なさっているのではないでしょうか？

QGISは小数点以下15桁まで管理しているようなので、細かすぎて微妙な隙間などが発生しているのではないかと推測しています。

さて解決案なのですが、既に投影系に変換なさっているようなので、データの精度を落として境界を一致させるという方法があるのではないかと思います。

方法としては、以前投稿したGeoJsonに精度を指定して変換して、さらにShapeに変換するのが良いと思います。

メッシュを統合し1つの図形にしたい

https://groups.google.com/forum/#!topic/qgisshitumon01/WC-vDD3ojdc

融合するツールですが、プロセッシングツールの「Polygon dissolve(all polygons)」の処理が早いです。

こちらは数分で北海道を融合してくれました。

このツールを使う際は都道府県別に処理を行う必要があります。それと「Keep inner boudaries」のチェックは外してください。

最後にこれが本命なのですが「都道府県 白地図 shape」で検索したところ、自作して公開している方がいらっしゃいました。

この方のファイルを利用させてもらうのが１番楽かと思います。

ITで地理の授業を楽しくする　いとちり　－都道府県色塗り用Shapeファイル（英語表記）－

http://itochiriback.seesaa.net/article/245436179.html

[sakuya_izayoi]

mic様
こちらsakuya_izayoiのizayoiです。

私もかつて同じように都道府県名の白地図を作成しようとした時がありました。
（中部地区と近畿地区とその周辺で合計15県）
その時には、必要な行政区画をダウンロードしたのちに、QGISに読み込ませて
①レイヤーパネルから右クリック→名前を付けて保存する→AutoCAD_dxf形式にして保存する。
②CADを用いて必要としない線を削除したのちにdxfで再度保存。
③完成したdxfをQGISにドロップ。
④レイヤーパネルからドロップしたdxfを選ぶ→右クリック名前を付けて保存→shpファイル形式にしておき、ジオメトリのジオメトリタイプをポリゴンに設定して保存
⑤ポリゴンをクリックして都道府県名を入力
といった形で半ば強引に作業しました。福岡様のようにスマートではなく、真っ向からの力技ですけどね。(汗)
数が少ない場合かつ、CADユーザーでしたらこれもなかなか使える技ではあります。
(dxfファイルを扱えるfreeのCADも今はありますしね。宣伝ではないですが、個人的なおすすめはDRAFTSIGHTという2DCAD。QGISとも相性が良いですね。)

参考になればうれしいです。

[tak...@gmail.com]

ご返信ありがとうございます。

すぐに試した結果をお伝え出来ないので一旦御礼申し上げます。

先にお伝えすればよかったのですが、ご紹介いただいたサイトは認識しておりました。

市町村境界も別で利用し、今回作成する都道府県境界と重ねて利用するために、候補からは除外しております。

[tak...@gmail.com]

結果のご報告まで遅くなり申し訳ありませんでした。

３日間程かけて処理した結果、概ね意図したとおりの都道府県単位の白地図を作成できました。

おおきな原因として、私が当初使ったデータは社の誰かがポリゴンの軽量化をした後のものでした。

（元データとして管理しているファイルを上書きされていたため気づいていませんでした）

これは、福岡様が処理速度が遅いと発言頂いたおかげで色々と再確認した結果わかりました。

軽量化によりゴミが出やすい構造になっていたのだろうと思います。

あと、最近QGIS2.18.11を使い始めていたのですが、一旦QGIS2.14.21に戻しました。

UIが変わって違和感があったことと、どうも処理中に不安定になることが多かったためです。

QGIS2.14で、一般的なwindows10 PC上で三日ほどディゾルブをかけて放置したところ、

結合された都道府県単位の地図が作成できました。

しかし、冒頭で「概ね」と申しましたが、埼玉、東京、神奈川、大阪等、一部の都府県でゴミノードが残ってしまいました。

福岡さまの「小数点以下15桁」というあたりの影響なのかもしれません。

とはいえ、当初の投稿時に比べれば遥かに良好な結果を得られました。

sakuya_izayoi様のご指摘から着想を得て、

Adobe illustratorとshape Xプラグインを活用して編集することも考えました。

恐らくこちらの方がよりきれいにより速く求める結果が出たのだろうと思いますが、

出来るだけGIS上で解決するやり方を学びたかったために今回は一部の作業を行い感触を確かめるにとどめました。

他にご提案頂いたやり方も今後試してみようと思います。

色々とありがとうございました。