こんにちは
確かにドキュメントには特に記載がないですね。
参考文献とソースコードを流し読みした程度で検証など行っていない範囲での認識ですが
METHOD が sectors (-v7.2) / line tracing (v7.3-) の場合も multi scale の場合も
基本的な開度の考え方や計算方法は Yokoyama et al. (2002) のとおり、 NDIRS 方位分だけ
正の開度(最大値)、負の開度(最小値)を求め、各方位平均を取るというのは一緒です。
METHOD が sectors / line tracing の場合は走査方位に対し RADIUS に達するまで
1セル分ずつ進めながらチェックし、その方位における最大と最小の開度を調べます。
METHOD が multi scale の場合、ラスタのピラミッドを作成し、各解像度の DEM に対し
直近の1セルのみで開度を調べ、それを1セルの大きさが RADIUS に達する低解像度 DEM まで
繰り返し、その中の最大と最小を求めているようです。
multi scale の方は( DLEVEL が2の場合、 1, 2, 4, 8, 16, ... と)セルのサイズが指数的に
なるため、計算量は減りますが、その分正確さでは劣る結果になるようです。
2024年4月30日火曜日 19:55:21 UTC+9 ACE: