はじめてのロジバン第二版 誤植・修正案・要望・文句 集積所

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cogas.iuk.uasanbon.

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Jul 20, 2015, 3:43:04 PM7/20/15
to ponjo_lojbo...@googlegroups.com
はじめてのロジバン第二版 の誤植だったり、修正案だったり、要望だったり、文句だったりを集めているトピックです。

何か見つけたり、思いついたりしましたら、ここに書いてくだされば、作者(no'u mi no'u la .cogas.iuk.uasanbon)が読みます。

.sidas.takumas.

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Jul 25, 2015, 5:37:57 PM7/25/15
to 日本ロジバン若手の会, cheeky.c...@gmail.com
27章【命題と性質】難しいですね……いや書き方の問題ではなくて内容的に。
とりあえず「命題」→「穴空き文」→「関係詞」→「属性・関係(性質)」という流れはきれいで解りやすいと思います。

ちょっと躓きそうなポイントとしてはbridiの扱いですかね。
「これは命題文だよ」→「{ce'u}は命題文じゃないよ」→「でもbridi扱いだよ」というのを連続でやられると一瞬「あれ?」となる感じ(その辺はソラの突っ込みが入ってましたが)。脇道ではあるんですが、脇で躓くのもちょっとなー、という感じで難しいところではあります。最後の○×問題でフォローされているから大丈夫かな?

あとこれは全体の流れに影響しちゃうんで更に難しいところなんですが、例文を{zo'u}で押されるとイメージ掴みにくいかも、とちょっと思いました。最後で{ka}の具体的な例文出てきてそこで今までのが全部繋がって「見える! 見えるぞ!」みたいになるカタルシスはあるんですけど、そこまでが長いかな、と。
まあいちいち具体的な例文出してると流れが悪くなるのと、今までのはじロジをしっかり理解した前提ならあれでいいのかな、とも思うんですけれども、個人的な感想としては{zo'u}のところにもうちょっと具体的なイメージの浮かぶ例文があった方が読んでいて「……大丈夫か……? u'onai」みたいな気持ちにならずに済むんじゃないかなー、と思ったり。

あ、あと最後の例文{mi ckini do lo ka ce’u prami ce’u}の2つのce'uがmiとdoのどっちに対応するかとか(複数の{ce'u}がある場合、sumtiとの関連付けがどうなるかみたいな話)は今後に予定してます? この後に触れる予定があるなら問題無いんですけど、そこがちょっと気になりました。
ただあれ以上詰め込むのもきついかな、とも思うのですが、でも気になる人はいそうかなー……とも……(ううんはっきりしなくてすみません、u'u)という感じです。

ひとまずざっと読んでみてのpinkaでした。多少なりともご参考になれば。
mu'o

cogas.iuk.uasanbon.

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Jul 25, 2015, 6:03:48 PM7/25/15
to 日本ロジバン若手の会, liqui...@gmail.com, liqui...@gmail.com


2015年7月26日日曜日 6時37分57秒 UTC+9 .sidas.takumas.:
27章【命題と性質】難しいですね……いや書き方の問題ではなくて内容的に。
とりあえず「命題」→「穴空き文」→「関係詞」→「属性・関係(性質)」という流れはきれいで解りやすいと思います。


私自身も、このあたりの内容は難しいだろうなと思います(だから【裏】ネタにしたのですけれどもw)。
その流れは私の中で、ロジバンを一通り学んだ上なら一番分かりやすいかなと思っております。同意得られて光栄です。 ui
 
ちょっと躓きそうなポイントとしてはbridiの扱いですかね。
「これは命題文だよ」→「{ce'u}は命題文じゃないよ」→「でもbridi扱いだよ」というのを連続でやられると一瞬「あれ?」となる感じ(その辺はソラの突っ込みが入ってましたが)。脇道ではあるんですが、脇で躓くのもちょっとなー、という感じで難しいところではあります。最後の○×問題でフォローされているから大丈夫かな?


いっそ {bridi} に関する説明をなくしてしまおうか…とも思っていました。確かにそこにちょっとした約束破りがあるので、頭が混乱しそうなんですよね。

(実際、今の bridi の使われ方がPSとマッチしていないので個人的には好きじゃないのですよね…。という不満の中で書いた記述でした)

もう一度そのあたり検討してみます。
 
あとこれは全体の流れに影響しちゃうんで更に難しいところなんですが、例文を{zo'e}で押されるとイメージ掴みにくいかも、とちょっと思いました。最後で{ka}の具体的な例文出てきてそこで今までのが全部繋がって「見える! 見えるぞ!」みたいになるカタルシスはあるんですけど、そこまでが長いかな、と。
まあいちいち具体的な例文出してると流れが悪くなるのと、今までのはじロジをしっかり理解した前提ならあれでいいのかな、とも思うんですけれども、個人的な感想としては{zo'e}のところにもうちょっと具体的なイメージの浮かぶ例文があった方が読んでいて「……大丈夫か……? u'onai」みたいな気持ちにならずに済むんじゃないかなー、と思ったり。


zo'e remna
ce'u remna

とかのところでしょうか?
 
あ、あと最後の例文{mi ckini do lo ka ce’u prami ce’u}の2つのce'uがmiとdoのどっちに対応するかとか(複数の{ce'u}がある場合、sumtiとの関連付けがどうなるかみたいな話)は今後に予定してます? この後に触れる予定があるなら問題無いんですけど、そこがちょっと気になりました。
ただあれ以上詰め込むのもきついかな、とも思うのですが、でも気になる人はいそうかなー……とも……(ううんはっきりしなくてすみません、u'u)という感じです。


今後に予定してません。実は、関係に関する説明はCLLでもほとんどないんですよね。
CLLでの説明が薄弱なところを無理にはじロジで説明する必要もないのかもしれませんので、いっそ関係の話はなくてもいいかもしれませんね(実際、関係の項なんて滅多に使わないですし)


迅速な上に的確なコメントありがとうございます。もう少し洗練させてみます。

.sidas.takumas.

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Jul 25, 2015, 6:21:19 PM7/25/15
to 日本ロジバン若手の会, cheeky.c...@gmail.com


いっそ {bridi} に関する説明をなくしてしまおうか…とも思っていました。確かにそこにちょっとした約束破りがあるので、頭が混乱しそうなんですよね。

(実際、今の bridi の使われ方がPSとマッチしていないので個人的には好きじゃないのですよね…。という不満の中で書いた記述でした)

もう一度そのあたり検討してみます。

この辺難しいですね。なかなか良い提案ができず心苦しいところです。
{bridi}はなんだかんだで頻出語彙な辺りに難しさがありますね。あまり使われないものであればオミットしてしまってもいいかとは思うんですが。
 

zo'e remna
ce'u remna

とかのところでしょうか?

あと

  zo’e ka ce’u blanu

  zo’e ka ce’u remna
とかの部分ですね。言うほどzo'e押しでもなかったですね。繰り返し出てくるから印象が強かったのかもです。失礼しました。
 

今後に予定してません。実は、関係に関する説明はCLLでもほとんどないんですよね。
CLLでの説明が薄弱なところを無理にはじロジで説明する必要もないのかもしれませんので、いっそ関係の話はなくてもいいかもしれませんね(実際、関係の項なんて滅多に使わないですし)


そうですねえ。個人的にも関係はほぼ使わないイメージなので(属性を覚えたときは「すげえ! これで表現の幅が広がる!!」という感動があったのですけど)、 「はじロジ」では切ってしまってもいいかな、という気はします。

ではでは草葉の陰から見守っておりますw(や、適宜浮上するのでまた何かあったらお声掛けくだされば)。

sozys...@gmail.com

unread,
Aug 13, 2016, 6:58:12 AM8/13/16
to 日本ロジバン若手の会
はじめまして。ロジバン歴一週間の超初心者です。
「はじめてのロジバン第二版」を読んでいて気になったところがいくつかあったので、僭越ながらご指摘させていただきたいと思います。


2. 発音とアルファベット
『i, u, (アポストロフィ)を入れて』→『i, u, '(アポストロフィ)を入れて』
‘は開き引用符なので、'の方がよいのではないでしょうか。

『むむ、5頭のソビエト牛が』→『むむ、5頭の飢えたソビエト牛が』
xagjiが抜けている気がします。


5. 述語に慣れる
問題『lo du'u la .soran. cu zvati la .latcmatcad. kei ku』
解答『lo du’u la .soran. zvati la .latcmatcad. kei ku』
cuの有無を統一すべきだと思います。


14. sumtcita
『友人にロジバンについて話す。</p>』→『友人にロジバンについて話す。』
閉じタグが不要です。

『klama x2 「~を目的地して」』→『klama x2 「~を目的地して」』
脱字


16. 否定文
『ところで、na’e の例文がないのだけど。』
直前にtanruを構成する例として出てきているのでは?


つよコン2. 名称語とアクセント
『la .iatsuxacin.』→『la .iaTSUxacin.』
アクセントの位置を大文字にするという文脈なので

つよコン3. セルマホ
『通りで既視感。』→『どうりで既視感。』
日本語。


よろしくお願いいたします。

sozysozbot

unread,
Aug 16, 2016, 5:36:22 PM8/16/16
to 日本ロジバン若手の会
訂正ありがとうございます。
新たに一つ。
些末な事ですが、「上のコションのパングラムの発音例を書いておきます」の方に訂正が反映されていません。
あと、破擦音も完備されていることも明記してはいかがでしょうか。

よろしくお願いいたします。

2016年8月13日土曜日 19時58分12秒 UTC+9 sozysozbot:

sozysozbot

unread,
Aug 16, 2016, 6:12:35 PM8/16/16
to 日本ロジバン若手の会
もう2つ。
3. 品詞とアクセント
「後ろから2音節でなくてもいい」→「後ろから2音節でなくてもいい」

5. 述語に慣れる
「[.i] la .kocon. cu djuno lo du’u la .soran. zvati la .latcmatcad. kei ku [zo’e] [zo’e]」
問題の語群の方が「cu zvati」となっているので、統一性のために解答も「cu zvati」にすべき、という趣旨の指摘のつもりです。

よって「[.i] la .kocon. djuno lo du’u la .soran. cu zvati la .latcmatcad. kei ku [zo’e] [zo’e]」とするか、
問題の語群を「cu zvati」ではなく「zvati」とするか、
どちらかの形に修正願いたいと思います。
言葉足らずで申し訳ございません。


2016年8月17日水曜日 6時36分22秒 UTC+9 sozysozbot:

sozysozbot

unread,
Aug 16, 2016, 6:21:15 PM8/16/16
to 日本ロジバン若手の会
というか、「10. 抽象詞(名詞節)」で例文3が引用される際は問題・解答共にcu無しなわけですし、
「5. 述語に慣れる」の例文3についてもcuを全部取っ払うのが手っ取り早いのではないでしょうか。

2016年8月17日水曜日 7時12分35秒 UTC+9 sozysozbot:

cogas.iuk.uasanbon.

unread,
Aug 16, 2016, 6:41:16 PM8/16/16
to 日本ロジバン若手の会


2016年8月13日土曜日 19時58分12秒 UTC+9 sozysozbot:
訂正いたしました。ありがとうございます ki'e 

cogas.iuk.uasanbon.

unread,
Aug 16, 2016, 7:20:15 PM8/16/16
to ponjo_lojbo...@googlegroups.com
重ね重ねありがとうございます!

2016年8月17日水曜日 7時21分15秒 UTC+9 sozysozbot:
というか、「10. 抽象詞(名詞節)」で例文3が引用される際は問題・解答共にcu無しなわけですし、
「5. 述語に慣れる」の例文3についてもcuを全部取っ払うのが手っ取り早いのではないでしょうか。

2016年8月17日水曜日 7時12分35秒 UTC+9 sozysozbot:
もう2つ。
3. 品詞とアクセント
「後ろから2音節でなくてもいい」→「後ろから2音節でなくてもいい」

5. 述語に慣れる
「[.i] la .kocon. cu djuno lo du’u la .soran. zvati la .latcmatcad. kei ku [zo’e] [zo’e]」
問題の語群の方が「cu zvati」となっているので、統一性のために解答も「cu zvati」にすべき、という趣旨の指摘のつもりです。

よって「[.i] la .kocon. djuno lo du’u la .soran. cu zvati la .latcmatcad. kei ku [zo’e] [zo’e]」とするか、
問題の語群を「cu zvati」ではなく「zvati」とするか、
どちらかの形に修正願いたいと思います。
言葉足らずで申し訳ございません。


2016年8月17日水曜日 6時36分22秒 UTC+9 sozysozbot:
訂正ありがとうございます。
新たに一つ。
些末な事ですが、「上のコションのパングラムの発音例を書いておきます」の方に訂正が反映されていません。
あと、破擦音も完備されていることも明記してはいかがでしょうか。

よろしくお願いいたします。



cu をすべて取っ払うことにしました。ki'e do

このcuのちぐはぐさの理由に関して補足を書いておきます。
ロジバンの新文法案(参考)に 「cmeneとbrivlaの統合」というものがあり、少なからずの話者がこれを使っています。
この文法改案は cmene を内容語と文法的に同じとみなす案で、これに従うと例えばcmeneと内容語で tanru がつくれます(la .tokion. tcadu 東京駅)。
一方、tanruが作れるということは初学者がよく陥る「不意のtanru化」も起こってしまいます。
{la .kocon. remna} は公式文法の下では cmene と内容語はtanruを組まないので「コションは人間だ」となりますが、
この新文法案の下では {.kocon.}と{remna}がtanruを形成して「コション人間(という名前のもの)」という1つの項(sumti)になります。
もちろん、{la .kocon. cu remna} とすれば「コションは人間だ」となります。これは公式文法でもOKな表現です。
つまり、{cu}を入れた {la .kocon. cu remna} は新文法採用・非採用の双方でコミュニケーションの齟齬が生じない表現であるわけです。

この辺りが頭の中にあった(そして実際、私もロジバンを使うときは cu を積極的に挟む)ので、
はじロジのこの辺りの文を書く際に cuの有無で統一感がなくなっていたのだと思います(もちろん最終的には私の注意不足の問題なのですが)。
とはいえ、{cu}を挟む表現をここで採用すると、講座的に5章の時点で(語彙が与えられようと)作文ができなくなってしまうわけですから、
ここは {cu} を全部取ってしまった表現にしておくべきでした。(補足おわり)

凡ミスばかりですみません。ご指摘ありがとうございました。ki'e ui sozysozbot

sozysozbot

unread,
Aug 16, 2016, 7:33:58 PM8/16/16
to 日本ロジバン若手の会
訂正、そして分かりやすい補足、ありがとうございました。
なるほど、公式文法と新文法案で差があるところなのですね。


2016年8月17日水曜日 8時20分15秒 UTC+9 cogas.iuk.uasanbon.:
はじロジのこの辺りの文を書く際に cuの有無で統一感がなくなっていたのだと思います(ひとえに私の注意不足が責任ではありますが)。

sozysozbot

unread,
Aug 17, 2016, 8:51:15 AM8/17/16
to 日本ロジバン若手の会
細かい指摘を更に一つ。
つよコン2. 名称語とアクセント
「有声子音と無声子音を連続させてはいけない。」
念のため、l, r, m, nにはこの規則が適用されないことを書くべきではないでしょうか。
(いやまあニューゲームで何十回もklamaとか出てきてますけど)



2016年8月17日水曜日 8時33分58秒 UTC+9 sozysozbot:

niftg

unread,
Aug 18, 2016, 12:21:29 AM8/18/16
to 日本ロジバン若手の会(PJCG)
coi .io lo nintadni ju'adai .iacu'i fi'i

「有声子音と無声子音を連続させてはいけない。」
念のため、l, r, m, nにはこの規則が適用されないことを書くべきではないでしょうか。

.ua CLL抄訳では流音と鼻音をその禁則の例外みたいにして書いてあるんですね。…何か一言二言その理由が欲しいですね。
CLLの原文だとどんな感じやったかなと思って見てみたら、「lとmとnとrは、典型的には有声で発音されるが、無声で発音してもよい」(3.6)みたいな書き方なので、結果的にその規則をすりぬける形になる模様です。
個人的には、l, r, m, n は、有声とも無声ともカテゴライズしかねるタイプの子音だと感ずるので、それ故にその禁則からは外れる、とも。

mu'o

sozysozbot

unread,
Aug 18, 2016, 1:24:33 AM8/18/16
to 日本ロジバン若手の会
>>「lとmとnとrは、典型的には有声で発音されるが、無声で発音してもよい」(3.6)
その記述自体はありますが、原文でも抄訳と同様、下の方の「It is forbidden for one consonant to be voiced and the other unvoiced. The consonants l, m, n, and r are exempt from this restriction.」という規定で明示的に許可されているようです。



2016年8月18日木曜日 13時21分29秒 UTC+9 niftg:

niftg

unread,
Aug 18, 2016, 3:09:19 AM8/18/16
to 日本ロジバン若手の会(PJCG)

>>「lとmとnとrは、典型的には有声で発音されるが、無声で発音してもよい」(3.6)
その記述自体はありますが、原文でも抄訳と同様、下の方の「It is forbidden for one consonant to be voiced and the other unvoiced. The consonants l, m, n, and r are exempt from this restriction.」という規定で明示的に許可されているようです。

.ie。正確には、そのあたりの部分だけが抄訳に取り込まれて居たわけでしたね。 (逆には、そこから上の方は抄訳ではほぼ省かれた部分。)その「例外」を設ける理由の説明を前述の様に一言二言で良いのでついでに追加しておくと、恣意的な規定ではない事を示せてよりよいのかな、と。

sozysozbot

unread,
Aug 18, 2016, 5:16:56 AM8/18/16
to 日本ロジバン若手の会
長文です。

果たして「無声で発音していいこと」が「例外を設ける『理由』」なのか、というのが疑問です。

というのも、阻害音同士なら無声+無声と有声+有声のみを許すが、流音(以下、便宜上鼻音も含めて流音と呼ぶ。スラブの言語についてはvも流音扱い。)はその制約にかからない、
というのは子音クラスタを持つ言語では比較的一般的であるように感じるからです。

英語(st-, sl-, sn- は現れるが*sd- は現れない)や古代教会スラブ語(sp-, zd-, sn-, zn-, sv-, zv- は現れるが*sb-, *zp- は現れない)の語頭の子音クラスタもそうですし、
ロシア語においては、有声阻害音が後続する(綴り字上の)無声子音は有声化するのに対し、流音(v, m, n, l, r)の前の子音は綴り通りに保たれ、
逆に、無声子音の前の(綴り字上の)有声阻害音は無声化するのに対し、流音はv以外は有声のまま保たれます。
(vが無声化するのは、元来古スラブ語に無かったfが輸入されたことで類推が起こったものと考えられる)

要するに、いずれも「無声阻害音と有声阻害音が結合するのは許されないが、無声阻害音と流音が結合するのは問題ない」という制約と考えられます。
ロジバンもこれらに倣っただけなのでは、という気が僭越ながらします。

ということで、『l, m, n, rが禁則の例外である』ということの説明として、
『lとmとnとrは、典型的には有声で発音されるが、無声で発音してもよいから』と言うより、
『流音と阻害音は別物だから』という説明のほうが私にはしっくり来ます。(←何様のつもりだ)
強いて説明をつけるとするなら、『流音は母音に近いので、母音と同様隣接する無声子音の出現を妨げない』とでもなるのでは、と思います。




ただ、これはあくまで「はじめてのロジバン」であり、読者に音韻論の知識を過度に求めるというのも趣旨に合わないと考えます。
よって、単に「l, r, m, nには適用されない」とするか、
日本語による講座であることを利用して「濁音の子音と清音の子音は隣り合わない。ただし濁音がないl, r, m, nについては~」とお茶を濁すぐらいにしておくのがふさわしいのではないでしょうか。

2016年8月18日木曜日 16時09分19秒 UTC+9 niftg:

sozysozbot

unread,
Aug 22, 2016, 1:20:43 AM8/22/16
to 日本ロジバン若手の会
友人にはじロジを教えたら指摘が来ました。
10. 抽象詞(名詞節)に
  • lo nu [文] kei = [文]という出来事
  • lo du’u [文] kei = [文]という命題
  lo nu citka lo plise kei ku

とありますが、この時点では終止詞の省略が説明されていないので、
それぞれ
  • lo nu [文] kei ku = [文]という出来事
  • lo du’u [文] kei ku = [文]という命題
  lo nu citka lo plise ku kei ku
とすべきだとの指摘です。

2015年7月21日火曜日 4時43分04秒 UTC+9 cogas.iuk.uasanbon.:

niftg

unread,
Aug 22, 2016, 1:20:56 AM8/22/16
to 日本ロジバン若手の会(PJCG)
誤って個人宛で返信してしまったので、同内容でメーリスに再投稿。fau'u sozysozbot

> 果たして「無声で発音していいこと」が「例外を設ける『理由』」なのか、というのが疑問です。

私も疑問がある…といふよりは本気では信じてないだけですが、その可能性を残しておくと面白いとは感じます。これについては後述します。

> というのも、阻害音同士なら無声+無声と有声+有声のみを許すが、流音(以下、便宜上鼻音も含めて流音と呼ぶ。スラブの言語についてはvも流音扱い。)はその制約にかからない、
> というのは子音クラスタを持つ言語では比較的一般的であるように感じるからです。

> 要するに、いずれも「無声阻害音と有声阻害音が結合するのは許されないが、無声阻害音と流音が結合するのは問題ない」という制約と考えられます。
> ロジバンもこれらに倣っただけなのでは、という気が僭越ながらします。

「子音クラスタを持つ言語では比較的一般的である」その制約が、自明のものとしてログラン(ロジバンの派生元)に取り込まれて、特に批判を受けずにそのままロジバンに継承された…みたいな経緯を辿った可能性はありますが(もちろん実際のところは初期の開発者に訊かないと分からない)、その事そのものだけだとその制約がロジバンの規則としても存在しつづける理由の説明としては物足りないかと存じます。
「無声阻害音と(典型的には有声の)流音鼻音が連続しても有声化を起こさずに済む」事を、自然言語における事例を見せるだけでなく、例へば調音のメカニズムの点からの説明が欲しいところです。(まさに『流音は母音に近いので、母音と同様隣接する無声子音の出現を妨げない』みたいなのを)

> ということで、『l, m, n, rが禁則の例外である』ということの説明として、
> 『lとmとnとrは、典型的には有声で発音されるが、無声で発音してもよいから』と言うより、
> 『流音と阻害音は別物だから』という説明のほうが私にはしっくり来ます。(←何様のつもりだ)

先の返信で少し触れましたが、lとrとmとnについて他の子音と同様に有声無声の区分を適用するのは何だか相応しくないとは感ずるので、『流音と阻害音は別物だから』の方が自分にもしっくり来る点では同感です。ただ、CLLでそれに類する仕方での説明を見つけられなかっただけです。

その代りに見つけたのが件の「lとmとnとrは、典型的には有声で発音されるが、無声で発音してもよい」ですが、もし仮にこれが『l, m, n,
rが禁則の例外である』の理由であるならば、有声・無声の区分に加へて更に流音鼻音・阻害音の区分を設けずに済むので、個人的には面白いんですよね。
(これは妄想なので読み飛ばしてよいのですが、そこから「理想的なロジバン話者は接する音が有声か無声かに応じて流音鼻音を有声無声にスイッチして発音するが、実際の運用上、流音鼻音を全て有声で発音しても何ら聴取に問題が無い」といった状況も想像できます。)
ただ、無声の流音鼻音は普通のIPA表に無い程度には激レアである点と、-kmg-みたいに有声音と無声音とに挟まれた流音鼻音となると説明が面倒くさい点で無理がありますし、そもそも「ロジバン子音を分かつ重要な区別は有声か無声かです」で始まる段落の最後での「l,
m, n, rは無声で発音してもよい」は単に補足的な記述でしかなく件の禁則の記述とは何の関連も無いものとして読み取るのが自然に感じます。それ故、「l,
m, n, rは有声だけでなく無声でも発音可能である」事と「l, m, n,
rは他の子音のいづれとも隣接可能である」事とを結びつけるのは止めておきます。

ちなみに、CLLにおいて流音と鼻音を一纏めにした様な概念を使用しての説明を依然として自分は見つけられないので、何か代りは無いのかしらと探してみると、多分「音節子音」がその役を果たす気がします。音節の主成分になれるのは母音と似てますよね。

> ただ、これはあくまで「はじめてのロジバン」であり、読者に音韻論の知識を過度に求めるというのも趣旨に合わないと考えます。
> よって、単に「l, r, m, nには適用されない」とするか、
> 日本語による講座であることを利用して「濁音の子音と清音の子音は隣り合わない。ただし濁音がないl, r, m, nについては~」とお茶を濁すぐらいにしておくのがふさわしいのではないでしょうか。

つよコンの段階であれば、必要な知識はその都度読者に提示すべきだと存じますが、後は当該の章の目的次第ですね。
この章の場合はcmeneとして問題無い形式の文字列を作るのに最低限必要な禁則を知るのが目的だったみたいなので、何の説明も無しに「l, r,
m, nには適用されない」としても別にいいかなと感じます。寧ろその根拠に深入りするのは冗長になりさうです。ただ、有声子音と無声子音が何なのかはまだ知らされてないみたいなので、国語の用語を動員するなりして軽く説明するか「有声子音のうちのptkfcsxと無声子音のうちのbdgvjzについて~」とリストアップする必要はあるかと存じます。まあ後者の場合はlmnrについて言及するかどうかは好きにできるかと。

cogas.iuk.uasanbon.

unread,
Aug 24, 2016, 10:56:26 AM8/24/16
to 日本ロジバン若手の会


2016年8月17日水曜日 21時51分15秒 UTC+9 sozysozbot:
細かい指摘を更に一つ。
つよコン2. 名称語とアクセント
「有声子音と無声子音を連続させてはいけない。」
念のため、l, r, m, nにはこの規則が適用されないことを書くべきではないでしょうか。
(いやまあニューゲームで何十回もklamaとか出てきてますけど)


おっと…「有声子音」と「無声子音」は阻害音の範疇でしか使わないと勘違いしていました。
有声・無声とは何かということもはじロジには書いてないので、適宜リストアップした形に修正しました。 ki'e 

cogas.iuk.uasanbon.

unread,
Aug 24, 2016, 10:59:17 AM8/24/16
to 日本ロジバン若手の会


2016年8月22日月曜日 14時20分43秒 UTC+9 sozysozbot:
そのとおりですね。修正しました。ki'e le pendo be do 

sozysozbot

unread,
Sep 10, 2016, 9:51:06 PM9/10/16
to 日本ロジバン若手の会
誤字訂正ではなく文句です。
「11. 終止詞の省略」に「cu 様は、食いしん坊のNU類の飲み込みも断ち切ることができるよ。素敵。」という記述があります。
これを見て、「ん?逆に言うとNU .. keiの中でcuを使うと意図せずに構造が閉じられてしまうの?怖くね?」と考え、パーサーに聞いてみたところ、

「lo nu broda cu brode」ではcuがNUを断ち切り、 「lo nu broda kei ku brode == brodaすることはbrodeだ」となるが、
「lo nu lo broda cu brode」はlo broda cu brodeをlo nu ... kei kuで挟んだものだ

と言われました。
NU類の基本形式はlo nu [文] kei kuであり、心配することなく文としてlo broda cu brodeを入れられるというのは安心な点ですが、
前述のコションの発言だと前述のような誤解を生む気がします。
よって、もう少し補足説明が欲しいかなーとか思ったりしました。

よろしくお願いします。


2016年8月24日水曜日 23時59分17秒 UTC+9 cogas.iuk.uasanbon.:

cogas.iuk.uasanbon.

unread,
Sep 11, 2016, 1:27:01 AM9/11/16
to 日本ロジバン若手の会
文句ありがとうございます。

実は同じような話が一度ツイッターでも上がりました(というわけで再現性のある文句です)。

ソラに同じような誤解をさせてみます。

2016年9月11日日曜日 10時51分06秒 UTC+9 sozysozbot:

cogas.iuk.uasanbon.

unread,
Sep 11, 2016, 1:33:01 AM9/11/16
to 日本ロジバン若手の会
少しごまかし程度ですが、

「あ、もちろん、**cu** 様は、食いしん坊のNU類の過剰な項の飲み込みも断ち切ることができるよ。素敵。」

にしておきました。そのすぐ上で

「えっとね、keiの対はNU類だったよね。で、NU類は文をその後ろに取り込むのでした。となると、keiがないと、NU類が際限なく項を飲み込んじゃう。keiはNU類の内部と外部を分けるのに重要なんだよ。」

と言っているので、元よりはセーフ(完全ではない)になったかと思います。素直に「NU節には述語が必ずないから構文解析の際に~」云々を書いてもいいのですが、ニューゲームで触れる内容ではないかなと思い敬遠しています。

2016年9月11日日曜日 14時27分01秒 UTC+9 cogas.iuk.uasanbon.:

sozysozbot

unread,
Sep 11, 2016, 3:43:28 AM9/11/16
to 日本ロジバン若手の会
>> 再現性のある文句です
(あ、実はパーサーに突っ込んでみようと思った直接のきっかけはそのツイートだったりします)

2016年9月11日日曜日 14時27分01秒 UTC+9 cogas.iuk.uasanbon.:
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