SmagorinskyCoeffsにある、ceとckの物理的な意味を教えて頂けないでしょうか?
SmagorinskyCoeffs
{
ce 1.05;
ck 0.07;
}NS式には乱流粘性としてフィードバックされるかと思いますが、
乱流粘性νtとce、ckの関係も分かる資料等があれば助かります。
よろしくお願いします。
00024 Class 00025 Foam::incompressible::LESModels::Smagorinsky 00026 00027 Description 00028 The Isochoric Smagorinsky Model for incompressible flows. 00029 00030 Algebraic eddy viscosity SGS model founded on the assumption that 00031 local equilibrium prevails. 00032 Thus, 00033 \verbatim 00034 B = 2/3*k*I - 2*nuSgs*dev(D) 00035 Beff = 2/3*k*I - 2*nuEff*dev(D) 00036 00037 where 00038 00039 D = symm(grad(U)); 00040 k = (2*ck/ce)*delta^2*||D||^2 00041 nuSgs = ck*sqrt(k)*delta 00042 nuEff = nuSgs + nu 00043 \endverbatim
皆さん こんにちは。 kazuiです。
00028 The choric Smagorinsky Model for compressible flows.00035 B = 2/3*k*I - 2*nuSgs*dev(D)00035 B = 2/3*k*I - 2*nuSgs*dev(D) 00036 00037 where 00038 00039 D = symm(grad(U)); 00040 k from rho*D:B + ce*rho*k^3/2/delta = 0 00041 muSgs = ck*rho*sqrt(k)*delta
小野です。
まずckですが、Smagorinskyモデルなどの渦粘性型SGSモデルでは、
nuSgsは「SGS速度スケール(通常はkSGS^0.5)とSGS長さスケール(通常はΔ)の積」に"比例"すると仮定します。
そのときの比例定数がckになります。
それでは、kSGS(以降、OFのコードに合わせ単にkと表記)をどのように求めるのか、が問題となるわけですが、Smagorinskyモデルでは局所平衡、
すなわち、kの生産(-rho*D:B)と散逸(-ce*rho*k^1.5/Δ)が等しいと仮定してkSGSを求めます。
(-rho*D:B)+(-ce*rho*k^1.5/Δ)=0
非圧縮(rho=一定)では、
D:B+ce*k^1.5/Δ=0
その際、非圧縮仮定(divU=0)の下では
D:Bは、
-2*nuSgs*D:dev(D) となります。
なぜなら、Iは単位テンソル(1 0 0 0 1 0 0 0 1)ですので、
D:I = div(U) = 0 となるからです。
すなわち局所平衡の式は
-2*nuSgs*D:dev(D)+ce*k^1.5/Δ=0
となり、変形すると、
k^1.5 = 2*nuSgs*D:dev(D)*Δ /ce
nuSgs = ck*k^0.5*Δ
なので、
k^1.5 = 2*ck*k^0.5*Δ*D:dev(D)*Δ /ce
よって、
k = (2*ck /ce ) *Δ^2 * D:dev(D)
からkを求めることが出来ます。
つまり、Smagorinskyモデルでは
nuSgs = ck * [(2*ck /ce ) *Δ^2 * D:dev(D)]^0.5 * Δ
整理して、
nuSgs = (2*ck^3 /ce )^0.5 * Δ^2 * [D:dev(D)]^0.5
となります。
教科書なのでよく見かける式では、
(2*ck^3 /ce )^0.5の部分を単にCまたは(Cs)^2として、
このCまたはCsについて、この流れではこの値、という数字がのっています。
(余談ですが、CまたはCsは乱流統計理論を用いて値が定まります。ところが、この値では全ての流れ場でうまくいくわけではなく、
流れ場に応じて変化させる必要が出てきます。すごく乱暴に言うと、このCを勝手に決めてくれるのがDynamic LESモデルです。)
ところで、圧縮性の場合はD:I = 0とは限らないので、局所平衡の式は
2/3*k*D:I - 2*nuSgs*D:dev(D) + ce*k^1.5/Δ = 0
すなわち、
2/3*k*D:I - 2*ck*k^0.5*Δ*D:dev(D) + ce*k^1.5/Δ = 0
となります。
両辺をk^0.5で割ると(k^0.5)の2次方程式になるので、解の公式から(k^0.5)、
つまりそれを二乗してkが求まります。
なので、
>>結局ckとnuSgsは1乗で比例していないのでは?
については、
「nuSgsは、(k^0.5 * Δ)に対してはckの1乗を比例定数として比例している」と言えると思います。
ちなみに、テンソルに関しては、OF付属のプログラマーズガイドに目を通してみることをおすすめします。
オープンCAE学会では日本語訳も公開しております。
http://www.opencae.jp/wiki/%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB%E7%BF%BB%E8%A8%B3
2013年1月23日水曜日 0時40分10秒 UTC+9 kazui: