moritam51です。
あまり詳しくないのですが、興味があったので以下の本をみてみました。
F.Moukalled, L.Mangani, M. Darwish
The Finite Volume Method in Computational Fluid Dynamics (Springer)
Ax=bという行列計算を解く場合に、次のように何らかの行列Pの逆行列P-1を
オペレートして前処理をすると効率的にとける場合があります。答えは同じです。
P-1Ax=P-1b
Pの形はいろいろ提案されていますが、
Aを不完全LU分解して次のように記述します。
A=LU+R
L’はLの近似された下三角行列、L’Tは転置下三角行列とすると
P=L’L’T
は不完全LU分解ILUです。
そこで対角ILU分解(DILU)ですが、以下の前処理のことのようです。
P=(D*+L)D*-1(D*+U)
0でない要素を対角行列D*に集めることで、ストレージを節約できるようです。
Pommerellという人が導入したそうです。
対角ベースはこのD*に由来していると思います。
認識が間違っているかもしれませんが、よろしくお願いします。
2022年3月21日月曜日 11:44:59 UTC+9 さめの: