S.kitaといいます。
私もMPS法がどういうふうに計算しているか程度のぼんやりとした知識しかありませんが
わかる範囲でお答えします。
まずopenfoamにMPS法に該当するソルバがあるかどうかというと、無いです。
というか、粒子法/meshfree法に該当する手法は開発版等でもimplementされていないようです。
(それこそ分子動力学方面のDSMCやMDのソルバはありますが、それだったらLAMMPSのような
他のフリーコードの方が機能が充実しているように思います)
開発者が集中する欧州では粒子法としてSPHによるコードがフリーで配布されていまして
これが粒子法の分野における欧州でのopenfoam的な役割をしているのかと個人的には思います。
SPHYSICS(F77、 並列化対応版は未配布)
http://wiki.manchester.ac.uk/sphysics/index.php/Main_Page
ただしこのコードの解析対象は主に海洋・土木向けのコードなので
沸騰・凝縮は取り扱えません。
MPSでのダムブレイクならば、越塚先生が主催されている粒子法の研究会
(粒子法コードユーザーグループ)に登録すれば、先生の研究室で開発された3次元の
海水打ち込みのコードを提供してもらえます。私も入会していますが、入会に際して
特に制限等はなかったと記憶しています。
http://dynaxserve.nmri.go.jp/MPSCUG/
それから既存のopenfoamで沸騰・凝縮ができるかどうかについては調べたことなかったのですが
ネットで探すとVOF法ベースで沸騰現象を解析するような試みもやられているようです。
http://www.csi.tu-darmstadt.de/media/csi/news_1/dbdopenfoamworkshop/kunkelmann_20090407_csi_openfoam_workshop_kunkelmann.pdf
現行のinterFoam等を改良するか、MPSのモジュールを作るか、はたまたopenFoam抜きでやるかのいずれかだと思いますが、
試み的にはopenFoamにMPSを実装するのはSMAC法に近いMPSのアルゴリズムはopenFOAMの従来のコードと比較的
近いのではないかと考えています。
ただ粒子法全般にいえることのようですが、並列化させてlinearにパフォーマンスを出そうとすると、結構大変だという印象があります。
雑駁な文章となってしまいましたが、お役に立てれば幸いです。