ご無沙汰しております。稲葉です。
今年度からしばらくOpenFOAMを離れることになりましたのでかなり間隔が空いてしまいました。
まずバージョンの追随については、私はできるだけ最新版を使ったほうがいいと考えております。
個人的な意見としては、
①まず当然ですがバージョンを重ねていく毎に多くのバグが解消されていっています。
この場合のバグはプログラミング的なものと科学計算的なものの両方を含みます。
もしOF2.4で原因不明のバグに悩まされていたとしてもそれは3.0.1や4.1では解消されている可能性も少なくありません。
その場合に例えばここやCFD Onlineで質問をしても他者は再現できないため解決しない恐れがあります。
②またバージョンの変更作業は特に自分のソルバーを持っている場合には結構大変な作業になりますが、個人的にはこの作業の中で新たなエラーを見つけることが何度かありました。
ケースフォルダの修正に関しても同様です。
変更作業がリファクタリング作業を兼ねることにもなるという点でもメリットがあるかと思います。
③最後に最新版でバグを見つけた場合に開発者に報告するだけでもOFの開発に貢献できると思います。
一方でどのバージョンに追随するかという問題があります。
GPUを使えるRapidCFDやchtのリージョン間の行列を結合して陰的に計算が出来るextendなど、OF4.1以外にも別系統で開発されているものがあります。(それぞれ他にもいろいろな機能があります。)
今上げた二つは確か3.0.1から派生したものですので、逆に4.1から変更するのは大変かもしれないので今のうちに2.4のものから修正していくほうが良いかと思います。
というわけでバージョンをあげる前に一度色々な派生OpenFOAMを調べてみることをお勧めします。
また添付していただいたファイルにつきまして、
残渣の出力ができたようでなによりです。
やりとりの中で私のほうも大変勉強になりました。
ありがとうございました。