Yuya さま
星です。
質問にお答えします。
> sampleray1の2つ目に描画される「エコータイムヒストグラム」について、縦軸で表示されるenergyがどういった量を示しているのか調べても分からなかったので質問させて頂きました。
音波は均質な媒質内を直進するため,音源から発せられるエネルギを,細かな音の粒子一つ一つに振り分け,空間内を伝搬させるシミュレーションです。
用意した音粒子のエネルギの総和が音源のエネルギ (W/m^2),カウントされた音粒子の和が受音された音のエネルギに相当します。
SampleRay1では,受音エリアに入射した音粒子を,時間間隔 (echoTimeInterval) ごとにカウントしてグラフ表示しています。
> 質問:energyはどういった流れで算出されている量なのか。また、この量がどの程度あるとエコー等の音響弊害につながるリスクがあるのかを教えて頂けないでしょうか。
質問の前半は先のお答えに含みました。質問の後半についてお答えします。
一般的に50ms以上遅れて到達する大きな反射音はエコーとして検知されるといわれています。
エコーが発生するか否かの判定は,直接音のすぐ後に到来する50msまでの初期反射音の時間構造,空間構造(到来方向)が影響し,エコータイムパターンのみから予測することは難しく,実際に音をたたみ込んで試聴するな
どの方法がとられます。
どのような音場に興味があるのか分かりませんが,参考図書として,
コンサートホールの科学(上野佳奈子 編著,コロナ社)
を挙げさせていただきます。