こんにちは。鈴木です。
NVDA 2024.1jpでネイティブ選択の機能を試していますが、ユーザーガイドの説明とは異なる動作をしています。
Firefox、Chrome、NVDAのヘルプ:
・NVDA+Shift+F10を押すと、「このブラウズモードのドキュメントでは、ネイティブ選択をサポートしていません」と読み上げられる。
・上記のドキュメントで範囲指定をしてCtrl+Cでコピーをして、Wordを開いてCtrl+Vで貼り付けると、テキストだけが貼り付けられ、見出しやリンクといった書式情報は貼り付けられない。
Outlook、Windowsメール、Word:
・NVDA+Shift+F10を押すと、「このブラウズモードのドキュメントでは、ネイティブ選択を無効にできません」と読み上げられる。
・上記のアプリでOutlook、WindowsメールであればHTML形式のメールを、Wordであれば見出しやリンクを含むドキュメントを開いて、範囲指定をしてCtrl+Cでコピーをして、Wordを開いてCtrl+Vで貼り付けると、見出しやリンクなどの書式情報とともに貼り付けられる。
ユーザーガイドでは、以下のように、ネイティブ選択はFirefoxでのみ使用可能で、しかも使うか使わないか切り替え可能のように書いてあります。
ネイティブ選択モード
デフォルトでは、ブラウズモードでshift+矢印キーを使ってテキストを選択すると、選択はNVDAのブラウズモードでのドキュメント表現の中でのみ行われ、アプリ自体では行われません。このとき、選択範囲は画面に表示されません。また、control+cでテキストをコピーすると、NVDAのドキュメント表現におけるテキストの内容のみがコピーされます。つまり、テーブルの書式やリンクなどのドキュメント情報はコピーされません。 NVDAのネイティブ選択モードを特定のアプリ(現在はMozilla Firefoxのみ)のブラウズモードドキュメントで使用すると、NVDAのブラウズモードの選択にアプリのネイティブなドキュメント選択が追従します。
名称 キー 説明
ネイティブ選択モードの切り替え NVDA+shift+f10 ネイティブ選択モードを有効または無効に切り替えます。
ネイティブ選択モードがオンの場合、control+cで選択範囲をコピーすると、アプリ自身でコピーを行うため、プレーンテキストではなくリッチコンテンツがクリップボードにコピーされます。 Microsoft WordやExcelなどのアプリにこのコンテンツを貼り付けると、テーブルの書式やリンクなどのドキュメント情報が含まれます。ただし、ネイティブ選択モードでは、NVDAがブラウズモードで生成するアクセシビリティ関連ラベルなどの情報は対象になりません。また、アプリはNVDAのブラウズモードの選択範囲にできるだけ合わせてネイティブ選択を試みますが、常に正確であるとは限りません。テーブルの全体やリッチコンテンツの段落をコピーしたい場合などには、この機能が役立つはずです。
こちらの環境は以下の通りです。
NVDA 2024.1jp
Windows 11 バージョン22H2
Microsoft 365
Firefox、Chrome、Windowsメールは最新と思います。
よろしくお願いいたします。
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