ネットワーク科学メーリングリストのみなさま (重複してお受け取りの際にはご容赦ください) お世話になっております。東京大学の小林亮太と申します。 12/20 13:30-15:00 に翁長 朝功氏にセミナーをしていただけることになりました。ご興味があれば、ぜひご参加ください。 以下のサイトから参加登録できます。 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScEbyw77VXjZFuh-5hj4iQFGAFjWnw5IsFWOD4WUtLERZD1-A/viewform 以下は、詳しい情報になります。 ----- 日時:2021年12月20日 13:30 - 15:00 講演者:翁長 朝功(東北大学 学際科学フロンティア研究所 情報科学研究科) 会場:オンライン(Zoom) タイトル:社会ネットワーク上の伝播現象へのゲーム理論によるアプローチ 概要:購買行動やニュースや情報は、社会ネットワークを通して人々の間に広まる。simple contagion と分類 される感染症伝播に対して、社会における拡散は complex contagion に分類される。近年 SNS のデータが 増えるに伴って、益々活発に研究されている [1]。我々の研究では、社会における拡散現象の理解を深めるため、 ゲーム理論を用いたアプローチを行う。第一に、標準的なモデルの一つであるワッツ閾値モデルは、経済学に おける調整ゲームと同値のモデルであることを指摘する [2, 3]。第二に、二つの財(商品)が広まっていく 過程を考え、近似マスター方程式を用いた分析方法を提案する。第三に、Mac と Windows のように財が競合的な 場合には、元々の魅力が同じであっても、偶然にどちらかが他方を支配することを明らかにする。解の軌道が 不安定であることにより、このような対称性の破れが生じることを示す [4]。この講演では、物理学の研究者を 対象にして、研究の背景や動機を丁寧に説明する。 [1] J. T. Davis et al. Nature Physics 16:590-596 (2020) [2] M. Lelarge, Games and Economic Behavior 75:752–775 (2012) [3] T. Kobayashi and T. Onaga arXiv:2103.09417 (2021) [4] T. Kobayashi, Y. Ogisu and T. Onaga arXiv:2109.14560 (2021) 共催:科学研究費助成事業(基盤C)18K11560 ----- よろしくお願いします。 小林
-- Ryota Kobayashi Ph. D. Graduate School of Frontier Sciences, The University of Tokyo E-mail: r-k...@k.u-tokyo.ac.jp Homepage: http://www.hk.k.u-tokyo.ac.jp/r-koba/index.html GitHub: https://github.com/NII-Kobayashi