こんにちは。
わたしも以前、ネパールの人との関係で悩んだ一人です。自分の気持ちがごちゃごちゃの時、このサイトを見て、ネパールの人の価値観に驚いたり、自分と同じような状況の人の投稿に勇気づけられたりしました。
今日は相談ではないのですが、わたしの経験を書きます。悩みの真っ只中にいる誰かの参考になればうれしいです。
わたしはすこし前、ネパール人の元夫と離婚しました。
彼とは日本で知り合いました。1年以上付き合って結婚、いろいろなことが分かってきたのは、日本での配偶者ビザの申請が却下されてからです。彼にはネパールに妻子があり、しかも日本人との結婚もわたしで3人目。日本人と結婚しては数百万円のお金を借りて離婚、もちろんお金は返さず、ということを繰り返していました。過去には偽造パスポートでの来日もありました。そして、わたしも彼にお金を貸していました。
それでも離婚しようとは思わなかった。離婚を考え始めたのは、東日本大震災の時。その頃、ビザが下りずに彼はネパール、わたしは日本で生活していました。大地震のニュースはネパールにいる彼のところにもすぐに届いたのに、彼からはわたしを心配する1本の電話もなかった。心が折れたと思いました。その後、わたしから離婚を申し入れました。でも、彼からの返事は「愛しているから離婚したくない。」というものでした。
事態が動いたのは離婚の申し入れから数年経った頃。彼はその間、ネパールで新しい日本人の彼女をつくり、その彼女と一緒に生活をしていました。最後はその彼女に「彼が借りているお金は返すので離婚してほしい」と言われました。同じ日本人として「彼女が騙されているのでは・・・」と気になり、何度かメールのやり取りをしましたが、彼女の気持ちは変わらないようでした。結局、お金を返してもらって離婚。それがすこし前のことです。
正直、離婚できてほっとしています。離婚の決断を後悔していません。
では、彼と出会い結婚したことを後悔しているか?していないんです。わたしが彼と結婚したいと言った時、周りには「止めた方がいい」と言ってくれる人もいました。親にも反対されました。でも、もし、親や周りの人の言うことを聞いて結婚を止めていたら、今のわたしはもっと後悔しているのではないかと思います。自分のやりたいことをやって、その結果、傷つきズタズタになったけれども、今、そういう自分がすごく愛おしいです。
ただ1つ後悔していることは、中絶した子どものことです。今思えば、たとえ父親のいない子になったとしても産んであげたかった。でも、当時はその決断ができなかった。これだけが後悔していることです。後悔してあげなければ、と思っています。
わたしの経験を書きました。まだ完全に立ち直ってはいませんが、心の中の愛を失くさずに前に進みたいと思っています。ミキさんの投稿者の方に対する返信、読んでいる私の気持ちもあたたかくなります。どうか、お体に気を付けて、これからもこのサイトを続けてください。