インディペンデントとインターディペンデント

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Tsuruta, Masahide

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Mar 7, 2026, 5:30:30 PM (6 days ago) Mar 7
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MLのみなさん
つるたです。
いくつかのMLに投稿しているので、重ねて受け取る人、ごめんなさい。

昨日、開催されたイベント 
知的障害のある人の自立生活について考える会 2025年度ONLINEシンポジウム
『動く・動かす~知的障害のある人の自立生活と支援について』
https://www.facebook.com/events/1613796902949119
にかかわっていたのですが、
このイベントでの、ヒビノクラシの
「富士見台カフェの運営と保養所構想」市川彩・児玉雄大(自立生活支援ヒビノクラシ舎)
興味深かったのです。
 
この発表で児玉さんは最初に「1.なぜ社会的包摂ではなく社会からの脱出なのか?」と問います。

そして、以下のように答えます。(発表スライドから)
~~
近代社会は、知的障害者を不完全な存在とみなし、観察・制御・管理の対象として扱い、療育、学習、訓練による成長や進歩を通じて、知的障害者をできるだけ健常者(完全な存在)に近づけようと企図する。健常者中心主義の社会である。

ヒビノクラシは健常者中心主義社会をそのままに、知的障害者をそんな社会に包摂するための支援をしたくない。

よって、ヒビノクラシが目指すべきは、知的障害のある人の社会的包摂ではない。知的障害のある人の自立生活支援を通して、社会そのものが健常者中心主義から脱出する道を探る試み、だと考えている。
~~~

そして、「3.近代の認識枠組みの見直し」が必要であり
「シン・インディペンデントリビング(SIL)」を という問題提起がありました。
(シンとは新・真・syn=共に)  

そこに向かう二つの方向性として
「制度で支える」・・・自立生活支援ヒビノクラシ舎
「制度の外で遊ぶ」・・・富士見台カフェ、ポラーノの庭ときがわ
というのがあり、その  「富士見台カフェの運営と保養所構想」というのが本日の発表でした。

~~~~
「シン・インディペンデントリビング(SIL)」という問題提起、前から少し聞いていた話ではあったのですが、面白かったのです。

そこから連想しました。

これって、インディペンデントリビングじゃなくて、インターディペンデント・リビングの話じゃないかなぁって。

インディペンデントってディペンドの否定なので、依存しないっていう意味でしょ。で、重度知的の人の自立生活(インディペンデントリビング)って、頼らないっていうよりも、支援者も当事者も相互に頼りあうっていうイメージだなぁと。頼りあうだと インターディペンデント・リビングじゃないかと。

これ、「障害学の射程」として考えている話と近いなぁと、急激に我田引水したくなったのでした。
~~~
障害学の射程について(2021年5月追記)
https://tu-ta.seesaa.net/article/201001article_15.html
「障害学の射程について」へのレスポンス
https://tu-ta.seesaa.net/article/201001article_19.html
~~~


この児玉さんの問題提起から思い出したのが、久保明教さんの『内在的多様性批判』

これ、まとめるのが大変っていうか、本は難しくて読めなかったので、AIの力でまとめてもらったのが以下です。(正確にまとめられているかどうかはわかりません)
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久保明教の『内在的多様性批判』は、「多様性(ダイバーシティ)」という言葉が、いまの社会でどのように使われ、どのような役割を果たしているのかを批判的に検討した議論です。


久保は、近年広く語られる「多様性の尊重」が、一見すると進歩的で包摂的に見えながら、実際には既存の社会構造や権力関係を温存する形で機能している場合があると指摘します。特に問題にされるのが、「内在的多様性」という発想です。これは、ある組織や社会が「私たちの内部にもすでに多様性がある」と語ることで、外部からの批判や構造的な不平等への問いを弱めてしまうという現象を指します。


たとえば企業や国家が、「女性もいる、外国にルーツを持つ人もいる、障害のある人もいる」と列挙することで、多様性を実現しているかのように語る。しかしそのとき、雇用形態の格差、意思決定へのアクセス、歴史的差別の構造といった根本問題は温存されたままであることが多い。つまり「多様な人がいること」と「権力や資源が公正に配分されていること」は別問題であるにもかかわらず、前者が後者の代替物のように扱われてしまう。


久保は、こうした言説が新自由主義的な統治と結びつきやすい点にも注意を向けます。多様性は「組織の競争力を高める資源」として評価され、市場価値に還元される。その結果、多様性は倫理的・政治的課題ではなく、マネジメントの対象へと変質する。ここで少数者は「違いを持つ主体」として承認されるが、その違いは組織に貢献する範囲でのみ歓迎される。


『内在的多様性批判』の核心は、多様性という言葉そのものを否定することではなく、「誰が、どの位置から、多様性を語っているのか」を問い直す点にあります。多様性が本当に社会変革につながるためには、単なる属性の並置ではなく、権力構造の再編や意思決定過程の変化を伴わなければならない。さもなければ、多様性は現状を正当化する装置になりうる――それが久保の基本的な問題提起です。

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この話から、AIが「相談支援事業所は内在的多様性を再生産していないか?」と相談支援事業所で働き、そこの法人の責任者になっているぼくを攻めてきたのでした。
そのあたりの話をブログに転載したのが
https://tu-ta.seesaa.net/article/520098883.html
です。

こんな話に関心がある人に読んでもらえたら幸いです。


いまになって思い出すのですが、インディペンデントじゃなくて、インターディペンデントという発想はサティシュ・クマールさんの「依存の宣言」から得られたものでもあります。
~~~
依存の宣言 (サティシュ・クマール「君あり、故に我あり」第26章から、その宣言の一部)
https://tu-ta.seesaa.net/article/201202article_5.html


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鶴田雅英
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