> ついに読了しました。
☆ お忙しいのに、よくぞ読了されました。ご苦労さま。
> 私の感想は、いろいろと思うところはありますが、まずは遅ればせながら、著者の西川医師のご冥福を改めてお祈りしたいと思います。その上で、書いてみた
> まず1ですが、西川医師は、がんを患ってから、当時としては非常に画期的な人生を送られたのだと改めて分かりました。それは第一に、患者として治療に集
> 中することを「敢えて」止めたことであろうと思います。
☆ 自分が患者として、治療されることに集中することを止め、医師としての責務にかなり集中したということでしょうか。あとの記述は深遠でちょっとつい
ていけません。
> 次に2ですが、この本に通底するテーマとして「自分の死を目前に控えた一人の男が自身を冷静に振り返り、分析して記録し世間に問う」といった行動を考え
> ると、日本の歴史には豊富に先行事例があると思いました。たぶん調べれば無尽蔵だと思いますが、今ぱっと思い浮かぶのは、西郷隆盛と栗林忠道です。
☆ 確かにもっとあると思います。黒澤明監督の『生きる』もそうですね。
>
> ただし、西川医師は、ただ個人的に死ぬことを考えていたわけではなく、「死の医学」を構築する目的を持っていたと書いています。死を許さないという考え
> 方はそもそも成り立たないのですから、問題提起した実績は十分です。ただし、それはあくまで学問的関心に過ぎず、その試みが後世の社会的文脈にどうつな
> がるのかに関する戦略的考察はなかったように思います。つまり、この戦略的考察とそれに続く実践に関しては、あくまで私たちの手にかかっているというこ
> とです。
☆ 西川医師が、自らを犠牲にして、「死の医学」の必要性を訴え続け、西川医師だけの力ではないでしょうが、この頃から、死が医学の敗北とは言えない、
死に寄り添うのも医学の一つであるという流れが生じてきたのは事実でしょう。