【論文】キセノン同位体分析が語る福島3号機の核爆発、著者：室田武
藤原節男
from 藤原節男(脱原発公益通報者原子力ドンキホーテ)
件名：【論文】キセノン同位体分析が語る福島3号機の核爆発
―米リッチランドのPNNLのデータを用いたロシア科学者の考察に寄せて―
著者：室田武
頭書の件、同志社大学室田武名誉教授が、福島3号機核爆発に関して、先の論文【関連資料1】に引き続き、第二弾を添付のとおり発表されました。連絡いたします。添付論文は「エントロピー学会2017年夏のセミナー（同志社大学良心館、7月22
日）における筆者の発表論文を基礎とし、後日、文章表現など一部を改訂したもの」とのこと。
【論文要旨】
東電福一原発事故に関し、3号機については当初から燃料プール核爆発説がある。これは、2011年3月14日の3号機の爆発が水素爆発で説明できるという説と対立する。本発表は、ロシアの核物理学者S. Pakhomov らがオーストリアで開かれた「包括的核実験禁止条約（CTBT）科学・技術2013年会議」で発表したポスター論文が核爆発説に符合することを紹介し、若干のコメントを付加するものである。
CTBT高崎は、肝心の3月14、15日に関するデータ不在の原因を、機器のあまりに強い放射能汚染、当時の計画停電などに帰した。他方、そこから7,000km離れた米ワシントン州リッチランドのパシフィック・ノースウェスト国立研究所(PNNL)は、休みなく放射性核種の計測を続けており、日本以外では世界で最初に福一事故起源のキセノン同位体を感知した。PNNLは、公式にはCTBTの観測所ではないが、その世界的な総元締めのような仕事を遂行している。
Pakhomovらは、このPNNLでのキセノン同位体(Xe131m、Xe133、Xe133m、Xe135)の3月いっぱいの検知データを分析し、炉停止後の再臨界・出力暴走を論証している。本発表では、その内容を略述するとともに、ハンフォード核設備を前身とするPNNLの活動の一部についても紹介してみたい。
【関連資料1】
「仁科原爆構想と東電福島原発事故－超高速のエントロピー増大過程の一つとして－」エントロピー学会誌『えんとろぴい』第78 号2016 年7 月、著者：室田武
参照URL⇒ https://goo.gl/HZTPhu
【関連資料2】
「福島3号核爆発の論拠集および証拠集改4」著者：藤原節男
参照URL⇒ https://goo.gl/jSHznV
◎室田武ウィキペデア⇒ https://goo.gl/5q7Wjm
室田 武（むろた たけし、1943年10月8日 - ）は、日本の経済学者、同志社大学名誉教授、エコロジスト。
来歴：
群馬県高崎市生まれ。1967年京都大学理学部卒、1969年大阪大学大学院経済学修士課程修了、1976年ミネソタ大学経済学博士号取得。1973年イリノイ大学専任講師、1975年國學院大學専任講師、1978年一橋大学助教授、1987年教授、1996年同志社大学経済学研究科教授。はじめエントロピー理論を研究し栗本慎一郎に称賛されたが、その後反原発運動に加わり、エコロジストとして活動、現在に至る。
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藤原 節男（Fujiwara Setsuo、脱原発公益通報者原子力ドンキホーテ）
元原子力安全基盤機構検査員
元三菱重工業(株)原発設計技術者
〒279-0021千葉県浦安市富岡
TEL&FAX: 047-351-7497
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