藤原です。
2016年11月16日 12:37 ohira <
shin....@gmail.com>:
>
https://www.mercurial-scm.org/repo/
> 例えばこちらのページ
> hgwebのバージョンを確認する方法はありませんでしようか?
[snip]
> * どっかにひっそり表示されているけど、気づいていないだけ
> * 何か意図があってバージョンは表示しない
> * webインターフェースのバージョンをリポジトリのバージョンと誤解されたくない
>
> とか、考えられますが、、、
> ページのソースぐらいにはバージョンを入れても良さそうに思うのです。
実はつい先日 (と思って確認したら 7 月でしたが……)、クライアント側
hg コマンドのバージョン情報を、User-agent ヘッダ経由でサーバ側に通
知する、という機能の追加提案の際に:
脆弱性を宣伝することになるから、サーバ側のバージョン情報公開は
よろしくないけど、クライアント側のバージョン情報公開は、まぁ、
いいんじゃねぇ? by Matt (超意訳)
https://www.mercurial-scm.org/pipermail/mercurial-devel/2016-July/086227.html
というやり取りがありました。つまり、「サーバ側バージョン情報の隠蔽」
は意図的なものなので、余程の事情が無ければ、今後も公開することはな
いかと。
ちなみに、上記の User-agent による通知の件ですが、最終的に以下の変
更が取り込まれました。
https://www.mercurial-scm.org/repo/hg/rev/486de14eb394
> 本家のhgwebのバージョンを知りたい理由:
>
> hg rollback のことを調べていた時に hgwebでヘルプ表示してみると
> 自分が設置したhgwebではヘルプのトップページに roollback の説明があったのに
> 本家のhgwebではhelpのトップページにroolbackの説明がありませんでした。
> (roolbackのページを指定すればどちらでも表示されますが)
>
>
https://www.mercurial-scm.org/repo/hg/help
> ヘルプのトップページ
>
> そこで、英語と日本語の違いなのかそれとも自分が設置したバージョン
> と本家のバージョンの違いなのかと疑問に思ったのです。
>
> 本家のhgwebのバージョンがわからないっぽいので、自分のとこにイン
> ストールした hg 3.9 のコマンドラインで日本語と英語切り替えてヘル
> プを表示したところ、コマンドラインのヘルプではどちらも表示されま
> した。
-v/--verbose 無しの "hg help" 表示では、オンラインヘルプにおける、
"(DEPRECATED)" と、その翻訳である "(非推奨)" の両方をチェックして、
表示の要否を判定しています。
https://www.mercurial-scm.org/repo/hg/file/4.0/mercurial/help.py#l36
その一方で、hgweb でのヘルプ表示におけるコマンド一覧は、原文
の "DEPRECATED" のみのチェックしか適用されていません。
https://www.mercurial-scm.org/repo/hg/file/4.0/mercurial/hgweb/webcommands.py#l1256
このため、DEPRECATED の訳語に DEPRECATED そのものをあてていない言
語が選択された場合、hgweb のヘルプ表示では、rollback を初めとする
DEPRECATED 扱いのものが表示されてしまうわけです。
DEPRECATED 文字列周りの話は、丁度一年ほど前に、私 (訳語チェック処
理の修正) や西原さん (先述した一覧からの除外処理周りの修正) も目を
通していた筈なのですが、hgweb 経由のルートはスッポリと見落としてま
したねぇ……
実は「気付いていたけど修正は後回し」だったりします?(^ ^ ;;) > 西原さん
除外処理の共通化と、適用を徹底する修正を投函しておこうと思います。
> ところが、念のため非推奨のものを表示してみると
> 同じバージョンのhgでも英語と日本語で表示が違うことがわかりました。
>
> hg help の表示結果
> rollback はどちらでも表示されるのですが、parents は日本語設定にしたときだけ表示されています。
> [shin@faith] ~%
> [shin@faith] ~% hg help --verbose | fgrep 非推奨
> locate 指定されたパターンに合致する名前を持つファイルの特定 (非推奨)
> parents 作業領域(または指定リビジョン)の親リビジョンの表示 (非推奨)
> rollback 直前のトランザクションの巻き戻し (要注意) (非推奨)
> tip tip リビジョンの表示 (非推奨)
> [shin@faith] ~% env LC_ALL=C hg help --verbose | fgrep DEPRECATED
> locate locate files matching specific patterns (DEPRECATED)
> (DEPRECATED)
^^^^^^^^^^^^
上記の単独 (DEPRECATED) 行は、parents コマンドの説明が折り返された
ものですので、hg help -v の列挙対象コマンドは、英語と日本語で違い
はありません。
> rollback roll back the last transaction (DANGEROUS) (DEPRECATED)
> tip show the tip revision (DEPRECATED)
> [shin@faith] ~%
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FUJIWARA Katsunori(
flying...@gmail.com)