Mercurial 4.7.2 is released !

[Katsunori FUJIWARA]

藤原です。

アナウンスが遅れて済みません。

まもなく 4.8 がリリースされようかという日付になってしまいましたが、
Mercurial の定例バグフィックスリリースである 4.7.2 版がリリースさ
れました。

https://www.mercurial-scm.org/wiki/WhatsNew#Mercurial_4.7.2_.282018-10-01.29

今回取り込まれた修正は以下の通りです。

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1.1. security
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- Fix a potential out-of-bounds read in manifest parsing C code.

履歴管理ファイルの一部である manifest ファイルの解析処理を行う C 実装
における読み出し処理の不具合の修正です。


security という括りとしては、他にも以下のような修正が含まれています。

- C 実装におけるメモリリークの修正

- サブリポジトリで外部連携が発生した際に、連携先 URL 中にパスワードが含
まれる場合、メッセージ出力に露出してしまう問題の修正


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1.2. core
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- various minor correctness fixes in revsets for commonancestors() and similar

revset 述語 commonancestors は、指定されたリビジョンに共通の祖先を列
挙する機能を持ちます。

"commonancestors(X or Y)" は "::X and ::Y" と等価です
(※ "(::X and not X) and (::Y and not Y)" ではない点にご注意を)。

X とその親 X^ を指定した場合、"::X and ::(X^)" ですので、想定される
結果は ::(X^) なのですが、従来の実装ではこれが ::X になってしまってい
ました。

また、 heads(commonancestors(X or (X^))) も heads(::(X^)) と等価でな
ければならない筈のところが、 heads(::X) になってしまっていました。

今回のリリースでは、これらの問題が修正されています。


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1.3. unsorted
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- chgserver: do not send system() back to client if stdio redirected (issue5992)
- procutil: compare fd number to see if stdio protection is needed (issue5992)

両方とも "ssh 連携のサーバ側で chg が使用された場合の不正挙動
(issue5992)" の修正です。


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FUJIWARA Katsunori(flying...@gmail.com)