[hg] マージするときに、コンフリクトが発生した部分のマージとコンフリクトが発生しなかった部分のマージを分離して別のコミットに分けるにはどのような方法がありますでしょうか?

[ohira]

いつもお世話になっております。

おおひらです。

マージの際にコンフリクトが発生した部分とコンフリクトが発生しなかった部分を分離してコミットしたいと考えています。

理由

hgからマージツールを使う通常のやり方だと、hgで自動マージができなかったファイルについては

マージツールに渡され、マージツールで自動マージとコンフリクトの手動解決の2つのタイプの処理が行われます。

コンフリクトが起こった部分については、マージツールで処理するのはしかたないのですが、

コンフリクトの起こらなかった部分については、hgで自動でマージされた方が安心だと考えたのです。

(winmergeでコンフリクトが発生したファイルの自動マージが正常に行われない事例が見つかったため)

目的

ブランチBからブランチAにマージする場合にほとんどは自動マージ可能だけれど、一部のファイルでコンフリクトが発生し

コンフリクトが発生するファイルにコンフリクトが発生する箇所の他に自動マージ可能な部分がある場合に

自動マージの箇所のコミットとコンフリクトが発生した箇所のマージのコミットを分離したい。

自分が考えた手順(マージ用にブランチを作成して分離する方法です)

1.ブランチAからブランチA1,ブランチA2を分岐させる

2.ブランチBから自動マージが可能な部分のみブランチA1にマージ

3.ブランチBからコンフリクトが発生する部分のみブランチA2にマージ

4.ブランチA1をブランチAにマージ(自動マージ可能な部分がAにマージ)

5.ブランチA2をブランチAにマージ(手動解決が必要だった部分がAにマージ)

(ブランチA1は作らなくても分離はできますが、A2は作らなければならないので

構造を解りやすくするためA1も作っています)

もっとマシな方法ありますでしょうか?

[Katsunori FUJIWARA]

藤原です。

2017年3月1日 18:53 ohira <shin....@gmail.com>:
> いつもお世話になっております。
> おおひらです。
>
> マージの際にコンフリクトが発生した部分とコンフリクトが発生しなかっ
>た部分を分離してコミットしたいと考えています。
>
> 理由
> hgからマージツールを使う通常のやり方だと、hgで自動マージができな
> かったファイルについてはマージツールに渡され、マージツールで自動
> マージとコンフリクトの手動解決の2つのタイプの処理が行われます。
>
> コンフリクトが起こった部分については、マージツールで処理するのは
> しかたないのですが、コンフリクトの起こらなかった部分については、
> hgで自動でマージされた方が安心だと考えたのです。(winmergeでコン
> フリクトが発生したファイルの自動マージが正常に行われない事例が見
> つかったため)
>
> 目的
> ブランチBからブランチAにマージする場合にほとんどは自動マージ可能
> だけれど、一部のファイルでコンフリクトが発生しコンフリクトが発生
> するファイルにコンフリクトが発生する箇所の他に自動マージ可能な部
> 分がある場合に自動マージの箇所のコミットとコンフリクトが発生した
> 箇所のマージのコミットを分離したい。

>
> 自分が考えた手順(マージ用にブランチを作成して分離する方法です)
> 1.ブランチAからブランチA1,ブランチA2を分岐させる
> 2.ブランチBから自動マージが可能な部分のみブランチA1にマージ
> 3.ブランチBからコンフリクトが発生する部分のみブランチA2にマージ
> 4.ブランチA1をブランチAにマージ(自動マージ可能な部分がAにマージ)
> 5.ブランチA2をブランチAにマージ(手動解決が必要だった部分がAにマージ)

例えば、「A でファイル冒頭を変更, B でファイル末尾を変更」というよ
うな、自動マージ可能な変更があった場合、ブランチ A2 でのマー
ジ (3) で:

- B の変更を無視 (= A での内容を維持)

⇒ ブランチ A へのマージ (5) の際に、(2) + (4) で取り込まれた
自動マージの成果のうち、B からの取り込み分を破棄してしまう
(Mercurial 同梱の自動マージ機能を使う場合)

変更採用過程:

a. マージ (2) が「ファイル末尾は B の内容を採用」を意味する
b. マージ (3) が「ファイル末尾は A の内容を採用」を意味する
c. マージ (4) により「ファイル末尾は B の内容を採用」が A に適用
d. マージ (5) により「ファイル末尾は A の内容を採用」が A に適用

- B の変更を採用

⇒ 「コンフリクトが発生する部分のみブランチA2にマージ」の原則
が破られてしまう

マージ (5) で使うマージツール次第では、前者の状況でも問題を回避で
きるのかもしれませんが、特定の障害を回避するために、別な障害を踏む
可能性を増している気がしてなりません。

後者のケースは、そもそものワークフローの前提条件が意味をなさなくなっ
ています。


外部マージ処理の際に、winmerge 起動に先立って :merge-local 相当の
前処理ができれば、通常のマージの処理フローでも、純粋に衝突部分に集
中できるのかな？

--
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FUJIWARA Katsunori(flying...@gmail.com)

[ohira]

> 3.ブランチBからコンフリクトが発生する部分のみブランチA2にマージ

 

例えば、「A でファイル冒頭を変更, B でファイル末尾を変更」というよ
うな、自動マージ可能な変更があった場合、ブランチ A2 でのマー
ジ (3) で:

  - B の変更を無視 (= A での内容を維持)

    ⇒ ブランチ A へのマージ (5) の際に、(2) + (4) で取り込まれた
       自動マージの成果のうち、B からの取り込み分を破棄してしまう
       (Mercurial 同梱の自動マージ機能を使う場合)

       変更採用過程:

       a. マージ (2) が「ファイル末尾は B の内容を採用」を意味する
       b. マージ (3) が「ファイル末尾は A の内容を採用」を意味する
       c. マージ (4) により「ファイル末尾は B の内容を採用」が A に適用
       d. マージ (5) により「ファイル末尾は A の内容を採用」が A に適用

  - B の変更を採用

    ⇒ 「コンフリクトが発生する部分のみブランチA2にマージ」の原則
       が破られてしまう

mercurialが自動マージして、コンフリクトマーカーを埋めたファイルを

winmergeに渡すので、winmerge側ではコンフリクトが発生した部分(コンフリクトマーカーの部分)だけ対処することができます。

(自動マージが可能な部分は選択する余地はない。他のエディタで元のファイル開いて無理やりコピペすればできなくも無いですが、意味ないので)

 

マージ (5) で使うマージツール次第では、前者の状況でも問題を回避で
きるのかもしれませんが、特定の障害を回避するために、別な障害を踏む
可能性を増している気がしてなりません。

後者のケースは、そもそものワークフローの前提条件が意味をなさなくなっ
ています。


外部マージ処理の際に、winmerge 起動に先立って :merge-local 相当の
前処理ができれば、通常のマージの処理フローでも、純粋に衝突部分に集
中できるのかな？

通常のマージ処理とは何を指しているのか、はっきりわからなかったのですが、

自分の例が通常でない方だとすると、もしかしてhg flow が通常でなくて hg が通常ということでしょうか?

それなら、通常の(hgでの)マージ処理でも同じようにオプション付けて衝突部分に集中してwinmergeを起動できます。

[Katsunori FUJIWARA]

藤原です。

2017年3月24日 17:20 ohira <shin....@gmail.com>:

>> > 3.ブランチBからコンフリクトが発生する部分のみブランチA2にマージ
>
>
>>
>> 例えば、「A でファイル冒頭を変更, B でファイル末尾を変更」というよ
>> うな、自動マージ可能な変更があった場合、ブランチ A2 でのマー
>> ジ (3) で:
>>
>> - B の変更を無視 (= A での内容を維持)
>>
>> ⇒ ブランチ A へのマージ (5) の際に、(2) + (4) で取り込まれた
>> 自動マージの成果のうち、B からの取り込み分を破棄してしまう
>> (Mercurial 同梱の自動マージ機能を使う場合)
>>
>> 変更採用過程:
>>
>> a. マージ (2) が「ファイル末尾は B の内容を採用」を意味する
>> b. マージ (3) が「ファイル末尾は A の内容を採用」を意味する
>> c. マージ (4) により「ファイル末尾は B の内容を採用」が A に適用
>> d. マージ (5) により「ファイル末尾は A の内容を採用」が A に適用
>>
>> - B の変更を採用
>>
>> ⇒ 「コンフリクトが発生する部分のみブランチA2にマージ」の原則
>> が破られてしまう
>
> mercurialが自動マージして、コンフリクトマーカーを埋めたファイル
> をwinmergeに渡すので、winmerge側ではコンフリクトが発生した部分
> (コンフリクトマーカーの部分)だけ対処することができます。
>
> (自動マージが可能な部分は選択する余地はない。他のエディタで元の
> ファイル開いて無理やりコピペすればできなくも無いですが、意味な
> いので)

当初のおおひらさんの説明では:

(1) 手順上、明示的に「自動マージが可能な部分のみ」と「コンフリク
トが発生する部分のみ」を分離している

(2) 「コンフリクトが発生する部分のみ」に対する追加的な言及がなかった

以上のことから、私のコメントは、「コンフリクトが発生する部分のみ」
には「自動マージ可能な部位」が含まれない、という、比較的厳密な仮定
のもとで言及しています。

おおひらさんの中で、「自動マージ済み内容が含まれていても構わない」
という定義なのであれば、私は特に異論はありません (笑)

>> マージ (5) で使うマージツール次第では、前者の状況でも問題を回避で
>> きるのかもしれませんが、特定の障害を回避するために、別な障害を踏む
>> 可能性を増している気がしてなりません。
>>
>> 後者のケースは、そもそものワークフローの前提条件が意味をなさなくなっ
>> ています。
>>
>>
>> 外部マージ処理の際に、winmerge 起動に先立って :merge-local 相当の
>> 前処理ができれば、通常のマージの処理フローでも、純粋に衝突部分に集
>> 中できるのかな？
>
> 通常のマージ処理とは何を指しているのか、はっきりわからなかったの
> ですが、自分の例が通常でない方だとすると、もしかしてhg flow が通
> 常でなくて hg が通常ということでしょうか?
>
> それなら、通常の(hgでの)マージ処理でも同じようにオプション付けて
> 衝突部分に集中してwinmergeを起動できます。

「通常のマージ」の処理フロー ＝ 「一度の "hg merge" 相当の実施で済
む」処理フローの意味です。要するに、今回のような複雑なブランチ操作
を必要としない手順のことです。


--
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FUJIWARA Katsunori(flying...@gmail.com)

[ohira]

回答ありがとうございます。

おおひらです。

2017年3月24日金曜日 18時48分44秒 UTC+9 FUJIWARA Katsunori:

>> > 3.ブランチBからコンフリクトが発生する部分のみブランチA2にマージ

 

>>   - B の変更を採用
>>
>>     ⇒ 「コンフリクトが発生する部分のみブランチA2にマージ」の原則
>>        が破られてしまう
>
> mercurialが自動マージして、コンフリクトマーカーを埋めたファイル
> をwinmergeに渡すので、winmerge側ではコンフリクトが発生した部分
> (コンフリクトマーカーの部分)だけ対処することができます。
>
> (自動マージが可能な部分は選択する余地はない。他のエディタで元の
>  ファイル開いて無理やりコピペすればできなくも無いですが、意味な
>  いので)

当初のおおひらさんの説明では:

  (1) 手順上、明示的に「自動マージが可能な部分のみ」と「コンフリク
      トが発生する部分のみ」を分離している

  (2) 「コンフリクトが発生する部分のみ」に対する追加的な言及がなかった

以上のことから、私のコメントは、「コンフリクトが発生する部分のみ」
には「自動マージ可能な部位」が含まれない、という、比較的厳密な仮定
のもとで言及しています。

おおひらさんの中で、「自動マージ済み内容が含まれていても構わない」
という定義なのであれば、私は特に異論はありません (笑)

 

ご指摘いただいたように、当初のこちらの説明に問題がありました。

[訂正前]===

自分が考えた手順(マージ用にブランチを作成して分離する方法です)

1.ブランチAからブランチA1,ブランチA2を分岐させる

2.ブランチBから自動マージが可能な部分のみブランチA1にマージ

3.ブランチBからコンフリクトが発生する部分のみブランチA2にマージ

4.ブランチA1をブランチAにマージ(自動マージ可能な部分がAにマージ)

5.ブランチA2をブランチAにマージ(手動解決が必要だった部分がAにマージ)

===

5.の処理を大雑把に説明してしまいました。:

5の処理を行う時点で(4の処理の後のブランチA)はA1経由で取り込まれた自動マージ可能な部分がすでに存在していて

その自動マージ可能な部分が取り込み済みの状態に5で

A2から再度自動マージ可能な部分(A1から取り込まれた自動マージ可能な部分と同一)と3で手動解決が必要だった部分の両方を

Aにマージする処理です。

(共通部分はA1,A2で共通のため、

差異がある手動解決した部分のみに注目して"手動解決が必要だった部分がAにマージ"と簡単に書いてしまいました)

[訂正後]===

自分が考えた手順(マージ用にブランチを作成して分離する方法です)

1.ブランチAからブランチA1,ブランチA2を分岐させる

2.ブランチBから自動マージが可能な部分のみブランチA1にマージ

3.ブランチBから自動マージが可能な部分(2でマージされた部分と同一) + コンフリクトが発生してwinmergeで操作した部分 をブランチA2にマージ

4.ブランチA1をブランチAにマージ(2の処理の時に 自動マージ可能だった部分 をAにマージ)

5.ブランチA2をブランチAにマージ(3の処理の時に 自動マージ可能だった部分(4でマージされた部分と同一) + 手動解決が必要だった部分 をAにマージ)

===

 

 

>> 外部マージ処理の際に、winmerge 起動に先立って :merge-local 相当の
>> 前処理ができれば、通常のマージの処理フローでも、純粋に衝突部分に集
>> 中できるのかな？

 自分は今回見つかったbugの回避+将来の状況確認の容易さのためにブランチを分けて、自動マージ部分とコンフリクト部分に分けてマージすることを望んでいますが

通常のマージフローでもできます。(ブランチ分けるよりずっと簡単だし、普通にwinmergeでマージするよりはずっと安全だと思います)

(今回見つかったwinmergeuのバグはコンフリクトが発生したファイルのコンフリクトが発生していない部分でwinmergeuにより行われるはずの自動マージが行われないというものですから)

今回のwinmergeuのバグ回避だけが目的なら、

A1, A2 を分岐させないで直接ブランチAにブランチBをマージするように

premerge=keep を使うことでコンフリクト部分のみ winmergeuで処理できますから

それで、目的の80%ぐらいは達成できる感じがします。

ブランチAが develop/maintenance_20170215

ブランチBが develop

コマンドライン

hg flow develop

hg flow develop promote develop/maintenance_20170215 --config ui.merge=winmergeu --config merge-tools.winmergeu.premerge=keep --config merge-tools.winmergeu.args="/e $output" --config merge-tools.winmergeu.checkconflicts=True