藤原(@sky_y)と申します。
Pandocはドキュメント変換のためのコマンドラインツール・Haskellライブラリであり、
Markdown (Pandocの独自拡張、PHP Markdown Extra, GitHub flavoredなど) を中心に下記の入力文書から出力文書に変換します。
入力:Markdown, reStructuredText, HTML, LaTeX, etc.
出力:Markdown, reStructuredText, HTML, LaTeX(beamerスライドショーを含む),
RTF, LibreOffice ODT, Word docx, MediaWiki markup, EPUB (v2またはv3), groff manページ,
Emacs Org-Mode, HTMLスライドショー
(Slidy、Slideous、DZSlides、reveal
.js、S5)
Pandocの拡張Markdown記法はPHP Markdown Extraなどを参考にかなり機能が拡張されており、
表組み記法や、多数のシンタックスハイライトに対応したコードブロック記法、
YAMLを用いたメタデータ埋め込みなどが特徴的です。
組み合わせは多数ありますが、他のドキュメント変換ツールに比べてPandocにしかできない使い方として、
* Markdown -> Word docx, LibreOffice ODT
* Markdown -> HTMLスライドショー
などがあります。
その他の紹介については、私が書いた記事を参照してください。
私は日本語圏にPandocを広めようと活動しており、最初にユーザーズガイドの日本語訳を作成しました。
また、日本語圏におけるPandocの議論の場を作ろうとしており、日本Pandocユーザ会とそのメーリングリストも作成しました。
* 参加自由です。
Pandocは開発コミュニティに中華系の方がいらっしゃったり
UTF-8のみを入出力として受け付けるなど、ある程度は国際対応はしているようです。
私が日常的に使っている範囲でも日本語に関して目立ったバグはありません。
しかし、欧米語を前提にしている部分もあり(特にPandoc拡張Markdownの表組み記法関連)、
日本語に関する不具合・バグが残っている可能性が高いです。
そこで、もしPandocを気に入っていただければ、以下をお願いしたいです。
* ユーザーズガイド日本語版の校正
* 日本Pandocユーザ会 メーリングリストへの参加
以上、長くなりましたが、よろしくお願いします。
2013年9月12日木曜日 1時32分01秒 UTC+9 Ishibashi Hideto: