山形県ではOpenOfficeからMicrosoft Officeに切り替えるそうです。残念です。
> 2年近く運用を続ける中で、民間や国、ほかの自治体などから送付されるMicrosoft Officeのファイルをビューアーやオフィスソフトで閲覧すると、書式やレイアウトなどが崩れる事象が発生し、手作業で細かな修正を行う頻度が予想より多かったほか、Microsoft Officeの入った共用PCの利用率が想定以上に高くなったりするなどの問題が発生したという。
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1309/04/news112.html
ここから得るべき教訓は、
文書プラットフォームの移行は、いち組織内に閉じた問題ではないということです。
相互運用性(interoperability)の網の目の、つまりエコシステムのなかに、組織がある。
「もし」の話ですが、
OpenOfficeの導入からMarkdownへ至る道もあったと思います。
Microsoft OfficeからOpenOfficeへの移行の主な理由は「コスト削減」でしょうから、
その延長にMarkdownもありえたはずです。
Markdown文書になれば、文書の機械可読性・検索性・加工性・再利用性などが向上します。
それはIT投資の効率化、つまり「コスト削減」という合理性によって正当化されるわけです。
行政へのMarkdown普及を考える上で、ヒントになる事例でした。
情報処理のライフサイクルや、前述のエコシステムの観点で、
Markdownを位置づけていく必要があるということですね。
活動計画:Markdownエコシステムの図解を載せる
https://trello.com/c/DfM3cmDH/7-markdown
> Markdownで文書を作り、利活用するワークフローや、それを支えるツール群や、それに関わるステークホルダーの全体像を図解します。
>
> 社会におけるMarkdownの位置付けを理解するためです。
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Ishibashi Hideto
http://ishibashihideto.net/