日本語Markdownユーザー会の皆様
藤原由来と申します。ご無沙汰しております。
この度私は、『Markdownライティング入門』という入門書を
インプレスR&D様より出版いたしました。(ペンネームは「藤原惟」名義です)
- 詳細・その他ストア(出版社公式サイト)
## Markdownの現状
日本語Markdownユーザー会の目的として「日本語でのMarkdownの普及」があります。
幸いなことに2018年現在において、日本のWeb業界(特にエンジニア、Web系デザイナー)では、
Markdownはかなり普及しつつあるように思います。
また、Markdownに対応する専用エディタやツール・Webアプリも、
現在では選択肢が豊富になってきました。
出力フォーマットもHTMLだけではなく、LaTeX・Word・LibreOffice Writerなど多様になりつつあります。
しかし、Markdownの良さは、現状としてWeb業界以外にあまり伝わっていないようです。
特に、文章を書くライター・作家の方々や、事務・行政に関わる人達にはほとんど普及していません。
また、Markdownを生み出したJohn Gruberの思想、
および(デファクトスタンダードとなった)CommonMarkの存在については、
現にMarkdownを活用している人達にもあまり知られていないのが現状です。
## 本書の特徴
そこで本書『Markdownライティング入門』では、
Markdownの新しい入門書となるように次の方針で書きました。
- いわゆる「文系」の方(ライター・編集者・ブロガー・事務職など)に向けたMarkdown入門書
- CommonMarkに準拠した上で、さらに覚えるべき記法を厳選
- 「プレーンテキストで書く」「段落は空行で区切る」ことから始める
- 「メールのように書く」といったGruberの思想を忠実に伝える
- 実用を考慮して、ブログ(はてなブログ・WordPress)やHTML・リッチテキスト(Wordなど)に変換する手段も解説
- MarkdownおよびCommonMarkの成立や、重要なMarkdown方言についても説明
- 「Aaron Swartz」「Jeff Atwood」といった、重要な人物も紹介
## 目次
- 第1章 プレーンテキストとMarkdown
- 1.1 プレーンテキストの勧め
- 1.2 Markdownはプレーンテキストで文章を書くための記法
- 1.3 Markdownアプリの例
- 1.4 本書におけるMarkdownの定義
- 第2章 ミニマムMarkdown
- 2.1 Markdownが満たすべき最低限の原則=ミニマムMarkdown
- プレーンテキストで書く/段落は空行で区切る/ファイルの拡張子は「.md」
- 第3章 Markdownで書いてみよう
- 3.1 Markdown専用エディタをインストールしよう
- 3.2 ミニマムMarkdownで書いてみよう
- 第4章 きほんのMarkdown
- 太字/見出し/リンク/画像/引用/番号なしリスト/番号付きリスト/水平線/コード/コードブロック
- 第5章 Markdownライティングを実践しよう
- 5.1 道具:Typora(Markdown専用エディタ)
- 5.2 考え方:2段階執筆(下書き段階と清書段階)
- 5.3 はてなブログでMarkdownライティング
- 5.4 WordPressでMarkdownライティング
- 第6章 Markdownをさらに活用する
- 6.1 さまざまなツールで書くMarkdown
- 6.2 Markdown文書からリッチテキストへ
- 6.3 MarkdownとHTML
- 6.4 Markdownを活用するための小技
- 第7章 GitHub Flavored Markdown(GFM)
- 表/タスクリスト/打ち消し線/拡張自動リンク/絵文字/シンタックスハイライト
- 注意:GitHub Flavored Markdown Specにない記法
- 第8章 Markdownとは何か?
- 8.1 Markdownの定義
- 8.2 特筆すべきMarkdown方言の一覧
- 8.3 MarkdownとCommonMarkの思想と歴史
- 付録 アプリのインストール・設定方法
## 再掲:購入できるストア
- 詳細・その他ストア(出版社公式サイト)
ご紹介は以上です。
Markdown普及の一助となれば幸いです。
藤原由来(藤原惟)