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lijd-r-[GISMU] という形の第3段階 fu'ivla は、 上記のブラックリストに載っていない gismu 形にも応用できますね。 {lijdrlojbo} ロジバン教、 {lijdrspero} エスペラント教、 {lijdrgugle} グーグル教...
公式がどうであれ、文化的 gismu を使いたくない場合、 それの代わりにロジバンの単語として話し手が自由に作れるものは cmevla か fu'ivla です。
今の公式文法では cmevla が selbrisle になれないので、 文法上の自由度から考えると fu'ivla のほうが使いやすいと思います。
fu'ivla を作る方法は以下のところに書かれています。
(この中で「短いラフシを付与」と書いてある方法は避けられる傾向があります。 それは、3文字 rafsi が fu'ivla のロジバン語根として判別されない場合があるという理由からです:
)
ここに書かれた方法を使って、例えば「空飛ぶスパゲッティモンスター教」を表す fu'ivla を作ってみましょう。
第3段階 fu'ivla の場合:
宗教であることがわかるように lijda という gismu から派生する lijd- という4文字 rafsi を接頭辞とします。
lijd- と、原語から転写したロジバン音素列を、 r か n か l で繋ぐと第3段階 fu'ivla ができますが、その元になる音素列として、いくつかの候補があり得ます。
1. 原語である flying spaghetti monster の音をロジバンの音素列に転写した
-flainspagetimonsta
2. それぞれの語をロジバンに訳した vofli spageti cizda'u の音を並べた
-voflispageticizda'u
(この音素列そのままでは第4段階 fu'ivla にはなれません。 詳しくは後述します。)
3. 原語の別名 pastafarianism の音をロジバンの音素列に転写した
-pastafariiani
(この音素列そのままでは第4段階 fu'ivla にはなれません。 詳しくは後述します。)
4. 他の宗教と混同する恐れが無ければ、 簡単に
-spageti
だけを採用しても良いと思います。
以上の4つの音素列はどれも r で始まらないので、 接頭する lijd- との繋ぎとして r を使います。
接頭する rafsi が r で終わるか、 原語からの転写文字列が r で始まる場合には、 「rr」 という音素列がロジバンで禁止されているために、 r を繋ぎに使えません。 そのため、代わりに n を使います。
同様に、 r も n も使えない場合の繋ぎには l を使います。
以上の音素列から作られる第3段階 fu'ivla はそれぞれ
1. lijdrflainspagetimonsta
2. lijdrvoflispageticizda'u
3. lijdrpastafariiani
4. lijdrspageti
となります。
第4段階 fu'ivla の場合:
上記のロジバンに転写した音素列から第4段階 fu'ivla を作ることができます。 このとき、以下の点に注意して調整する必要があります。
1. brivla の特徴を満たすこと
2. gismu や lujvo や 第3段階 fu'ivla の形ではないこと
3. slinku'i テストに合格すること:
候補となる音素列の前に {pa} を付けても lujvo の形にならないことを確認する。例えば 「slinku'i」という音素列の前に {pa} を付けると、 {pas-lin-ku'i} という lujvo として解析され、 {pa}+[FUhIVLA] としては解析されない。 これを避けるために「slinku'i」という音素列は fu'ivla から除外される。
4. 2語に分離する形ではないこと
この 第4の条件は、 上記の音素列の候補 -voflispageticizda'u と -pastafariiani が、そのままでは第4段階 fu'ivla になれない理由です。 これらの例について言えば、 -fl- や -st- が brivla の語頭の子音のペアとして許されるので(
)、 {vo flispageticizda'u} や {pa stafariiani} という2語として解析されます。 それを避けるために、 i を除いて {voflspageticizda'u} としたり、 r を挿入して {parstafariiani} とするなど、何らかの工夫をして、分離しない形に調整する必要があります。この調整後の形であれば、 -flsp- や -rst- が上記の brivla の語頭の音素列の条件を満たさないので、 vo- や pa- が cmavo として切り離されて解析されることはありません。
この第4の条件は lujvo 作成時の tosmabru テスト
と同じ原理なのですが、 fu'ivla の場合の対処方法が lujvo と異なる(lujvo の場合は y を挿入するが、 fu'ivla の中では y が禁止されている)せいか、条件自体に呼び名は付いていません。 fu'ivla の場合の対処方法にアルゴリズムはないので、 ロジバンの音素列としての一般的な条件
や、 上記の条件 1 2 3 に違反しないように気をつけながら、 条件 4 を満たすように模索するしかありません。
以上の条件に気を付けると、今回の例の場合には以下の形が第4段階 fu'ivla の条件を満たします。
1. flainspagetimonsta
2. voflspageticizda'u
3. parstafariiani
4. spageti
ただし 1 2 4 は、このままでは意味上の難があります。
1 と 2 は、宗教ではなくて「空飛ぶスパゲッティモンスター」自体を表すと誤解されそうです。
4 は既に食べ物のスパゲッティを表す語として定義されています。
第4段階 fu'ivla として作成した語に、他の意味が充てられる可能性を避けるためのアルゴリズムもありませんから、この問題も作成者が模索して解決するしかありません。
この例の場合には最後に -lijda を追加して
1. flainspagetimonstalijda
2. voflspageticizda'ulijda
4. spagetilijda
とすると、誤解の恐れが減ると思います。 これらも第4段階 fu'ivla の条件を満たします。
こうして作った第3段階・第4段階の fu'ivla を他の人にも使ってもらうためには、定義を jbovlaste に登録する必要があります。
(そのつもりがない場合には、即席の fu'ivla の前に {za'e} を付けると、その場での用は足りると思います。)
fu'ivla の定義の仕方にアルゴリズムはありません。
この例の場合は、 lijda の定義から派生して、以下のようにするのが適当だと思います。
x_1 は x_2 (信者)の空飛ぶスパゲッティモンスター教
mi'e la guskant mu'o