第15回動的語用論研究会のご案内(2022年10月9日(日))

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Hiroaki Tanaka

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Sep 27, 2022, 11:23:07 PM9/27/22
to linguis...@googlegroups.com

皆様

 第15回動的語用論研究会(2022109日(日))のご案内をいたします。来週末に迫り、お知らせが遅れましたが、ふるってご参加下さい。

 

田中廣明

京都工芸繊維大学・名誉教授

 

15回動的語用論研究会

 

https://sites.google.com/site/dynamicpragmatics/ 

 

日時:2022109日(日)12:50A.M.5:00 P.M.

場所:ZOOMによるオンライン開催

研究会はオンライン開催といたします。ご参加をご希望の方は、以下のフォームにて期日までにお申し込みください。

事前申込: https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeOKDr4KtYAJOIjGAbx97atMBk-Acd10JudFz23FjFyVuBA-A/viewform   

【事前申込締切:2022107日(金)23:59

事前申込みをいただいた方には、108()正午までにZoom情報をお送りいたします。期日までにzoom情報が送られない場合は、以下までメールにてご連絡ください。

秦かおり(ha...@lang.osaka-u.ac.jp  )

当日は17:30からオンライン懇親会(無料)がございます。

 

【スケジュール】

趣旨説明と講師紹介: 田中廣明 (京都工芸繊維大学・名誉教授)

                                                                      12:50 a.m.1:00 p.m.

 

【テーマ:「実験語用論から見たことばのダイナミズム」】

 

第一部 【研究発表】                                  100 p.m.3:20 p.m.

 

1. 三浦 優生 (愛媛大学)                     1:00 p.m.1:40 p.m.

「取り立て詞を伴う発話の含意理解の発達」

 

(10分休憩)

 

2. 中村 太戯留 (武蔵野大学)             1:50 p.m.2:30 p.m. 

「『保護されている』という認識の枠組みを伴ったユーモア理解の動的過程」

 

10分休憩)

 

3.内海  彰 (電気通信大学)              2:40 p.m.3:20 p.m.

「比喩に関わる認知プロセスの解明」

 

10分休息)

 

第二部 【コメント・質疑応答】                              3:30 p.m.5:00 p.m.

1.           コメンテーター1: 深田 智 (京都工芸繊維大学)              3:30 p.m.4:00 p.m.

2.           コメンテーター2: 松井 智子 (中央大学)                        4:00 p.m.4:30 p.m.

3.           質疑応答(フロアーから)                                                     4: 30 p.m.5:00 p.m.

 

終了後、17:30よりオンライン懇親会の予定(無料)。こちらもふるってご参加下さい。

 

連絡先:田中廣明 (京都工芸繊維大学・名誉教授)(h-tanaka ::: js3.so-net.ne.jp(:::をアットマークに変えて送信して下さい)

 

世話人兼発起人:田中廣明(京都工芸繊維大学・名誉教授)・秦かおり(大阪大学)・吉田悦子(三重大学)・山口征孝(神戸市外国語大学)・岡本雅史(立命館大学)・小山哲春(京都ノートルダム女子大学)・木本幸憲(兵庫県立大学)・西田光一(山口県立大学)・五十嵐海理(龍谷大学)

 

発表要旨

 

1. 「取り立て詞を伴う発話の含意理解の発達」

 

三浦 優生 (愛媛大学)

 

日本語の取り立て助詞は、話し手の言外の意味を伝達する機能を持つ。例えば、助詞ダケは限定の役割を持つが、「太郎は寿司だけを食べた」という発話は、聞き手に「太郎は他のものは食べなかった」という含意を伝達する。また、助詞モは、言及された対象に、他の対象を付加する機能を果たし、「太郎は寿司も食べた」は「太郎は他のものも食べた」といった含意を伝達する。本発表では、このような取り立て詞を伴う発話表現を子どもがいつごろから理解のするのかを解明すべく、児童の解釈や視線の動きを計測・分析した一連の研究を紹介する。

(参考:三浦先生researchmap: https://researchmap.jp/miurayui  )

 

 

2.「保護されている」という認識の枠組みを伴ったユーモア理解の動的過程

 

中村 太戯留 (武蔵野大学)

 

不調和解消理論(Suls 1972)は、ユーモア理解の動的過程として、不調和の感知段階と解消段階があり、後者においてユーモアが生じうることを提案している。しかし、不調和を解消してもユーモアを生じないケースは多々あり、その要件は統一見解には至っていない。それに対して、ユーモア理解の「見いだし」理論(中村 2022a)においては、関連の感知(Sander et al. 2003)と「保護されている」という認識の枠組み(Apter 1992, 2007)が重要な要件として提案されている。関連の感知の神経基盤としては扁桃体の関与が提案されており(Sander et al. 2003)、ユーモア理解の不調和解消段階において扁桃体が賦活することがイメージング研究の結果として報告されている(Nakamura et al. 2018)。一方、「保護されている」という認識の枠組みの神経基盤は不明となっている。それに対して、中村(2022b)は、中村(2009)の行動データの再解析として主成分分析を実施したところ、「保護されている」という認識の枠組みと整合する主成分を抽出可能であることを報告している。また、中村(2022c)は、イメージングの先行研究に対するメタ分析の結果として、側頭葉前部、尾状核、前帯状回などが、「保護されている」という認識の枠組みの神経基盤の候補として考えられることを報告している。これらを合わせて考えると、ユーモア理解の「見いだし」理論(中村 2022a)の提案は支持される。

 

キーワード:「保護されている」という認識の枠組み、関連の感知、「見いだし」理論、不調和解消、ユーモア理解

 

参照文献

Apter, M.J. 1992. The Dangerous Edge: The Psychology of Excitement. New York: The Free Press.

Apter, M.J. 2007. Danger: Our Quest for Excitement. Oxford: Oneworld.

Nakamura, T., T. Matsui, A. Utsumi, M. Yamazaki, K. Makita, T. Harada, H.C. Tanabe, and N. Sadato. 2018. “The Role of the Amygdala in Incongruity Resolution: The Case of Humor Comprehension.” Social Neuroscience, 13(5), 553–565.

中村太戯留. 2022a. 「ユーモア理解の「見いだし」理論.」 『語用論研究』, 23, 34–50.

中村太戯留. 2022b. 「ユーモア理解における関連性と保護枠を捉える試み.」 『日本心理学会第86回大会発表論文集』, 820.

中村太戯留. 2022c. 「ユーモア理解における「保護されている」という認識の枠組みの神経基盤に関するメタ分析.」 『第39回日本認知科学会大会予稿集』, 420–423.

Suls, J.M. 1972. “A Two-stage Model for the Appreciation of Jokes and Cartoons: An Information-processing Analysis.” In Goldstein, J.H., and P.E. McGhee, (eds.), The Psychology of Humor: Theoretical Perspectives and Empirical Issues, 81–100. New York: Academic Press.

Sander, D., J. Grafman, and T. Zalla. 2003. “The Human Amygdala: An Evolved System for Relevance Detection”, Reviews in the Neurosciences, 14(4), 303–316.

(参考:中村先生researchmap: https://researchmap.jp/tagiru  

 

 

3. 比喩に関わる認知プロセスの解明

 

内海 彰 (電気通信大学) 

 

本発表では比喩の理解や情感喚起に関わる認知プロセスの実証的研究を紹介するとともに、それらが文脈・状況にどのように依存するか等の動的な側面について議論する。

(参考:内海先生researchmapwebsite: https://researchmap.jp/read0087468  

http://www.utm.se.uec.ac.jp/~utsumi/

 

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