第82回 関西心理言語学研究会(KCP)ワークショップ

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Ken Nakatani

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Sep 2, 2025, 9:34:24 AM (4 days ago) Sep 2
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linguistics.jp MLのみなさま

甲南大学 中谷です。

関西心理言語学(KCP)研究会はワークショップの形にリニューアルし、春・秋・冬の年3回開催することになりました。各ワークショップ(ハイブリッド開催)は、こちらが用意する招待講演に、2,
3の公募発表を加えたプログラムとなる予定です。実験研究には方法論や分析など、さまざまな悩み事がつきものです。みなさんと情報交換できる場になればと思っています。

ワークショップになってからの最初のミーティングは以下の通りです。どなたでも参加できますので奮ってご参加ください!

第82回 関西心理言語学研究会(KCP)ワークショップ

【日時】9/12 (金) 13:00-17:00
【場所】 (ハイブリッド)
・対面→甲南大学 岡本キャンパス10号館10-306ゼミ室
https://kobe-konan.jp/nakatani/konanaccess10office.html
(阪急神戸線岡本駅またはJR神戸線摂津本山駅から12分)
・オンライン→参加者アンケートにお答えていただくとZoomミーティング情報が表示されます。
https://forms.gle/YQfBsTM8Pnv6ek3P9

[1] 13:00-14:00
池本陽向(甲南大学院)・中谷健太郎(甲南大学)”Japanese EFL Learners’ Comprehension of the
Relative Adverb Where : The Effects of Antecedent Type and Syntactic
Structure”

[2] 14:00-15:00
谷茉利子(京都大学院)「われわれはより低頻度の文をどう処理するか:ナレル表現を対象としたパイロット調査」

15:00-15:10 休憩

[3: Invited talk] 15:10-17:00
峰見一輝(立命館大)「日本語wh文における文法的錯覚の生起メカニズムの検証:節境界の隣接性,節の順序,wh句の談話連結性について」
 本発表では,様々な言語・文法関係において報告されている「文法的錯覚」がどのようなメカニズムによって生じるのかについて,日本語wh文における錯覚的認可を対象とした時間制限付き容認性判断実験と自己ペース読み時間実験の結果に基づいて議論を行なう。文法的錯覚とは,文法性に反した容認性判断が生じることを指す。例えば,「*どの先生が[生徒がマンガを読んでいたか]教頭に話した。」という日本語wh文は,wh句「どの先生」が主節主語位置にあるにもかかわらず,文法的にwh句を認可可能な疑問助詞「か」は構造的に主節主語wh句を認可できない位置(埋込節)にしかないため,非文法的な文であるが,日本語母語話者はこの文を容認してしまうことがある。
 今回の発表では,日本語wh文における文法的錯覚がどのようなメカニズムによって生じるのかについて,以下の3点から検証を行なう。
1. 節境界(主節・埋込節主語)の隣接性(どの先生が[生徒が... vs. どの先生が教頭に[昨日生徒が...)
2. 主節・埋込節の順序(どの先生が[生徒が...か]教頭に話した。 vs. [生徒が...か]どの先生が教頭に話した。)
3. wh句の談話連結性(d-linking:どの先生 vs. 誰)

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KCP運営(五十音順)
田中幹大 (立命館大学)
中谷健太郎(甲南大学)
中野陽子 (関西学院大学)
祐伯敦史 (立命館大学)

問い合わせフォーム(中谷)
https://forms.gle/z5yohqXRCv2BxiXbA
ウェブサイト
https://kobe-konan.jp/nakatani/kcp/
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