クロスポストご容赦ください。九州大学の中川奈津子と申します。
九州大学大学院人文科学府と大学院統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻が連携し、2025年に大学院人文情報連係学府が新たに設置されました。
その一環として、学際シンポジウムシリーズ「接続する人文学」を開催する運びとなりました。
また、シンポジウム後には志望者向けの大学院入試説明会を実施いたします。
本事業にご興味をお持ちの方がおられましたら、ぜひご参加くださいますようご案内申し上げます。
また、ご関係の皆さまへご周知いただけますと幸いです。
なお、本ポスターデータは本学府ホームページからもダウンロードしていただけますので、必要に応じてご自由にご利用ください。
https://dh.kyushu-u.ac.jp/research/---
九州大学大学院 人文情報連係学府学際シンポジウムシリーズ「接続する人文学」
大規模デジタルデータを「読む」上での方法論、そしてデータを読んで知ること、わかることはどういうことか?ということを人文学の様々な分野と情報学から問う。
認識的不正義とデータ
認識的不正義(epistemic injustice)とは、哲学者ミランダ・フリッカー(Miranda Fricker)が提唱した概念であり、知識の生産・伝達・受容において生じる不正義を指す。フリッカーは認識的不正義を大きく二つに分類する。証言的不正義とは、語り手のアイデンティティなどに基づく聞き手の偏見によって、その発言の信頼性が不当に低く評価されることである。解釈的不正義とは、自らの社会的経験を理解・表現するための概念が社会的に共有されておらず、特定の集団がその経験を適切に語る手段を持てない状態を指す。
こうした認識的不正義は、学術目的で使用するデータの収集・分析・保存においても構造的に埋め込まれている可能性がある。どの言語・話者・コミュニティが研究に値するとみなされるか、何がデータとして認められるか、誰がどのようにデータを加工・分析し、公開・管理するか。データに関わる実践において支配的な知識体系や枠組みが無批判に使用されるとき、認識的不正義が知識の生産過程において生じ、データの性質に影響を与えうるとすれば、何が問題となるのか。本シンポジウムはこの問いを出発点とする。
本シンポジウムでは、デジタル・アーカイブにおける認識的不正義、非母語話者に対する認識的不正義、そして方言AIが認識的不正義の解消に果たしうる役割を取り上げ、データにおける不正義の構造とその克服の可能性を多角的に議論する。デジタル・ヒューマニティーズや関連分野の研究者・大学院生の参加を歓迎する。
開催日時:2026年6月26日(金)14:00〜18:00
開催場所:九州大学附属図書館(中央図書館)4F 講習会スペース(Sky Cute.Commons内)(ハイブリッド開催)
参加申込:
https://forms.gle/CKeCoMubPwyT8CJF8参加登録〆切:6/24(水)
参加費:無料
14:10-15:00 土持貴志(九州大学) デジタル・アーカイブにおける認識的不正義
15:10-16:00 折田奈甫(早稲田大学) 非母語話者に対するステレオタイプと認識的不正義
16:10-17:00 坂井美日(鹿児島大学) 方言AIは認識的不正義を是正しうるか ―AI時代における地域語との向き合い方ー
17:00-17:30 ディスカッション
主催:九州大学大学院 人文情報連係学府
共催:九州大学大学院人文科学研究院/九州大学大学院統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻
2026年4月入学予定 志望者向け (対面・オンライン開催)
■大学院入試説明会開催(下記申込フォームはシンポジウムの参加登録フォームと同じです。説明会のみでもご参加いただけます。)
2026年6月26日(月)17:30~18:00
参加申込:
https://forms.gle/CKeCoMubPwyT8CJF8参加登録〆切:6/24(水)
■お問い合わせ
〒819-0395 福岡県福岡市西区元岡744
九州大学人文社会科学系事務部学務課(人文情報学担当)
https://dh.kyushu-u.ac.jp/ 問い合わせフォーム(
https://dh.kyushu-u.ac.jp/contact/)