東京大学言語学研究発表会.2013年第7回

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sakahara

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Nov 30, 2013, 1:15:56 PM11/30/13
to UT-...@googlegroups.com, linguis...@googlegroups.com
皆さま,

下にあるように,2013年12月20日金曜日に,本郷言語学研究室および駒
場言語情報科学専攻の今年度第7回目の東京大学言語学合同研究発表会
を開きます.発表者は言語情報科学専攻博士課程の山田敏幸さんで,日
本語多重主語構文を扱います.どなたでも参加できますので,都合のつ
く方は是非ご参加下さい.

坂原茂
2013/12/01
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日時:2013年12月20日(金) 16:30-18:00
場所:駒場キャンパス18号館1階メディアラボ2
発表者:山田敏幸(言語情報科学専攻博士課程)
発表タイトル:日本語の「多重主語構文」再考:カートグラフィーに基
づく比較統語論(に向けて)
要旨:(添付のPDFファイルも参照)
本発表では、(1)のような日本語の多重主語構文に対する新たな分析
を提案する。
(1)象が鼻が長い
多重指定部分析と呼ばれる従来の分析では、TPの多重指定部を想定し、
多重主語をそこに位置させる。
しかしながら、この分析では、多重主語を同一統語範疇句(T)に位置
させるため、なぜ多重主語がそれぞれ異なる意味を示すのかという問題
(例えば、(1)では「象が」が総記、「鼻が」が中立叙述(Kuno
1973))に対して、統語構造を基にした説明を与えることができない。
この問題を解決するため、本研究では統語構造を精密に記述・説明する
カートグラフィー・アプローチを援用し、単一指定部分析という新たな
分析を提案する。単一指定部分析では、TPの多重指定部の代わりに、TP
の上にFocusPを想定し、多重主語の一番目の主語をFocusPの指定部に、
二番目の主語をTPの指定部に位置させる。多重主語の意味的差異は、多
重主語が占める統語構造上の位置の違いに帰因することを議論する。理
論的含意として、日本語の「が」と「は」がみせる語順制約(例えば、
「群馬がネギは有名だ」で、「は」は話題/主題(「Xについて言え
ば」)として解釈するのは難しく、対照(「Yに対して、Xは」)として
解釈されやすい)にも、カートグラフィー・アプローチが有用であるこ
とを提示し、構造と意味の関係性について議論する。時間が許せば、韓
国語、ブラジルポルトガル語における「多重主語構文」にも触れる(発
表資料の4.1節)。
(注:発表資料は発表当日までに加筆・修正をする予定があります)

東大言語学研究発表(山田敏幸 (ver 1 Dec 2013)).pdf
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