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[wwn:00696] 工房で使っている木工用接着剤について
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谷 進一郎
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Dec 19, 2012, 9:17:14 PM
12/19/12
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工房で使っている木工用接着剤について
長野の谷です。
11月の松本の講習会に関連して、長野県工業技術総合センターの三
宅さんによる木工用接着剤の接着力試験が行われましたが、私の工
房で使っているエポキシ接着剤と瞬間接着剤の試験片を作ってその
試験に加えてもらいました。
試験結果は先のメールに添付してありますが、参考までに現在、工
房使っている接着剤についての詳細情報と使用状況を説明いたします。
まず、講習会でも話題になったオーシカダインですが、10年
以上前に木の家具展を一緒にやっていた岩手の工藤宏太さんからこ
ういう接着剤がある、と7057を教えてもらいました。
使ってみると、接着力もありそうだし、クランプで圧締しておく時
間は長いけれど、可使時間も長いので落ち着いて作業ができる使い
易さと、主剤に硬化剤を混ぜるピーアイボンドなどに比べて1
液性なので必要量だけ接着面に出して使える無駄のなさに感心しました。
それ以来、板ハギ、ラミネートの集成材や練り付け板の心材の接着
などに使用してきました。
使用法としては、基本的に片面に適量を塗布して薄く広げ、もう片
面はウエスで濡らすか、霧吹きで加湿して接着します。
朝,接着すれば夕方まで、夕方に接着すれば翌朝まで、クランプや
プレスで圧締しておきます。
オーシカダインははみだした接着剤は水洗いはできないですが、
ラッカーシンナーで拭き取っています。
それでも材の導管などに入ったものは綺麗に拭き取る事ができず
に、塗装する時に影響しそうですので、極力はみださないように塗
布する量を適量にする必要があります。
湿気硬化型接着剤は発泡して膨張するので、もしホゾ組などに使っ
た場合に、接着剤の量が多いと胴付などからはみ出してしまって、
拭き取りなどの始末が悪いので、使っていません。
板ハギの場合、ハギ面から多少はみ出しても、板厚などは削ってし
まえるので、接着面の周りに影響する心配が少ないわけです。
板ハギで板厚が20ミリ以上ある場合には、ビスケットを使う
ことがありますが、ビスケットの穴に接着剤を塗ったあと、圧縮し
てあるビスケットを水で濡らして差し込み、接着します。
ただし、板厚が薄い場合に、オーシカに限らず他の接着剤でも接ぎ
合わせ作業の時に水で膨張したビスケットが、時間の経過で乾燥し
収縮して、表面にビスケットの形が陥没して見えることがありました。
これを防ぐには、接ぎ合わせ後に、すぐに板厚を自動鉋などで削っ
てしまわないで、少し時間をおいて内部まですっかり乾いてから削
るようにすれば、問題が少ないようです。
容器は、下の画像の様に缶からプラスチックの油差しに移して使っ
ていますが、冬場の低温で粘度が高くなっても、お湯などで少し温
めて粘度を下げてから使っています。
オーシカダインは7057もTU-255も低温(マイナス5
度)でも硬化する優れものですが、室温を上げないと硬化時間が長
くなってしまいます。
接着時に加湿する場合の水分が凍結しても困るので、いずれにしろ
作業場の気温はプラスにしておきたいです。
エポキシ接着剤で作ったパテでは埋めきれない様な大きな節や割れ
などを埋める時にも使用していますが、発泡して膨張するので、パ
テを入れにくい割れの奥なども入り込んで固まる様に思えます。
この場合、接着剤が少なくて発泡したところは、スカスカでしっか
り固まらないところもあります。
欠点としては、湿気硬化型なので、保管する時に容器の蓋をしっか
り閉めておかないと、缶の中で固まってしまうことがありまして、
比較的乾燥している小諸でも、一度半分くらい残った7057が
缶の中で固まってしまったことがありました。
その後は缶の中に湿気が入るのに気をつけていれば数年保管してい
てもは大丈夫で、固まらずに使い切れる様になりました。
それと、購入するのに以前の7057では3キロ缶が6
缶入って1梱包でないと購入できず、しかもそれで24000
円位していましたので、個人では中々購入できず、まとめて購入し
て1缶ずつ分ける方法で信州木工会会員などに使用者が広がり
ましたが、これも使用量が少ない個人では使いにくい問題点です。
現在のTU-255も4キロ缶が4缶入って22000
円位になって個人では購入しにくいので、オーシカにはもっと小さ
い缶での販売を申し入れました。
255.jpg
F-30-C.jpg
へら、ローラー.jpg
712.jpg
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