8日に告示される自民党総裁選には小泉氏の他亀井、高村、藤井の3氏が名乗り
をあげることが決定しているが、滑り込みで若手代表1名が出馬するかも知れない。
第一回の選挙で、小泉氏はトップに立つのは間違いあるまいが、過半数を制する
かどうかは微妙であり、決戦投票になっても勝てるかどうかも微妙である。
しかし、小泉氏が勝ったとしても、構造改革が期待通りに進む可能性は低い。反
小泉派は改革の薄めようとする力は衰えてはいないし、総裁選で借りができた参院橋
本派の木村利権代表グル-プには、つきつけられている要求に応えてやらねばならな
いからである。その要求とは、小泉人気に乗って参院選に生き残って、小泉構造改革
に反対しようとするための根回し要求だから、獅子心中の虫に餌をやるようなへんて
こ極まるみっともない話である。
こうまでして、小泉氏は首相ポストにしがみつくのは止めたほうがよい。こんな支
援は潔く断って堂々と総裁選に挑むべきである。それで負ければ負けたでよい。その
時は離党して、民主党に合流するのがいやなら、新党を作ればよい。
その方が日本の政界は分かり易くなるし、新旧対決の図式も明確になるのである。
それこそが、小泉という歯切れのよい政治家の道ではないのか。
村上新八