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トランジスタ式マルチバイブレータ・LED点滅回路の改良

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やねのすずめ

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Mar 16, 2012, 10:36:16 AM3/16/12
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トランジスタ式マルチバイブレータ・LED点滅回路の改良

図1が基本的な回路です。
むかし電子工作をしたことのある方は、一度は作ってみたのではないでしょうか。

  +―――――――●―――●―――――――●――(+)
  │       │   │       │
  そ R1  R そ   そ R’    そ R2
  そ       そ   そ       そ
  そ       そ   そ       そ
  │       │   │       │
 ――― LED1 │   │      ――― LED2
 \ / →    │   │      \ / →
 ――― →    │   │      ――― →
  │     C │   │ C’    │
  │ +| |  |   |  | |+ │
  ●――│ |――●   ●――| |――●
  |  │ |   \ /   | |  |
   \        ×        /
    \|     / \     |/
     |―――――   ―――――|
    /|             |\
   ▲                 ▲
  |                   |
  +―――――――――――――――――――●――(-)

図1 トランジスタ式マルチバイブレータLED点滅回路

R1とR2を1本にまとめたのが図2です。
一度に光るのは1個だけなので、LED1とLED2の定格が同じなら、
同じ制限抵抗で兼用できます。
これも雑誌で見たことがあります。

          ●―――●―――――――●――(+)
          │   │       │
        R そ   そ R’    そ R1
          そ   そ       そ
          そ   そ       そ
          │   │       │
  +―――――――⌒―――⌒―――――――●
  │       │   │       │
 ――― LED1 │   │      ――― LED2
 \ / →    │   │      \ / →
 ――― →    │   │      ――― →
  │     C │   │ C’    │
  │ +| |  |   |  | |+ │
  ●――│ |――●   ●――| |――●
  |  │ |   \ /   | |  |
   \        ×        /
    \|     / \     |/
     |―――――   ―――――|
    /|             |\
   ▲                 ▲
  |                   |
  +―――――――――――――――――――●――(-)

図2 制限抵抗を1本にした回路

これをもうひとひねりしてみました。

          R   R’        R1

  +―――――――●―――●―――――――●―WWW―(+)
  │       │   │       │
 ――― LED1 そ   そ      ――― LED2
 \ / →    そ   そ      \ / →
 ――― →    そ   そ      ――― →
  │     C │   │ C’    │
  │ +| |  |   |  | |+ │
  ●――│ |――●   ●――| |――●
  |  │ |   \ /   | |  |
   \        ×        /
    \|     / \     |/
     |―――――   ―――――|
    /|             |\
   ▲                 ▲
  |                   |
  +―――――――――――――――――――●――(-)

図3 改良した回路

実験してみましたら、
図2の回路より図3の回路のほうが発振周期が遅いことがわかりました。
同じ発振周期なら図3のほうがC×Rの積(時定数)が小さくてすむことになります。

コンデンサ(C)は値が大きくなるほど価格も高くなり、
サイズも大きくなりますから、小さなCですむのは有利です。

また、R1で電圧が下がりますから、その分Cの耐圧が低くてすむかもしれません。
この点はよく分からないので自信がありませんが。

周期が遅くなるのは、RやR’の両端電圧が低くなるため、
流れる電流が少なくなり、コンデンサの充電に時間がかかるためと思われます。


■ その他の方法

Cの容量を小さくするには、
LEDに高輝度品を使って順電流を小さくするほうが効果的です。

コレクタ電流を小さくできれば、ベース電流も小さくでき、
バイアス抵抗Rに高い値が使えるので、同じCR時定数ならば小さなCですみます。

古いタイプを10mAで点灯するよりも、高輝度LEDを1mAで点灯したほうが
明るかったりしますから、技術の進歩には驚かされます。


■ 回路定数の一例

簡単のため、R=R’、C=C’としています。値はおおよそです。

◆LED在来品
接続 電源電圧  R1   R   C    周波数または周期 R1電流
図2 5.44V 330Ω 20k 100μ  約5Hz    10.0mA
図2 2.67V 330Ω 20k 100μ 約10Hz     2.2mA

図3 5.45V 330Ω 20k 100μ  約0.47秒   9.9mA
図3 2.69V 330Ω 20k 100μ  約5Hz     2.2mA

◆LED高輝度品
接続 電源電圧  R1   R   C    周波数または周期 R1電流
図2 5.49V 2kΩ  1MΩ 10μ  (速い)      1.8mA
図2 2.68V 2kΩ  1MΩ 10μ   約0.6秒    0.43mA

図3 5.54V 2kΩ  1MΩ 10μ   約0.35秒   1.1mA
図3 2.68V 2kΩ  1MΩ 10μ   約0.9秒    0.41mA


■ まとめ

こんな簡単な回路にまだ改良の余地があったとは驚きでした。

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 http://yaneno-suzume.at.webry.info/ やねのすずめ // \

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