C.C. SAKURA OriginalStory#11 (1/4)

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Keita Ishizaki

未読、
2002/02/09 22:05:472002/02/09
To:
石厎です。

珟圚はずある事情によりNetNewsぞの投皿掻動を䌑たれおいる読んでは
いるそうです藀森英二郎さんより、カヌドキャプタヌさくらの「さくら
カヌド線」の新䜜劄想がメヌルにお送付されお来たしたので、代理投皿したす。

党文で2,000行以䞊ありたすので、以䞋の぀の蚘事に分けお投皿したす。
この蚘事は、第話パヌトです。

アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』パヌト
アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』パヌト
アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』゚ピロヌグ
●おたけ゚ピ゜ヌド 『さくらず知䞖のクリスマス』

 それでは、藀森さんの劄想をお楜しみ䞋さい。


以䞋、藀森さんのメヌルより

藀森諏蚪です。
カヌドキャプタヌさくらの番倖線小説です。お奜きな方のみお読み䞋さい。

筆者初の「さくらカヌド線」の長線劄想。(^^;

アニメ第61話「さくらずカヌドずプレれント」では詳しく描写されなかった
枚のクロりカヌドのさくらカヌド化゚ピ゜ヌドです。
1999幎12月21日にNHK-BS2で攟送されたアニメ本線内で
さくらカヌドになったのはミストだけですが、
ミラヌさん他枚がこのお話の盎前にさくらカヌドになっおいたす。

アニメ冒頭のケロちゃんのセリフ
「今日の隒ぎで枚もさくらカヌドに倉えたんやもんなあ。」からは、
ミラヌさんを含めお枚かミラヌさんを陀いお枚か䞍明です。

氎野さんのホヌムペヌゞ「CCSF - Collected Creations, Selected Features」
旧カヌドキャプタヌさくらによるず、
http://ccsf.homeunix.org/
この枚で可胜性があるのはスルヌ抜、アロヌ矢、
ツむン双、アヌシヌ地のようです。
ここでは、ツむンを陀く枚ずミラヌさんの蚈枚を
次々にさくらカヌド化しなければならないような詊緎を考えおみたした。

毎回詊緎を考える゚リオルの苊劎がよくわかりたした・・・(;_;)


アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』

「鏡」を「ミラヌ」ず読んだあなた。あなたはさくらファンずしお正しい。
しかし、このお話では鏡かがみそのものずミラヌさんの䞡方の意味です。


★友枝町商店街 お昌過ぎ

もうすぐクリスマスの日曜日。
友枝町の商店街にはクリスマスツリヌが食られ、
クリスマス゜ングが流れおクリスマス気分を盛り䞊げ、
倚くのお客さんが行き亀っおいたす。

お昌ごはんを食べおから倖出したさくらちゃんは、
誰に䜕を莈るか考えながらプレれントの䞋芋で商店街を歩いおいたした。

はうっ、莈りたい人がいっぱいいるのに、おこずかい足りないよう。

ショヌりむンドりを芗き蟌み、お倀段を確認しおから
自分のお財垃を開けお芗き蟌んで、溜め息を぀くさくらちゃん。
知䞖ちゃん、雪兎さんを始め莈りたい人が人以䞊いるので倧倉です。

お裁瞫苊手なんだけど、垃地を買っお䜕か䜜ろうかな

去幎さくらちゃんが雪兎さんに莈ったのは、手䜜りの雪兎さん人圢。
この予算では、どうやら今幎も手䜜り品が䞭心になりそうです。

私の人圢を䜜っお雪兎さんに莈ったら・・・雪兎さんの枕元で
 私の人圢ず雪兎さんの人圢が寄り添っちゃったりしお・・・

さくらちゃんは思わず赀くなっお、ショヌりむンドりの前で
「はにゃん」状態ずなっおしたいたす。
そのさくらちゃんを、ビルの屋䞊から芋぀めおいる䞉぀の圱。

「それでは、さくらさんには私からちょっずした詊緎を
 プレれントいたしたしょう。」
「さくらちゃんからプレれントもらえそうもないからっお、
 ゚リオルっお意地悪ぅ。」
「それは、党然関係ないのでは」

゚リオルに皮肉を蚀う奈久留ちゃんず、突っ蟌みを入れるスピネル。
それには答えず、゚リオルはい぀ものシニカルな笑みを浮かべながら
闇の杖を振り䞊げ、䜕やら魔法を䜿うのでした。

この時点では、さくらちゃんの「プレれント予定者リスト」に
゚リオルはもちろん小狌も入っおいたせん。

「はっこれは・・・クロりさんの気配・・・」

「はにゃん状態」だったさくらちゃんは、劙な気配を感じおきょろきょろず
あたりを芋回し、怪しい気配が友枝小孊校の方から感じられるのを確認しお、
で知䞖ちゃんずケロちゃんに連絡を取っおみたす。
知䞖ちゃん、ケロちゃんず友枝小孊校の校門前に集合するこずにしお、
さらに小狌にも電話をかけおみるさくらちゃん。

「䜕かあったら、必ず俺も呌べ。」
「うん。」

少し前に、さくらちゃんが小狌ずした玄束。
クロりカヌドが党郚封印されたのに銙枯に垰らないで自分を助けおくれる小狌。
゚レベヌタヌでフロヌトをさくらカヌドに倉えた時、
初めお名前で呌んでもらっお・・・
そんなさくらちゃんの回想は、抑揚のない女性の声で䞭断されたす。

『おかけになったは、電波の届かない地域にあるか、
 電源が切れおいたす。』
「ほえ・・・小狌くん、どうしちゃったんだろ」

これたでは、さくらちゃんが小狌のに電話した時に留守番電話に
なっおいたこずはあっおも、こんな反応が返っお来たこずはありたせんでした。
仕方がないのでさくらちゃんは小狌に連絡を取るこずはあきらめ、
友枝小の方ぞず走り出したす。

その埌ろ姿を、ほほ笑みながら芋送る゚リオル。
゚リオルが魔法で電波劚害をしたらしいず気付いた奈久留ちゃんは、
そのこずを゚リオルに聞いおみたす。

「゚リオルぅ、なんでさくらちゃんに小狌君を呌ばせないの」
「ちょっず、今回は圌がいるずたずい事態になりそうなので。」
「ぞ、今回はあの子がいればさくらちゃんの助けになるんだ。」
「いえ、いおも党然圹に立たないでしょう。
 それより、圌がいるずさくらさんが困るこずになるず思いたすよ。」
「」

これから䜕が起こるか党お予芋しおいるような゚リオルの蚀葉に、
銖をかしげながらもそれ以䞊远求しない奈久留ちゃん。
そしお、遠ざかっおいくさくらちゃんの背䞭を芋ながら、
゚リオルは独り蚀のように぀ぶやくのでした。

「そう・・・これから起こる楜しいこずは、
 あたり圌には芋せたくありたせんからね・・・」


★友枝小孊校 校門前

「知䞖ちゃんケロちゃん」
「遅いでさくら」

小孊校の校門前に停車しおいる知䞖ちゃんのコスチュヌム運搬車。
その暪にたたずむ知䞖ちゃんず、知䞖ちゃんの頭䞊を挂うケロちゃんを芋぀けお、
さくらちゃんは遠くから声をかけお手を振りたす。
よく芋るず、知䞖ちゃんは右手でさくらちゃんに手を振り返しながら、
巊手でビデオカメラ回し、駆け寄るさくらちゃんの撮圱に䜙念がないのでした。

「はあはあ・・・遅れちゃった・・・みんな、速いね。」

近くの商店街にいたのに、知䞖ちゃんやケロちゃんより
遅くなっおしたったさくらちゃん。
空を飛んで来たケロちゃんが速いのはわかりたすが、
いくら車で来たずいっおも知䞖ちゃんの家は孊校からかなり遠かったはずです。

「さくらちゃんのためですものい぀でも出動の準備はできおいたすわ」

以前、さくらちゃんが䞀床にたくさんのクロりカヌドをさくらカヌドぞ
倉えようずしおダッシュを暎走させおしたった時に、知䞖ちゃんは
お颚呂に入っおいおせっかくのさくらちゃんの勇姿を撮り逃しおいたす。
それ以埌、知䞖ちゃんはお颚呂の䞭にたでを持ち蟌んでいたすし、
バスロヌブ姿でも出動できるようにコスチュヌム運搬車の䞭に
自分の䞋着や靎、着替えたで茉せおいるのでした。

「あらさくらちゃん、李君はどうされたしたか」
「電話しおみたんだけど、぀ながらなくお・・・」

念のためにもう䞀床かけおみるさくらちゃんですが、
盞倉わらず小狌のには぀ながりたせん。

「仕方がありたせんわね。
 今日のバトルコスチュヌムはぜひ李君にもお芋せしたかったのですが・・・」
「ほえっや、やっぱり着替えるの」
「もちろんですわ」
「はうぅ。泣」

い぀ものようにしぶるさくらちゃんをコスチュヌム運搬車の䞭に
連れ蟌んで、着替えさせおしたう知䞖ちゃん。
それにしおも、李君はいったいどうしたのだろう
自分はここたでしおい぀でもさくらちゃんの元に駆け付けられるように
しおいるのに、よりによっおの電源を切っおいるなんお。

・・・李君が埌でビデオを芋お、今日来れなかったこずを埌悔するくらい
 超絶かわいいさくらちゃんを撮らなければなりたせんわ

知䞖ちゃんは、さくらちゃんが奜きなくせに肝心な時にいない
小狌に少し腹を立おおいたのでした。


★コスチュヌム運搬車内

ずうずうバトルコスチュヌムに着替えさせられおしたったさくらちゃん。
知䞖ちゃんはさっそくさくらちゃんをビデオに撮圱しおいたす。

「さくらちゃんには、䞭囜颚の衣装もよく䌌合いたすわあ。」
「なんや、こん服、どっかで芋たような・・・」
「これっお、もしかしお・・・」
「ええ。苺鈎ちゃんの匏服を参考にしお䜜ったコスチュヌムですわ。」
「苺鈎ちゃんの・・・」

぀い先週日本に来お、たたすぐ銙枯に垰っおしたった苺鈎ちゃん。
苺鈎ちゃんが䜕をしに来たのかさくらちゃんは知りたせんでしたが、
苺鈎ちゃんのために自分の膝たで貞した知䞖ちゃんは䞀郚始終を知っおいたす。

小狌ずの婚玄を解消し、自分の膝で泣きじゃくっおいた苺鈎。
知䞖ちゃんはその苺鈎ちゃんの思い出を匏服颚のコスチュヌムに蚗し、
この服を着たさくらちゃんを小狌に芋おもらいたかったのでした。

「確かに䞭囜颚のデザむンやけど、やっぱりスカヌトは付いずるんやな。」
「苺鈎ちゃんのように䞋が短パンですず、この時期いかにも寒そうですし。
 その点、スカヌトなら真冬でも党然違和感がありたせんから。」
「・・・スカヌトの方が䜙蚈寒いんずちゃうやろか」
「はう。」

長い振り袖の付いた䞭囜颚の䞊着に、䞭囜颚デザむンのスカヌト。
月なので生地は厚めで暖かい。
これは苺鈎ちゃんが垰っおからわずか䞀週間で知䞖ちゃんが完成させた、
できたおほやほやのコスチュヌムだったのです。

「で劙な気配はどっから感じるんや」
「うんず・・・やっぱり孊校の䞭からみたい。」
「それでは、カヌドキャプタヌさくらちゃんの出動ですわ」
「はううぅ。」

クロりさんの気配は孊校の䞭から感じられたすので、
さくらちゃんはこの栌奜で孊校の䞭に入らなければなりたせん。
倜の孊校にはさんざんバトルコスチュヌム姿で入りたしたが、今は真っ昌間です。
おばけは出ないだろうずいうこずず、日曜日なのでおそらく誰も
いないだろうずいうこずが、さくらちゃんにはわずかななぐさめでした。


★友枝小孊校 屋䞊

閑散ずしお誰もいない孊校の䞭を通り、
クロりさんの気配に導かれるたた屋䞊たでやっおきたさくらちゃんたち。
屋䞊に出おみるず、今日は颚もなく、
午埌の日差しが照り付けおいお暖かいくらいでした。

「確かにこの蟺でクロりさんの気配がするんだけど・・・」
「おっあっこに䜕や萜っこっずるで。」
「あら、虫県鏡ですわ。こっちには手鏡も萜ちおいたすね。」
「誰か、理科の実隓をした時に忘れお行ったのかな」

さくらちゃんも理科の実隓をこの屋䞊でやったこずがありたした。
虫県鏡を䜿っお倪陜の光を集めお黒い玙を燃やしたり、
鏡を䜿っお倪陜の光を反射させ、どこたで光が届くかやっおみたり。

しゃがみこんで、虫県鏡を拟おうずするさくらちゃん。
しかし、突然虫県鏡のレンズがはずれお、レンズ郚分だけ宙に舞い䞊がりたす。

「ほえっ」
「な、なんや」

空に浮かび䞊がり、芋る間にさくらちゃんの頭䞊で巚倧化する凞レンズ。
盎埄以䞊にもなった巚倧凞レンズは、
さくらちゃんの頭䞊で真冬の倪陜光を集め始めたす。

「あ、熱っ」
「さくらちゃん」

ただ焊点はいいかげんなものでしたが、それでもさくらちゃんには
熱垯の倪陜の䜕倍もの匷烈な光が降り泚ぐのでした。

倪陜光から逃れようず、右ぞ巊ぞ走り回るさくらちゃん。
しかし、巚倧レンズはさくらちゃんの頭䞊をふわふわず぀いお回り、
振り切るこずができたせん。
だんだんず焊点が合っおくるに぀れ、より熱くなっおくるこの攻撃に、
さくらちゃんはたたらずさくらカヌドを取り出したす。

「我を守れシヌルド」

週間ほど前、ケロちゃんずナ゚さんが仮の姿に戻れなくなった時に
さくらカヌドにしたシヌルド。
ケロちゃんずナ゚さんの倉身劚害すら防ぐこのシヌルドならばず、
球圢のバリアを自分の回りに展開したさくらちゃん。しかし・・・

「ただ熱いよっな、なんでぇ」
「あかん、元々透明なシヌルドやず、倪陜光線は防げんのや」
「えっそ、それなら、透明じゃなくなればいいんだね」

さくらちゃんは再びさくらカヌドを取り出しお䜿いたす。
今床は週間ほど前、知䞖ちゃんを捜すために
さくらカヌドにしたばかりのシャドり。

「我を圱で芆えシャドり」

球圢のシヌルドの倖偎からさらにシャドりの黒い圱が芆い、
知䞖ちゃんやケロちゃんからはさくらちゃんの姿は芋えなくなりたす。
そしお、さしもの巚倧レンズの集光攻撃も、
その光はシャドりに党郚遮られおしたうのでした。

「すごいやないか、さくらこれなら、今回はクロりカヌドを
 さくらカヌドに倉えるこずなく事件が解決できそうやな」
「ああっさくらちゃんのお姿が芋えなくなっおしたいたしたわ」
「ず、知䞖・・・汗」

今床は倧䞈倫ず思ったずころで、たたもさくらちゃんの悲鳎が䞊がりたす。

「ほえっよ、䜙蚈熱いよっ」
「な、なんやおえ」

黒い玙に虫県鏡で光を集めお圓おるず、癜い玙より熱を吞収しお燃えやすい。
確かに光を遮るこずには成功したしたが、シヌルドに入ったたたの
さくらちゃんにずっお、これは枩宀効果で蒞し焌きも同然だったのです。

あたりの暑さに、䞊着を脱ぎ捚おおしたうさくらちゃん。
掟手な色䜿いで、長い振り袖の匏服颚コスチュヌムの䞋は、
短い振り袖の付いたこれたた䞭囜颚の服。
ただ、赀ず癜を基調ずした䞊着ず違っおピンク色でした。

「さくらちゃんずりあえず、日圱ぞ」
「う、うん」

知䞖ちゃんのアドバむスに埓い、さくらちゃんは屋䞊の機械宀の圱に入り、
シヌルドずシャドりを解陀したす。
さしもの巚倧レンズも、日圱に入ったさくらちゃんぞ集光攻撃はできず、
うろうろずさくらちゃんの頭䞊を挂いたす。

「ふう。」
「ひずたずこれで倧䞈倫ですが・・・これからどうしたしょう」
「日圱におればあっちからは攻撃でけぞんけど、
 こっちからはどうやっお攻撃したもんやろ。透明なレンズやから、
 レヌザヌみたいなショットのカヌドやず玠通しになるやろうし。」

日圱に集たっお䞀息぀き、
巚倧レンズをどうやっお攻撃するか話し合うさくらちゃんたち。
しかし、その間に萜ちおいた䞞い手鏡からも鏡の郚分がはずれお
空ぞず浮かび䞊がったこずには、誰も気付きたせんでした。


★゜ヌラヌ反射衛星重力レンズシステム倧げさ

「あった、たぶしいっ」
「な、なんや」

お日様ず機械宀を背にしお日圱にいたはずなのに、
いきなり真正面から匷烈な光を圓おられおうろたえるさくらちゃん。
手で目を芆い隠し、指の隙間から芗き芋るずさくらちゃんの正面䞊空に
巚倧な䞞い鏡が浮かんでいお、日光をさくらちゃんの方ぞず反射しおいたす。
しかも、今たさにさくらちゃんず巚倧な鏡の間にさっきの巚倧レンズが
入ろうずしおいた所だったのです。

「ほえっ」

さっきずは異なり、今床は巚倧レンズの焊点が正確に床の䞊に合っおいお、
その郚分が䞞くたぶしく匷烈に茝き、シュりシュりず煙が䞊がっおいたす。
巚倧レンズが動いお焊点が移動するず、
コンクリヌトの床の䞊に焌けこげた線が走るのでした。

「あっあぶないっ」

さくらちゃんの撮圱に倢䞭になっおいお、
自分の足元に䞞く茝く焊点が迫ったこずに気付かない知䞖ちゃん。
さくらちゃんはあわおお知䞖ちゃんをかばい、突き飛ばしたす。
その時、さくらちゃんのスカヌトのお尻を焊点がかすめ、
䞀郚は䞀瞬で蒞発し、蒞発した呚蟺の郚分には火が぀いたのでした。

「熱っ熱っ」
「さ、さくらちゃん」

䞞く切り取られたようなスカヌトのお尻郚分からパンツ䞞芋えの状態で
しばらく駆け回り、手でお尻を叩いお火を消そうずするさくらちゃん。
かろうじお火は消えたしたが、黒い煙を䞊げおくすぶり続けるスカヌトは
觊れないほど熱くなっおいたす。

このたたではパンツたで穎が空いお、お尻に火傷をしおしたうず考えた
さくらちゃんは思い切っおスカヌトを脱ぎ捚おおしたいたす。

「はうっ・・・はあはあ・・・」
「さくらちゃん、倧䞈倫ですか」
「おのれ、ようもさくらを」

ぞたり蟌んでしたったさくらちゃんに駆け寄る知䞖ちゃんず、
真の姿に戻り、火炎を吐いお巚倧レンズを攻撃するケロちゃん。
しかし、゚リオルのあや぀る巚倧凞レンズはあっさりケロちゃんの炎を
跳ね返し、今床はケロちゃんに焊点を移動させたす。

「あちっあちっあちぃ」

自分自身、倪陜を象城する守護獣であるにもかかわらず、焊点枩床
数千床にもなる倪陜光の集光攻撃に毛皮を焊がしお逃げ回るケロちゃん。
レンズに近づくか遠ざかれば焊点がずれお平気になるのですが、
ケロちゃんが近づけば遠ざかり、離れれば近づいお来お、
レンズに盎接攻撃するこずも逃げるこずもできたせん。
日圱に隠れおも巚倧な鏡が日光を反射しお照らし出し、隠れる所もなし。

そうこうしおいる内に、䜓䞭に攻撃を受けおしたったケロちゃんは、
䜓の虎瞞暡様に黒くお䞞い焊げ目がいく぀も぀いた豹柄になっおしたうのでした。

さくらちゃんがどんなパンツをはいおいたかは、
ここでは描写したせんのであしからず。
お尻にあいた穎からくたさんプリントが芗いたりずか、
䞭囜颚の柄パンツだったり、防寒甚に毛糞のパンツだったり・・・爆


★むンタヌミッション

「ケロちゃんこっちこっち」

屋䞊の機械宀の扉を開けお、ケロちゃんを手招きするさくらちゃん。
光が入る隙間のない密宀にいれば、さしもの反射集光攻撃も平気なはずです。
機械宀には窓がなく、厚いコンクリヌトの壁で囲たれおいるので、
この䞭に入っお金属補の扉を閉めおしたえば倧䞈倫。

ケロちゃんが機械宀の入口に飛び蟌んで、さくらちゃんが内偎から
扉を閉めるず同時に扉に焊点が合い、間䞀髪でケロちゃんは助かるのでした。

「わ、わいの矎しい毛皮にようもこんな焊げ目を付けおくれよったなぁ」

䞀息぀いお、ペロペロず自分の火傷しおいる郚分を舐めるケロちゃん。
舌が届かない所はさくらちゃんが濡らしたハンカチで拭いおあげたす。
知䞖ちゃんは自分のスカヌフを倖しお広げ、さくらちゃんの腰に巻き、
即垭のミニスカヌトにしおいたした。

「䞭囜颚の半袖振り袖ず、掋颚スカヌフのミニスカヌト姿のミスマッチも、
 さくらちゃんにはお䌌合いですわあ。」
「ず、知䞖ちゃん・・・」

あらためお、自分がパンツ䞞出し姿だったこずに気が぀いお赀くなる
さくらちゃん。
ずりあえず、日が沈むたでここに隠れおいれば
巚倧な凞レンズも鏡も無力化するはずで、ひずたず安心。

しかし、さくらちゃんは半袖にミニスカヌトずいう
ずっおも寒そうな姿にもかかわらず、あんたり寒くない。
いや、それどころか、さくらちゃんたちは薄暗いコンクリヌトの機械宀に
いるのに、だんだん暑くなっおきたのだった。

「はう、な、なんか暑くなっおきたけど・・・」
「な、なんや」
「さくらちゃんず、扉が・・・」

暑くなっただけではなく、赀い光で少し明るくなった機械宀。
なんずさくらちゃんたちが逃げ蟌んだ鉄の扉が赀熱し、
赀い光ず高熱を攟ちながら今にも融けそうになっおいたのでした。

「ほえっ」


★スルヌ倧䜜戊 その

ケロちゃんが逃げ蟌んだ扉に、そのたた集光攻撃を济びせおいる巚倧凞レンズ。
焊点枩床数千床にもなる高枩に、さしもの分厚い鉄の扉も、
シュりシュりず音を立おながら倖偎から融け、穎があいおいきたす。
穎が䞭たで貫通するのも時間の問題でした。

「あ、暑いよっ」
「あかん、こんたたやったら扉に穎があく前に蒞し焌きや」

倖に出るべく、扉のノブを掎むケロちゃん。
集光攻撃は続いおいたすが、自分がおずりになれば
さくらちゃんず知䞖ちゃんを扉から逃がすこずができるはず。

「あちゃあっ」

芋かけは赀熱しおはいなかったノブの郚分も、既に枩床は数癟床。
ケロちゃんは今床は右手の肉球に火傷をしおしたい、
たたも涙目でペロペロず舐めるのでした。

ずにかく機械宀から脱出しようず、出口をさがすさくらちゃんたち。
赀熱しおいる扉にはもう觊れないので、そこからの脱出は䞍可胜。
この機械宀には、もう䞀぀階段ぞ通じる扉がありたすが、
そちらには鍵がかかっおいたした。

「だめ開かないよぅ」
「窓もありたせんし、困りたしたわ。」
「こないなったら・・・スルヌやスルヌを䜿うんやさくら」
「スルヌ」
「確か、壁抜けができるクロりカヌドさんですわね。」
「そや今のさくらの魔力なら、分厚いコンクリヌトの壁もなんのそのや」
「う、うん」

スルヌのクロりカヌドを取り出しお、
さくらカヌドぞの倉換呪文を唱えるさくらちゃん。

「クロりの創りしカヌドよ、叀き姿を捚お、生たれ倉われ
 新たな䞻あるじ、さくらの名の元に」

「我らをこの壁の向こうぞず通り抜けさせよスルヌ」

「赀い光に照らし出されたさくらちゃんの勇姿・・・
 ああっずっおもステキですわあ」
「盞倉わらずやなあ、知䞖。」

赀熱した扉ずは反察偎の壁に向かっおさくらカヌドずなったスルヌを䜿っおみた
さくらちゃんですが、コンクリヌトの壁も自分たちにも䜕も起こりたせん。

「ほえ䜕も倉化がないみたいだけど・・・」
「もう、歩いお通れるはずや。」

進んで壁に歩み寄るケロちゃん。
さくらちゃんが「ぶ぀かる」ず思った瞬間、
ケロちゃんは壁の䞭ぞず入っおいきたす。

「わたくしたちもたいりたしょう。」
「う、うん。」

知䞖ちゃんにうながされお䞀緒に壁に向かっお歩くさくらちゃんですが、
壁にぶ぀かる瞬間、思わず目を぀ぶっおしたいたす。
䜕の抵抗もなく、「通り抜けた」実感がないたた数歩進んで
さくらちゃんが恐る恐る目を開けるず、もうそこは壁の倖だったのでした。


★スルヌ倧䜜戊 その

「ほえ。すごいもう通り抜けちゃった。」
「スルヌを䜿こたら、どんなもんでも玠通しや」
「お日様の光でも・・・ですか」
「それなら、スルヌを䜿えばあの攻撃も怖くないね」
「あ、いや、それは・・・」

「攻撃をすり抜けさせながらフラむで近づいお、゜ヌドを䜿えば、
 巚倧レンズでもなんずかなるかも。」
「すばらしいですわさくらちゃん」
「スルヌは、䜿いこなすんが難しいカヌドでやな・・・」

散々酷い目にあわされた巚倧レンズを倒せるかもしれないず、
もうケロちゃんの蚀うこずが聞こえおいないさくらちゃんは、
さっそくスルヌをパワヌ党開で䜿っおみたす。

「我にあらゆる物を玠通しさせよスルヌ」
「ちょお埅たんかい人の話を・・・」

知䞖ちゃんが撮圱しおいるカメラのファむンダヌの䞭で、さくらちゃんの䜓が
䞀瞬光ったかず思うず、次の瞬間跡圢もなく消えおしたいたす。

「さくらちゃんさ、さくらちゃんが消えおしたいたしたわ」
「あちゃあ・・・」
「そうですわ光も玠通しずいうこずは、
 さくらちゃんは透明人間になっおしたわれたのですね
 ああっ、これではさくらちゃんの超絶かわいいお姿が撮圱できたせんわ」
「ちゃうんや・・・」
「えっ」

知䞖ちゃんの足元、床の䞋からかすかに「ほえぇぇぇぇ・・・」ず
叫び声が聞こえる。しかも、その声もどんどん遠ざかっおいくようだ。

「た、たさか、さくらちゃんは・・・」
「そのたさかや。スルヌのパワヌは党開にしよったらあかんのや
 地球の反察偎たで抜けおたうでぇ」
「そ、そんな・・・さ、さくらちゃん」

本来、スルヌの壁抜けの力は魔力の匷さに比䟋するのですが、さくらカヌドず
なっおパワヌアップしたスルヌは、自身の力の及ぶ限りの「あらゆる物」を
さくらちゃんの䜓に玠通しさせおしたい、さくらちゃんは孊校の床ず倩井を
䜕回も突き抜けお䞋ぞ䞋ぞず萜ちお行くのでした。


★倧地のクッション

「アヌシヌを䜿うんやスルヌの䞊䜍カヌドたるアヌシヌなら、
 スルヌの力を抌さえられるはずやっ・・・
 絶察、スルヌを解陀したらあかんでっ・・・」

果おしなく萜ちお行くさくらちゃんの耳に、
かすかにケロちゃんの叫び声が届いた。
スルヌを急に解陀するこずによる危険性はさくらちゃんにもわかる。
空䞭で解陀したら地面に激突しおしたうだろうし、
壁の䞭で解陀したら身動きできなくなっおしたうのだろう。

この時、さくらちゃんは壁の䞭や土の䞭でのスルヌ解陀による
究極の危険性を把握しおはいない。
いわく、自分自身ず壁ずの「原子栞融合」による栞爆発である。

そこたではさすがに想像もできないさくらちゃんだが、
さくらちゃんがケロちゃんにせがたれお買ったゲヌムの䞭には
かの「りィザヌドリィ」も含たれおおり、「石の䞭にいる」は
最悪の恐怖ずしおさくらちゃんにも刻み蟌たれおいたのだった。


ずうずう階の床も通り抜けおしたい、
地面の䞭ぞず突入しおしたっおいるさくらちゃん。
真っ暗で䜕も芋えない䞭、手探りでアヌシヌのカヌドを取り出し、
さくらカヌドぞず倉換しお䜿う。

「我を受け止めよアヌシヌ」

さしものパワヌ党開のスルヌも、
自分の䞊叞たるアヌシヌに足止めをくらっおは通り抜けられない。
「スルヌでも通れない倧地」ぞず倉化したアヌシヌに
壁抜けの力を抌さえ蟌たれ、受け止められおしたう。
アヌシヌは優しくさくらちゃんを受け止めお、
韍の姿ずなっお地面の䞊たで抌し䞊げおやるのだった。

「さくらちゃん」
「ふ。なんずか間に合ったようやな。」

地韍の頭の䞊に乗っお校庭に姿を芋せたさくらちゃんを芋お、
安心する知䞖ちゃんずケロちゃん。
さくらちゃんはスルヌずアヌシヌを解陀するず、
フラむを䜿っお校庭から飛び立ち、再び屋䞊ぞず降り立ちたす。
だが、この隒ぎでさくらちゃんたちがずうに機械宀の䞭にいないこずを
巚倧レンズに気付かれおしたいたした。

機械宀の扉に集光するのをやめ、再び動き出す巚倧凞レンズ。
しかし、スルヌで倱敗したさくらちゃんたちに、
この集光攻撃を防ぐ手段はあるのでしょうか・・・


★アむキャッチ入りたす★
埌半はさらにになっおしたいたすのでご泚意䞋さい。(^^;

匕甚はここたでです

 では、パヌトの蚘事ぞず続きたす。


--
Keita Ishizaki mailto:kei...@fa2.so-net.ne.jp

Keita Ishizaki

未読、
2002/02/09 22:14:182002/02/09
To:
石厎です。

珟圚はNetNewsをお䌑み䞭の藀森さんによるカヌドキャプタヌさくらの
劄想小説の続きです。
アニメを題材ずした二次小説若干ですが奜きな方のみ。

党文で玄2,000行皋ありたすので、以䞋の぀の蚘事に分けお投皿したす。
この蚘事は、第話パヌトです。

・アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』パヌト
 <a44o2f$1od$1...@news01dj.so-net.ne.jp>からお読み䞋さい

・アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』パヌト
 この蚘事です。

以䞋続けお投皿したす
・アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』゚ピロヌグ
・おたけ゚ピ゜ヌド 『さくらず知䞖のクリスマス』


それでは、藀森さんの劄想小説の続きをお楜しみ䞋さい。


以䞋、藀森さんのメヌルより

アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』パヌト


★スルヌ倧䜜戊 その

ただスルヌで集光攻撃を玠通しさせるこずをあきらめおいないさくらちゃん。
ゆっくりず巚倧凞レンズがさくらちゃんの方ぞず向かっおくる䞭、
今床は地面の䞭にたで萜っこちないように呪文を工倫しおみたす。

「我が䜓の、足の裏を陀く郚分にあらゆる物を玠通しさせよスルヌ」

「ああっ、今床こそさくらちゃんは透明人間になっおしたわれ・・・
・・・たせんですわね・・・」
「ほえ」

コツヌン

さくらちゃんの手をすり抜けお屋䞊の床の䞊に萜ち、音を立おる星の杖。
続いお、さくらちゃんの腰に巻かれおいた知䞖ちゃんのスカヌフがずり萜ち、
結び目がほどけおひらりず星の杖の䞊に舞い萜ちたす。

そしお、はらはらずさくらちゃんの䜓をすり抜けお、
次々に床に萜ちる䞭囜颚バトルコスチュヌムず䞋着。

「ほええぇぇっ」

そこには、靎ず靎䞋以倖はすっぜんぜんになっおしたったさくらちゃんが・・・
しかも、そのさくらちゃんがケロちゃんにも知䞖ちゃんにも芋えるずいうこずは、
さくらちゃんは服たですり抜ける䜓になっおしたったにもかかわらず、
ただ光が通り抜ける䜓にはなっおいなかったのでした。

「あちゃあ」
「ああ・・・さくらちゃん・・・」ポッ
「さ、さっきは服も杖も䞀緒だったのにぃ」
「ビッグやスモヌルはちゃんず服のこずも考えおくれるんやけど・・・
 抜けちょるスルヌを䜿いこなすんは倧倉なんや。」
「ほえん」

思わずその堎にしゃがみこんで、前を隠すさくらちゃん。
そしお、目の前にあるスカヌフでなかば隠れた星の杖を拟おうずしたすが・・・

すかっすかっ

「぀、杖が拟えないよう」
「こりゃ、スルヌの魔力が切れるたでそのたんたやな。」
「そ、そんなあ」

その時、さくらちゃんに近づいお来おいた巚倧凞レンズが
再びさくらちゃんに光を集め始めたす。
ケロちゃんを攻撃した時ずは違っお焊点は甘く、
さくらちゃんの党身が䞞い光の茪の䞭に入るように。

「あ、暑いっ」
「スポットラむトを济びた、超絶矎しいさくらちゃんのお姿・・・
 ああっなんおステキなのでしょう・・・くらっ」
「さくらっ」

光り茝くさくらちゃんのあられもないお姿に、知䞖ちゃんはどうやら
めたいを起こしたようで、撮圱しながら足元がふら぀いおいたす。
ケロちゃんはさくらちゃんをかばい、巚倧レンズずさくらちゃんの間に
割っお入っお矜を倧きく広げ、圱を䜜っおやるのでした。


★知䞖ちゃんのシンクロ䜜戊 その

ケロちゃんがさくらちゃんぞの光路を遮るず、巚倧凞レンズは巚倧な鏡ず
連携しお移動し、別の方向からさくらちゃんぞの集光攻撃を続けたす。

「こらっなんでさくらばっかり狙うんや
 わいにもスポットラむトを圓おんかい」

ケロちゃんが怒っおも、巚倧レンズも鏡も知らんぷりで前から埌ろから、
四方八方からさくらちゃんに倪陜光線を集める。
杖もカヌドも持おず、魔法が䜿えないさくらちゃんは
ふらふらず歩いお逃げ回るこずしかできたせん。

「このたたでは、さくらちゃんが党身日焌けしおしたわれたすわ」

暑さでふらふらになったさくらちゃんを芋お、ようやく我に返った知䞖ちゃん。
さくらちゃんの服が萜ちおいる所に走り、
星の杖ずクロりカヌドを拟っおケロちゃんの元に駆け寄りたす。

「ケロちゃん、これをお願いしたす」

ビデオを連続撮圱にセットしお撮圱ボタンを固定した知䞖ちゃんは、
なごり惜しそうにケロちゃんにビデオカメラを枡し、
ピコピコず動くケロちゃんの耳に耳打ちしたす。

「今からさくらちゃんを撮っおいただけたしたら、
 ケロちゃん甚に倧きなクリスマスケヌキをお䜜りしたすわ。」
「な、なんやどないするんや、知䞖」
「お願いしたすねっ」

戞惑いながらも、䞡手で知䞖ちゃんのビデオカメラを抱えお構える
ケロちゃんを埌にし、暑さで逃げ回る気力をなくしおしゃがみこむ
さくらちゃんに近づいお声をかける知䞖ちゃん。

「さくらちゃん」
「・・・ほ、ほえ」
「わたくしがさくらちゃんの䜓に重なっお杖をお振りしたすので、
 さくらちゃんは呪文を唱えお䞋さい」

匷烈なスポットラむトを济びおいるように芋えるさくらちゃんず知䞖ちゃんを
撮圱しながら、知䞖ちゃんのアむデアにケロちゃんは驚きの声を䞊げたす。

「おっそれなら、カヌドが䜿えるはずや」
「そうか知䞖ちゃん、お願い」
「そしお、䜿うカヌドは、これず、これですわ。」

知䞖ちゃんが取り出した枚のクロりカヌドの内枚を芋お、はっずなっお
振り返り、たぶしい凞レンズではなく巚倧な鏡の方をを芋䞊げるさくらちゃん。

「・・・どうしお、気が぀かなかったんだろう・・・」

ずっず倧きなヒントが目の前にあったのに気付けず、スルヌを䜿うこずに
こだわっおいたさくらちゃんは照れくさそうに赀くなるのでした。

「知䞖ちゃん、タむミングはわかる」
「倧䞈倫ですわ」

さくらちゃんず䞀緒に、集光された匷烈な光を济び続ける知䞖ちゃんの顔にも
玉の汗が噎き出しおいるのに気付いたさくらちゃんは知䞖ちゃんをうながし、
自分も元気さを取り戻しお急いで立ち䞊がりたす。

「それでは、倱瀌いたしたす・・・」

䞀旊しゃがんで杖ずクロりカヌドを眮き、自分の靎ず靎䞋を脱ぐ知䞖ちゃん。
さくらちゃんがたぶしさで目を閉じながら知䞖ちゃんに圱を䜜るように
巚倧レンズの方ぞ向くず、しゃがんでいる知䞖ちゃんの目の前に
ちょうどさくらちゃんのお尻がきたす。

芋ずれおしたいそうになるのをぐっずこらえお、知䞖ちゃんはしゃがんだたた
立っおいるさくらちゃんのお尻にキスするような栌奜でさくらちゃんの䜓に
重なっおいき、さくらちゃんがはいおいる靎䞋ず靎に足を通しおいくのでした。

「さくらちゃん、痛くありたせんか」
「うん、倧䞈倫だよ。」

さくらちゃんの足の裏を螏む栌奜になっおしたっおいる知䞖ちゃんは
さくらちゃんを気遣っお声をかけたすが、足そのものを螏たれおいる
わけではないさくらちゃんはあたり知䞖ちゃんの䜓重を感じたせん。

さくらちゃんずいっしょの靎をはいた知䞖ちゃんが
さくらちゃんの䜓に重なったたた星の杖ずクロりカヌドを手に立ち䞊がるず、
二人の䜓は完党に重なり、䞀人に芋えるようになりたす。

「知䞖ちゃんの䜓の䞭、あったかい・・・」
「ああっ今、わたくしはさくらちゃんず文字通りひず぀になれたのですわ」

すヌっ、はヌっ、すヌっ、はヌっ・・・
ずくん、ずくん、ずくん・・・

さくらちゃんの䜓枩、さくらちゃんの息吹いぶき、
さくらちゃんの錓動たで自分の䞭に感じられ、
あたりの幞犏感から気が遠くなりそうな知䞖ちゃん。
しかし、ここで倒れおはいられたせん。
気を取り盎しおさくらちゃんず呌吞を合わせ、
杖ずクロりカヌドをさくらちゃんのように構えるのでした。

「よっしゃがんばるんやでさくら知䞖」
「うん」
「おたかせください」

撮圱しおいるケロちゃんから芋るず、服を着おいず、
髪の毛が短いさくらちゃんが知䞖ちゃんに重なっおいるので、
その姿はほずんど知䞖ちゃんそのもの。
わずかに知䞖ちゃんの顔にさくらちゃんの顔がダブっお芋える皋床です。

「行くよ、知䞖ちゃん。」
「はい」
「クロりの創りしカヌドよ、叀き姿を捚お、生たれ倉われ
 新たな䞻あるじ、さくらの名の元にミラヌ」

杖を持おないさくらちゃんに代わり、知䞖ちゃんが杖を持ち、
い぀ものさくらちゃんの腕の振りに合わせお杖を振っおカヌドを䜿いたす。
二人の動きは指の䜍眮たで完党にシンクロしおおり、
ケロちゃんが持぀ビデオカメラに写る映像はどう芋おも䞀人にしか芋えたせん。

「すごいで、知䞖タむミングぎったしや」
「杖をお振りになるさくらちゃんのお姿は、䜕癟回ずなく芋おいたすもの。」

元々、さくらちゃんの決めポヌズは知䞖ちゃんが考案したものです。
もちろん知䞖ちゃんは自分でもやっおみおいお、その䞭からさくらちゃんが
最もりりしくかわいく芋えるポヌズを遞んだのでした。
そしお、これたでに撮圱したさくらちゃんの決めポヌズシヌンは
他のシヌンよりもさらに繰り返し繰り返し、䜕床も䜕床も芋おおり、
目を぀ぶっお動いおも、自分で指先たで再珟できるほどだったのです。


★知䞖ちゃんのシンクロ䜜戊 その

知䞖ちゃんの掻躍によりさくらカヌドずなったミラヌのカヌドから
雲のように魔力が流れお二人の前に集たり、固たっお巚倧な鏡が珟れたす。
ショットの時はさくらちゃんが手に持おるほどの小さな鏡でしたが、
さくらカヌドずなっおパワヌアップしたミラヌさんは、
䞊空に浮かぶ巚倧な鏡よりさらに巚倧な鏡を巚倧レンズず
さくらちゃん知䞖ちゃんの間に出珟させ、光を反射する。

もちろん、ショットの時ずは異なり反射するだけではレンズも鏡も倒せない。
間にミラヌさんがいおは近づいお゜ヌドを䜿うわけにもいかないが、
知䞖ちゃんが遞んだもう䞀枚のクロりカヌドがここで力を発揮するのだ。

光を遮られた巚倧レンズは回り蟌んでさくらちゃんに集光しようずしたすが、
ミラヌさんはその動きに合わせお二人をかばい、日圱を䜜り続けたす。
ミラヌさんの圱に入っおようやく涌しくなったさくらちゃんは続けお呪文を
唱え、それに合わせお知䞖ちゃんは再び杖を振るっおカヌドを䜿うのでした。

「クロりの創りしカヌドよ、叀き姿を捚お、生たれ倉われ
 新たな䞻あるじ、さくらの名の元にアロヌ」

「かの物を撃ち砕けアロヌ」

二人が重なったたたでは解陀できないスルヌをカヌドに戻すのは埌回しにしお、
二人でアロヌをさくらカヌドぞず倉えお䜿うさくらちゃんず知䞖ちゃん。
実䜓化したアロヌの攟った矢はいく぀にも分裂し、
䞊空に浮かぶ巚倧なレンズず鏡を同時に貫きたす。

ピシッ・・・ピシッ・・・ビシビシビシッガッシャヌン

アロヌの矢に䜕ヶ所も貫かれた所からピシピシずヒビが広がり、
さしもの巚倧凞レンズも鏡も粉々に砕け散る。
倪陜の光を乱反射しおキラキラず舞い萜ちるガラスず鏡の砎片は
萜ちるに぀れお小さくなり、元の倧きさに戻った時には
砂粒のようになっお屋䞊ぞず散らばるのでした。

「ようやったさくら知䞖」
「やりたしたわねさくらちゃん」
「お、終わった・・・の・・・」

さくらちゃんがふら぀いお、しゃがみこんでしたったために
知䞖ちゃんには自分の足元に重なっおさくらちゃんの背䞭ず頭が芋える。
どうやら、魔法の䜿い過ぎでさくらちゃんは眠くなっおきたようだ。
䜕しろ、今日は枚ものクロりカヌドをさくらカヌドぞず倉えた䞊に、
シヌルドやシャドり等でさくらカヌドを回近く䜿っおいる。

知䞖ちゃんがそっずさくらちゃんの靎ず靎䞋から自分の足を抜くず、
さくらちゃんの魔力がなくなったためにスルヌもアロヌもカヌドぞず戻る。
しかし、ミラヌさんはそのたたしゃがみ蟌んでいるさくらちゃんの姿を写し、
鏡の倖ぞず出おくるのだった。

「あ、あの、倧䞈倫ですか」
「あ・・・ミラヌさん・・・」
「はい。」
「ね、眠い・・・」
「倧䞈倫ですかさくらちゃん」
「無理もあらぞんわ。今日は倧倉やったもんなあ。」
「わ、私がたた眠り蟌んじゃったら、お父さん心配しちゃう・・・」

最近は魔力が䞊がっおきおいたため、眠り姫になるこずが少なくなっおいた
さくらちゃんですので、たた眠り病になったら家族が心配する。
そう考えたさくらちゃんは、
目の前にいる自分ずそっくりな姿の少女の手を握り、懇願するのでした。

「お、お願い、私の代わりに家に戻っお・・・」
「は、はい」

ミラヌさんの返事を聞いお安心したさくらちゃんは、
そのたたミラヌさんにもたれかかっお、ずうずう眠っおしたいたす。
しかし、さくらちゃんにいきなりもたれかかられたミラヌさんは、
ささえきれずにその堎でさくらちゃんず䞀緒に倒れおしたう。

「あっ・・・」
「ああっさくらちゃんに抌し倒されるさくらちゃん
 はたたた、さくらちゃんを抌し倒すさくらちゃん
 な、なんお矎しい映像なのでしょう」

すかさずケロちゃんからビデオカメラを取り返した知䞖ちゃんは、
この䞖にも矎しい光景を自らの手で撮圱したす。
そう、今珟圚のさくらちゃんの姿をそのたた写し取ったミラヌさんの姿は、
さくらちゃん同様「靎ず靎䞋だけ」の超絶矎しい姿だったのです・・・

「おい、わい専甚のクリスマスケヌキ、忘れんずいおやっ」

はだしのたた撮圱に集䞭しおいる知䞖ちゃんの耳には、
ケロちゃんの蚀葉など党く届きたせんでした。


★友枝小孊校 屋䞊

『くしゅっ』

ミラヌさんに抱き付いた栌奜で眠っおいるさくらちゃんが小さなくしゃみをし、
同時にミラヌさんもくしゃみをするのをファむンダヌの䞭に芋た知䞖ちゃんは、
あわおおビデオカメラをケロちゃんに枡し、さくらちゃんの服を拟い集めたす。

「ミラヌさん、さくらちゃんに服を着せるのを手䌝っお䞋さいたせんか」
「は、はい」

ぐっすり眠っおいるさくらちゃんをミラヌさんが抱き起こし、足を持ち䞊げたり
手を䞊げさせたりしおいる間に、知䞖ちゃんが䞋着や服を着せおいく。
お尻に倧穎の開いおいるスカヌトはやめお、
再び知䞖ちゃんのスカヌフがスカヌト代わり。

「ケロちゃん、さくらちゃんを車たでお運びしお䞋さい。」
「お、おう。」
「・・・ず、その前に・・・」

ビデオカメラを眮いお、暪たわるさくらちゃんの偎に四本足で立぀ケロちゃん。
その背䞭にミラヌさんず協力しお服を着せ終わったさくらちゃんを
乗せようずする知䞖ちゃんですが、ミラヌさんの姿がどうにも気になりたす。

「あの、ミラヌさんも服を着た姿になっおいただけたせんか」
「あっ、はい。」

元々鏡の粟霊のため、写す察象が服を着おいるかどうかなんお
党然気にしないミラヌさん。
もちろん、写した結果自分の姿がどうなったかも気にしたせん。
鏡の圹割は写す察象の姿を正確に写し取るこずなのですから。

知䞖ちゃんにすっぱだかでいるこずを指摘されおようやく気が぀いた
ミラヌさんは、あらためお䞭囜颚バトルコスチュヌムを着た
さくらちゃんの姿を写し、自分も服を着た姿になるのでした。

「ケロちゃん、䞉人乗りしおも平気ですか」
「たかせんかい真の姿のわいなら、癟人乗っおも倧䞈倫や」
「どこかの物眮みたいですわね。」

癟人分の重さには耐えられおも、さすがに癟人乗るスペヌスを䜜るには
ビッグを䜿っお倧きくなる必芁がありそうだず思いながら、
自分の靎䞋ず靎を履き、ケロちゃんが眮いたビデオカメラを拟う知䞖ちゃん。

芋枡せば、屋䞊には粉々になったレンズず鏡の砂粒のような砎片が散らばり、
冬の陜光を乱反射しおキラキラず光っおいる。
だが、きれいなのはそれだけで、屋䞊の床の䞊はあちこち焌けこげおいるし、
機械宀の扉は半ば融けお穎があきかけおいる。
他に萜ちおいるものずいえば虫県鏡の枠ず手鏡の枠。

たた、友枝小孊校䞃䞍思議が増えおしたいそうですわ。

「校庭ず教宀に䜜られた机ず怅子のオブゞェ」クロりカヌド線シャドり
「グランドピアノの投身自殺」さくらカヌド線゜ング
ほどではないにしおも、たたも奈緒子ちゃんが奜きな噂が立ちそうだ。

さくらちゃんに関しお悪い噂が立぀ようなら知䞖ちゃんは党力で阻止するが、
䞃䞍思議が増える皋床なら隠蔜工䜜をする必芁はないだろう。
それに、さくらちゃんのおかげでその皋床で枈んでいるのだから、
そういう噂はさくらちゃんが掻躍した蚌でもある。

ずりあえず屋䞊はこのたたにしおおくこずにしお、
ミラヌさんず䞀緒に、眠っおいるさくらちゃんをケロちゃんの背䞭に乗せ、
萜っこちないように支えながら自分もケロちゃんの背䞭に乗る知䞖ちゃん。
さくらちゃん、知䞖ちゃん、ミラヌさんの䞉人を背䞭に乗せたケロちゃんは
倧きく翌を広げお屋䞊から飛び立ち、校門前に停めおある
知䞖ちゃんのコスチュヌム運搬車たで運ぶのでした。


★コスチュヌム運搬車内 倕方

「あ、あの、私、そろそろ行かないず・・・」
「おなごり惜しいですわ。」

散々着せ替えたあげくに、さくらちゃんが着おいた普段着ではなく、
少し掟手目の服を着せおミラヌさんを送り出した知䞖ちゃん。

さすがにミラヌさんをさくらちゃんず同じバトルコスチュヌム姿のたた
送り出すわけにはいきたせんし、朚之本家に行ったミラヌさんがパゞャマに
着替えるためにも、ミラヌさんには本物の服を着せなければなりたせん。

そのためには、ミラヌさんが裞になる必芁があり、
そうするにはさくらちゃんをすっぜんぜんにしお、
あらためおその姿をミラヌさんに写させないず・・・

ずいうわけで、知䞖ちゃんはぐっすり眠っおいるさくらちゃんから
ミラヌさんに手䌝っおもらいながら再び服を脱がしおしたい、
その姿を写しおすっぱだかになったミラヌさんずさくらちゃんに、
お手補䞋着も含めお様々な服を着せおみおは撮圱するずいうこずを
繰り返しおいたのでした。

朚之本家の晩埡飯の時間が迫り、しぶしぶミラヌさんを送り出した
知䞖ちゃんですが、さくらちゃん本人はただ眠っおいたすので撮圱は続行䞭。
さくらちゃんが心配なケロちゃんは仮の姿に戻っお留たり、
さくらちゃんの枕元でさりげなくビデオに写ろうずしおいたす。

「ああっ・・・今日は、本圓にすばらしい䞀日でしたわ・・・」
「わいもさくらも倧倉やったけどな。」
「そういえば、どうしおスルヌさんを䜿ったさくらちゃんは
 透明人間になられないで裞になっおしたわれたのでしょうか」
「うん・・・やっぱ、スルヌが抜けちょるせいやず思うんやけど・・・」

「でも、最初の壁抜けはちゃんず成功したしたし、
 次の時にも床たですり抜けお萜っこちおしたいたしたのに、
 さくらちゃんの服も杖も䞀緒に壁抜けしおたしたが・・・」
「たさか・・・スルヌは間抜けのふりしお、わざずやっずるんやろか・・・」

光たで玠通しできないのはスルヌの胜力限界だずしおも、最初の二回は
ビッグやスモヌル同様ちゃんず服のこずたで考えおくれおいたスルヌなのに、
最埌の䞀回だけどうしお服たで脱げおしたったのか二人で考えおみるが、
どうにもうたく説明できない。
ずうずうケロちゃんは党郚クロり・リヌドのせいにしおしたうのでした。

「『性栌の悪い』クロり・リヌドが創ったもんやから、
 スルヌは間抜けな䞊に意地悪なんやろ」

そう蚀うケロちゃんもクロりが創った物なのでは
筆者が突っ蟌んでどうする


★゚リオル家 同時刻

「・・・ひどい蚀い草ですねぇ・・・」
「だっお、そうなんでしょ」

゚リオルが操る巚倧凞レンズず鏡を砎壊された埌、家に垰っお
魔法でコスチュヌム運搬車内を芗き芋しおいる゚リオル家の人々。
クロり・リヌドず゚リオルは同䞀人物ずいうわけではありたせんが、
自分自身の前䞖をけなされるずいい気はしたせん。
奈久留ちゃんの突っ蟌みには盎接答えず、゚リオルは
どうしお䞉回目だけさくらちゃんの服が脱げおしたったのか説明したす。

「スルヌは『我』ずだけ蚀ったら服や杖たで含めお、
 『我が䜓』ず蚀ったら蚀葉通り『䜓だけ』を玠通し察象ずするんです。
 䞉回目の時は呪文がたずかったのですよ。」
「ふん。」

うなずいおはいるものの、いたいち玍埗できかねる颚の奈久留ちゃん。
続けおスピネルも、疑問に思っおいたこずを゚リオルに質問しおみたす。

「するず、結局スルヌでは倪陜光線を防ぐこずはできないのですか」
「いくらスルヌが抜けおいおも、
 呌吞する空気たで玠通しでは術者が死んでしたうだろう
 だから、最䜎限人間に必芁なものは透過できないようにしおあるんだ。」
「倪陜光線も、人間に必芁なものだず」
「そうでないず透明人間になるだけではなく、
 光が目を玠通りするので自分自身も䜕も芋えなくなっおしたう。」
「なるほど。県球がレンズの圹をなさなくなる䞊に、
 網膜の䞊に䜕の像も結べなくなるのですね。
 そしお、シヌルドはその逆で光も空気も玠通しだず。」

「む぀かしいこずはずもかくぅ、぀たりぃ、スルヌがわざず
 さくらちゃんをすっぜんぜんにしたんじゃなくっおぇ・・・」
「クロり・リヌドがスルヌをそのように創ったからだず。」
「そうそうそれそれ」

ちらりずスピネルず奈久留の方を芋る゚リオル。
少し気に障ったのかもしれたせんが、それに぀いおは䜕も蚀わず、
スルヌのクロりカヌドを創った時の話をしたす。

「あのカヌドは、入口から入らない倧きな怅子を買っおしたった時に
 創ったんですが・・・圓時、クロりも䜿いこなすのに苊劎しおいたしたよ。」
「ぷぷっ。」

゚リオルは駄排萜を蚀った぀もりはなかったのですが、普段すたしおいる
゚リオルが排萜を蚀ったず思った奈久留ちゃんは思わず吹き出しおしたいたした。
それでも、゚リオルはポヌカヌフェむスを厩さず、話を続けたす。

「クロりは最初にスルヌを䜿った時、
 せっかく買った怅子を地面の䞭に萜っこずしおしたったのです。」
「きゃはははっ」
「それで、どうなったのです」
「地球の反察偎たで萜っこちちゃったんだったりしお。」

「今日のさくらさんのように、アヌシヌを䜿っお拟い䞊げたのですが・・・
 䞀足遅く、マグマ溜り近くたで達しおいた怅子は䞞こげでした。」
「あはははははは・・・っ、く、苊しい・・・」

涙を流し、苊しそうにお腹を抱えお笑い転げおいる奈久留ちゃん。
スピネルはゞト汗を流し、はらはらしながらその様子を芋おいたすが、
゚リオルはあくたで冷静なようです。

「たあ、それでもスルヌをゞャンプ以䞊の倧間抜けにしおおいたのは正解ですね。
 おかげで、たった䞀床で枚ものクロりカヌドがさくらカヌドになりたした。」
「しかし、実質的にスルヌのせいでさくらカヌドになったのは、
 アヌシヌだけなのでは・・・」

぀ん぀ん

゚リオルに突っ蟌みかけお、しっぜを匕っ匵られる感觊に振り向くスピネル。
そこには、ただ笑いが止たらないらしい奈久留ちゃんが、
スピネルのしっぜを぀たんで匕っ匵っおいたした。

䜕をするんです
いヌのいヌの゚リオルがむっ぀りスケベなのは今に始たったこずじゃ
 ないでしょこうしおさくらちゃんの着替えたで芗いおるんだし。
 どヌせ、お間抜けスルヌのせいでさくらちゃんがすっぜんぜんになるのも
 予芋しおたんでしょ。
「䜕か蚀いたしたか」

ひそひそ話をしおいるスピネルず奈久留に、い぀もの笑顔で尋ねる゚リオル。
奈久留ちゃんは党然気にしおいないようですが、銖を暪に振りながらも
スピネルは背筋に冷たい物が走るのを感じお、冷や汗をかくのでした。


★コスチュヌム運搬車内

「はあ・・・」
「ケロちゃん、どうされたのですか」

さくらちゃんの枕元にいるケロちゃんをビデオカメラのフレヌムから巧みに
倖そうずしお、ケロちゃんが溜め息を぀いおいるのに気が぀いた知䞖ちゃん。
ケロちゃんは、やけど自䜓はたいしたこずがなかったのに元気がありたせん。

「いやな・・・倪陜を象城するこのわいが、
 よりにもよっおお日様の光に負けよるなんおなあ・・・」
「仕方がありたせんわ。鉄の扉が融けおしたうほどの高熱だったのですもの。」
「にしおもや。もうちょっず䜕ずかならぞんかったんかなあ・・・」

ケロちゃんを励たす蚀葉が芋぀からず、
小窓から沈みかけおいるお日様を芋る知䞖ちゃん。
ふず、倪陜に雲がかかっおいるのを芋た知䞖ちゃんは、
ある重倧なこずに気が぀いおしたうのでした。

「あっ・・・」
「どないしたんや、知䞖」
「今、気が぀いたのですが・・・」
「なんや」
「クラりド雲さんで倪陜を隠しおしたえば
 よかったのではないでしょうか」
「あっそ、そやないかすっかり忘れずった・・・
 それを蚀うなら、レむン雚でもスノり雪でもよかったんや」

巚倧凞レンズからの攻撃を防ぐこずに倢䞭で、その攻撃の゚ネルギヌ源を
元から断぀こずに気付けず、さらに萜ち蟌むケロちゃん。
自分でもたった今たで気が぀かなかった知䞖ちゃんも、
ケロちゃんを励たすこずができたせん。

「・・・知䞖、今の話はさくらには内緒やで。
 ただでさえスルヌをうたく䜿いこなせなかったんで萜ち蟌んどるっちゅうに、
 䜙蚈萜ち蟌んでたう。」
「はい。そうですわね・・・」

自分自身のこずよりも、さくらちゃんを気遣うこずができるなら
ケロちゃんも倧䞈倫だろうず、知䞖ちゃんも少し安心したす。
そのかたわらで、り゚ディングドレス颚のネグリゞェを着せられおしたっおいる
さくらちゃんは、すヌすヌず静かな寝息を立おおいるのでした。


★友枝小孊校 幎組 翌日の朝

「おはよう、知䞖ちゃん。」
「おはようございたす。さくらちゃん。」
「おはよヌ、さくらちゃん・・・っお、さくらちゃん、どうしたの
 こんな真冬にすっかり日焌けしちゃっお」

びっくりしお、朝のあいさ぀もそこそこにさくらちゃんに駆け寄る千春ちゃん。
぀い先週たでのさくらちゃんずはうっおかわっお、
今日のさくらちゃんは真倏でも芋たこずがないほど真っ黒だったのです。

「あったた、どっか倖囜に行っおたんでしょうらやたしいなあ。」
「そう蚀えば、去幎は銙枯に行ったんだよね。」
「こんなに日焌けするなんお、今幎はハワむかニュヌゞヌランド、
 それずもシンガポヌルに行っおたの」

千春ちゃんが矚望の声を䞊げるず、
続いお奈緒子ちゃんず利䜳ちゃんも駆け寄っお声をかけたす。
友人たちに囲たれお、蚀い蚳に窮するさくらちゃん。
たさか、友枝小孊校の屋䞊で、裞になっお日光济をしたずは蚀えたせん。

「ち、違うよっ」
「ちょっず芋せお・・・わっすごい䞭たで小麊色」
「ほえっ」

さくらちゃんの服の胞元をちょっず匕っ匵っお開け、䞭を芗き蟌む千春ちゃん。
さくらちゃんの玉のお肌には氎着の跡がなく、
党身きれいな小麊色だったのです。

「こんな奥たで日焌けしたっおこずは・・・
 ひょっずしお、さくらちゃんヌヌディストビヌチにでも行っおたの」
「ち、違うっ」

さくらちゃんは銖を巊右に、手をバタバタず䞊䞋に振っお吊定し、
助けを求めるように知䞖ちゃんの方を芋たすが、
知䞖ちゃんはすかさずビデオカメラを取り出しお撮圱を始めおしたいたした。
小狌もいたすが、日焌けしたさくらちゃんを芋お顔を赀くしおいたす。

「日焌けっおいうのはね・・・」
「たた出た。」

友人たちに囲たれおおたおたしおいるさくらちゃんの目の前に、
すかさず出珟する山厎君。
山厎君の埌ろでは、千春ちゃんが「たたか」ずいうように
諊め顔で溜め息を぀いおいたす。

「日焌けっおいうのは、叀代ギリシャでオリンピックの元ずなった、
 かのオリンピアの祭兞が発祥なんだ。」
「そう、祭兞に出堎する遞手たちは競技の成瞟だけではなく、
 いかに健康的に矎しく日焌けしおいるかも競ったんですよ。」

い぀のたにか゚リオルも山厎君の隣に来おいお、
うんちく合戊、ずいうか倧嘘倧䌚。
しかし、この二人に散々だたされたはずのさくらちゃんも小狌も、
盞倉わらず真面目に話を聞いおいたす。

「そうそう。䜓の隅々たで矎しく日焌けするために、
 昔の人は緎習も競技もすっぱだかでやっおいたんだ。」
「もちろん、真冬でも裞で緎習をするのでずっおも寒かったのですが、
 それでも颚邪をひかない健康的な肉䜓を䜜るのが圌らの䜿呜だったのです。」
「ほえっ。」
「昔の人っお、倧倉だったんだ。」

山厎君ず゚リオルのダブル攻撃に、
たたたただたされおしたうさくらちゃんず小狌。
ずりあえず自分の日焌けのこずから話がそれお、
さくらちゃんは少しほっずしたす。

「オリンピアで裞で競技をしおいたのは事実なのですが・・・」
「山厎君はずもかく、゚リオル君たで蚀うず
 ホントなのかず思っちゃうじゃない。」

さくらちゃんを撮圱しながら、
その話の䞀郚だけは本圓のこずだず぀ぶやく知䞖ちゃん。
山厎君だけなら千春ちゃんがすぐに突っ蟌むのですが、
最近は山厎君ず゚リオルのダブルパンチなので、
さすがの千春ちゃんも突っ蟌むタむミングを逞しおいたす。

「それにしおも・・・小麊色のさくらちゃんも、ずっおもステキですわあ。」
「真冬に真っ黒だず、なんか『ガングロ』っお感じだけど。」
「ガングロっおのはね。」
「たた・・・」

千春ちゃんの蚀葉尻をずらえお、
すかさずたたも新たなうんちくをかたしだす山厎君。
もちろん゚リオルもそれに続き、こうなるずもう誰にも止められたせん。

「平安時代の貎族がしおいたファッションで『お歯黒』っおのがあっお、
 それは癜い歯をわざわざ黒く塗るお化粧だったんだけど・・・」
「その『お歯黒』が、圓時は矎人の条件だったのですよ。」
「それで、自分の歯の黒さを芋せるため、圓時の人たちは倧口を開けお、
 歯を芋せながらしゃべらなければならなかったんだ。」
「それではどうにもしゃべりにくいずいうので、
 歯を黒くするのではなく顔を黒しお、
 い぀でも良く芋えるようにしたのが今のガングロずいうわけなんですよ。」

にっこりずほほ笑み、がっしず手を握り合う山厎君ず゚リオル。
さすがの千春ちゃんも、この二人のコンビには突っ蟌めたせん。
それどころか、゚リオルたでさも本圓そうにたくしたおるので、
「ひょっずしたらホントなのかも」ず思っおしたうありさたなのでした。



「う、うん、うん・・・」
「さくらどないしたんやさくら」
「さくらちゃんさくらちゃんがうなされおいたすわ
 ああ、どうしたら・・・
 でも、うなされおいるさくらちゃんも、やっぱりかわいいですわあ。」
「ず、知䞖・・・汗」

藀森さんの蚘事はここたでです

 では、゚ピロヌグの蚘事ぞず続きたす。

Keita Ishizaki

未読、
2002/02/09 22:32:392002/02/09
To:
石厎です。

珟圚はNetNewsをお䌑み䞭の藀森さんによるカヌドキャプタヌさくらの
劄想小説の続きです。
アニメを題材ずした二次小説若干ですが奜きな方のみ。

党文で玄2,000行皋ありたすので、以䞋の぀の蚘事に分けお投皿したす。
この蚘事は、第話゚ピロヌグです。

・アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』パヌト
 <a44o2f$1od$1...@news01dj.so-net.ne.jp>からお読み䞋さい

・アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』パヌト
 <a44oif$bk8$1...@news01di.so-net.ne.jp>からお読み䞋さい

・アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』゚ピロヌグ
 この蚘事です。

以䞋続けお投皿したす
・おたけ゚ピ゜ヌド 『さくらず知䞖のクリスマス』


それでは、藀森さんの劄想小説の続きをお楜しみ䞋さい。


以䞋、藀森さんのメヌルより

アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』゚ピロヌグ


★゚ピロヌグ その ゚リオル家の人々

今床は、魔法でさくらちゃんの倢の䞭たで芗き芋しおいる゚リオル。
いや、芗き芋するだけではあきたらず、
゚リオルみずからさくらちゃんの倢の䞭に出挔しおいたす。
もちろん、山厎君ずの䞀人二圹で、さらに
よりリアルになるようにさくらちゃんの呚囲の挔出たでしおいたした。

「真冬に党身小麊色のさくらさんは少しかわいそうなのでは」
「キャハハハ、さくらちゃん、ガングロ小孊生っ」
「さくらさんが真っ黒に日焌けした倢を芋おいたので、
 私はそれに少し挔出を加えただけですよ。
 巚倧凞レンズには玫倖線をカットさせたしたから、
 実際にはさくらさんはあたり日焌けしないはずです。」

「゚リオルっお、やっさしい。」
「どうも。」
「でも、こうしおさくらちゃんの倢たで操䜜しお、
 悪倢にしちゃっおるんだから元も子もないけどねっ。」
「・・・」

奈久留ちゃんの突っ蟌みで険悪な雰囲気になりそうなのを感じ、
スピネルは汗をかきながら話題を倉えたす。

「それにしおも、よくあれほどの倧嘘がスラスラず出おきたすねえ。」
「山厎君がいたら、どうしただろうず考えたらすぐに思い付くよ。」
「山厎君っおば、゚リオルに毒されちゃったのかな」
「・・・」

奈久留ちゃんもスピネルも山厎君ずはあたり面識がありたせんので、
さくらちゃんの倢の䞭に出おきた山厎君の性栌は、
゚リオルに圱響されたものだろうず勘違いしおいたす。
実際には山厎君は元々あの通りの性栌で、
゚リオルの方がそれに合わせお友情を育んだのですが。

「・・・たあ、これにこりお、
 さくらさんは将来も絶察ガングロなんおしないでしょう。」
「゚リオルは『ガングロ』なるファッションは嫌いなのですか」
「倧嫌いですね。自然に日焌けしたものならずもかく、
 あの奇異なファッションセンスは理解できたせん。」
「゚リオル、おじんくさい。」
「・・・」怒

にっこりずほほ笑んだたた、奈久留ちゃんの方ぞ
くるりず顔を向ける゚リオル。
その埮笑はい぀もず同じだったが、凍り付いたように動かない。
スピネルは党身総毛立ち、にぶい奈久留ちゃんすら
背筋に冷たいものが走っお、その堎にしりもちを぀いた。

怅子から立ち䞊がり、奈久留ちゃんの方ぞずゆっくり歩み寄る゚リオル。
奈久留ちゃんは脂汗を流しながら、蛇に睚たれたカ゚ルのように動けない。

スピネルも党身痺れたように動けなかったが、「この堎にいたくない」ずいう
思いの方が勝ち、なんずか足を動かすこずに成功し、゜ファヌから転げ萜ちお
郚屋から逃げ出すのだった。

「え、゚リオル、やめお・・・」
「・・・」
「や、やめお、お、お嫁に行けなくなっちゃう」

捚お身でギャグを入れ、なんずかごたかそうずする奈久留ちゃん。
しかし、゚リオルの衚情は倉わらない。
いや、今のギャグでかえっお凍り付いたようだ。

「や、やめおぇっ『゚ロ』オルぅっ
 芳月センセに蚀い぀けちゃうんだからっ」

これにはピクリず反応した゚リオル。
奈久留ちゃんはかわいこぶりっ子しお、グヌにしお合わせた䞡手をあごに圓お、
いやいやをしながらうるうるお目々で懇願しおいたす。

「そうですか・・・それでは、たすたす芋逃せたせんね・・・」
「きゃっ」



埌日の゚リオル家。
なぜか普段通りに振る舞っおいる奈久留ちゃんず゚リオル。
スピネルは、かえっおそれが䞍気味で、思い切っお゚リオルに聞いおみたす。

「ルビヌに䜕をしたんです」
「・・・ナ゚ず同じこずさ・・・」
「ナ゚ず」
「術で身動きできないようにしお、こう抱き䞊げお、手を䜓に這わせ・・・」

゚リオルは、奈久留ちゃんを抱き䞊げお、䜓をさするそぶりをしお芋せたす。
はた目にはいやらしい手぀きですが、
スピネルにぱリオルがルビヌに䜕をしたのかわかりたした。

「蚘憶を消したんですね」
「・・・぀たらないねえ。きみは。」
「あなたの䜜品ですから。」

蚀った埌で、したったず思ったスピネル。しかし、もう遅い。
再び、凍り付いた笑顔で立ち䞊がった゚リオルは、
お茶うけのアップルパむをお皿ごずその手に持っおいた。
スピネルは党身から滝のように脂汗を流しながらも、その堎から動けたせん。
黒いスピネルの䞊に、゚リオルの圱が黒々ず芆い被さり・・・



そしお、それから。

「ねヌねヌ、゚リオルぅ。お腹すいちゃったぁ。なんかおや぀なぁい」
「すみたせんねえ、奈久留さん。
 今、ちょっず家䞭のお菓子を切らしおしたいたしお・・・」
「えっそんなあ」

スピネルの「んちゃ砲」で壊れた屋根の修理をしおいる゚リオル。
倧穎の明いた屋根の䞊にいる゚リオルに、
穎の䞋から声をかけた奈久留ちゃんはその答えを聞いおがっかり。
ふず、偎の゜ファヌの䞊を芋るず、スピネルがよだれを垂らしながら寝おいたす。

「ふみゃん、ゎロゎロ・・・もう食べられにゃい・・・」
「あっスッピヌ、あんたたた家䞭のお菓子食べちゃったわねっ」

酔っ払っお゜ファヌで眠りこけおいるスピネルの
銖根っこを摘み䞊げる奈久留ちゃん。

「んもう、お菓子が嫌いだなんお蚀っおるくせに、
 家䞭のお菓子がなくなる時はい぀もあんたのせいなんだから
 えい、こうしおやるう」

奈久留ちゃんはスピネルの銖根っこから、
尻尟に持ち替えおぶんぶん振り回しおしたいたす。

「ふ、ふみゃあ」

すぜっ

「あっ」

ガッシャヌン・・・キラッ

酔っ払った䞊に振り回されお、完党に目を回したスピネル。
さらに奈久留ちゃんが手を滑らせお尻尟をはなしたため、スピネルの䜓は
ガラス窓を突き砎り、はるか遠くに攟り投げられおしたうのでした。

「あらら。た、いっか。自業自埗よね
 あっそうだ゚リオルぅ、䜕か䜜っおよぉ
 この際、甘くなくおもいいからさあ。
 お腹すいたお腹すいたお腹すいたっ」
「はいはい。そうですね、私も食べ損ねたので、
 たたアップルパむでも䜜りたしょう。」
「わい」
はあ・・・屋根ず窓の修理は、お茶を飲んでからにしたしょう・・・

こうしお、゚リオル家の䞀芋平穏な日垞は過ぎおいくのであった。
自業自埗ず蚀えば、ルビヌ・ムヌンずスピネル・サンを創った゚リオル自身も
自業自埗だったが、少なくずも退屈はしないであろう。




「すっぎぃ・・・おんどれ・・・
 ようやっずボスを倒せた所やったのに・・・よくもっ」
「んみゃ」

突然、倩窓から飛び蟌んできたスピネルに䜓圓たりされた䞊に、
ゲヌム機のリセットボタンたで抌されおしたったケロちゃん。
怒り心頭に発したケロちゃんず、酔っ払ったたたのスピネルの
果おしない戊いが、再び始たるのであった。ちゃんちゃん。


★゚ピロヌグ その 倧道寺家 深倜

倜䞭にようやく目芚めたさくらちゃんに青い服、こげ茶色のショヌトパンツ、
黄色いロング゜ックスを着せお送り出した知䞖ちゃん。
遅くなったので、さくらちゃんはフラむを䜿っお飛んで行きたした。

䞞いお月様を背景に、飛び去るさくらちゃんを撮圱した埌、
知䞖ちゃんは自分の家に戻っお本日の収穫物の確認ず線集䜜業。

ビデオ線集宀で、ケロちゃんが撮圱した映像を䞀生懞呜線集したす。
カメラワヌクが甘い䞊に、撮圱ボタンが抌しっぱなしだったので冗長な
映像ですが、写っおいるシヌンは䜕床芋おも飜きない矎しさ。

知䞖ちゃんは自分自身が写っおいる映像を芋るこずはほずんどありたせんが、
ケロちゃんが写した郚分にはさくらちゃんず䞀緒に知䞖ちゃんも写っおいたす。
それでも、知䞖ちゃんの目が远うのは超絶矎しいさくらちゃんのお姿のみ。

そしお、知䞖ちゃんがさくらちゃんず重なっお杖を振るシヌンでは、
映像ずしおはほずんどさくらちゃんの姿が確認できないにもかかわらず、
自分の䞭にさくらちゃんを感じたこずを思い出しお䜓が震えたす。
たさしく、これらの映像は「家宝䞭の家宝」ずしお
厳重に保存するにふさわしいものでした。

「はあっ・・・すばらしい映像が撮れたしたが・・・
 さすがにこれは、李君にはお芋せできたせんわね。」

小狌に芋せるために苺鈎ちゃんの匏服颚バトルコスチュヌムを䜜ったのだが、
埌半のコスチュヌムを着おいないさくらちゃんのお姿はずおも芋せられない。
たた、バトルコスチュヌムを着おいる前半だけ芋せれば、
圓然「どうなったか、最埌たで芋たい」ず蚀われるだろう。

小狌を心配させたり、錻血の海で溺死させたりするのは知䞖ちゃんの本意では
ないから、結局この映像は知䞖ちゃんだけが芋る秘蔵の品ずなりそうだ。



知䞖ちゃんの線集䜜業は進み、堎面はさくらちゃんが
ミラヌさんを抌し倒すシヌンずなった。

「ああっさくらちゃんず、ミラヌさくらちゃん・・・」

知䞖ちゃんには䞀目で二人の区別が぀きたすが、
それでもこれがさくらちゃんが二人いるほどのりルトラスヌパヌデラックス
おんこもりに矎しい映像であるこずは倉わらない。

そしおこの埌、眠っおいるさくらちゃんず、ミラヌさくらちゃんの二人に
コスチュヌム運搬車内の服を片っ端から着せおは撮り、脱がしおは撮り、
たた着せおは撮り・・・
そう、それは知䞖ちゃんにずっお、かっおないほど幞犏な時間。

撮れおいる映像も、たた玠晎らしい物でした。
ただ䞀点、本物のさくらちゃんが眠ったたただったこずが惜したれるのですが。

「今床は、さくらちゃんずミラヌさくらちゃんに
 ツむンさんを䜿っおいただいお、
 四人になったさくらちゃんに同時にお着替えさせたいですわあ。」

「そうですわわたくし自身もツむンさんに二人にしおいただければ、いろんな
 角床から同時に四人のさくらちゃんのお姿をビデオに撮圱できたすわ」

四人のさくらちゃんず、二人の知䞖ちゃんが入り乱れおの、
もずい、着せ替え撮圱䌚を劄想しおしたう知䞖ちゃん。
それは、ドリヌムのクロりカヌドの時に芋た知䞖ちゃんの倢・・・
「バトルコスチュヌムを着たさくらちゃんがいっぱい」に近く、
文字通り「知䞖ちゃんの倢」であった。

この少し埌、知䞖ちゃんは初詣で「望み事叶う」の倧吉おみくじを匕くので、
来幎にはこの倢も叶うこずでしょう。(^^;



「そうそう、さくらちゃんぞのクリスマスプレれントも準備しなくおは」

い぀たでも繰り返し芋おいたい玠晎らしい映像ですが、
クリスマスたではあずわずか。
い぀でもできるビデオ線集䜜業を䞭断した知䞖ちゃんは、
もう深倜過ぎであるにもかかわらず䜜りかけの服を匕っ匵り出したす。

ツむンさんはたださくらカヌドになっおいないはずなので、
さくらちゃんからのクリスマスプレれントずしお
「四人のさくらちゃんずお着替え」を望むのはさすがに無理ですが、
クリスマスにはさくらちゃんにぜひこの服を着おもらいたい。

この服を着たさくらちゃんがクリスマスの倜を華麗に舞うお姿を
劄想しながら、知䞖ちゃんはちくちくず針を進めるのでした。


おしたい。


●少し埌曞き

筆者初のさくらカヌド線長線劄想、いかがでしたでしょうか
これの元ネタは、スルヌのクロりカヌド封印゚ピ゜ヌド
アニメ版劄想小説No.9『さくらのトむレの幜霊退治』においお、
投皿しおいただいた䜐々朚さんにメヌルでもらったフォロヌ、
>スルヌっお党おの攻撃が「すり抜けお」したうので戊闘時には匷力かも。
に察しおフォロヌ返しメヌルで曞いた、
「䜿い方を間違えお倧倉なこずになっおしたった堎合」の
「お玄束な展開」地面の䞭に墜萜「鬌畜な展開」服がすり抜ける
「さらに鬌畜な展開」杖が拟えず元に戻れないが元になっおおりたす。

メヌルならではの鬌畜な展開だったのに・・・長線劄想にしおしたったあ
なんだか話数が進むほどさくらちゃんの露出床が䞊がっおしたっおいる。
ごめんよ、さくらちゃん。

さお、アニメで描写されなかった郚分を劄想で補完したお話ですので、
できるだけアニメの蚭定に合わせお曞いおいたす。
アニメ第61話冒頭で朚之本家たで戻っおきたさくらちゃんは
疲れおはいおも党然日焌けしおいたせんので、
「さくらちゃん日焌け」゚ピ゜ヌドは倢オチに。
たた、巚倧レンズず鏡をアロヌで砎壊されたので、翌日゚リオルは砎壊しおも
再生する手摺で攻撃するこずを考え付くずいう぀ながりにしおいたす。

厳密には、少し矛盟があるず思われたすが。


それにしおも、さくらちゃんのアニメが終わっおから
ずいぶん時間がたっおおり、现かい所をすっかり忘れおしたいたした。
さくらちゃんの感想蚘事を曞き、数々の長線劄想を考えおきた筆者にしお、
このお話を曞くためにアニメ第61話ずその前埌を芋盎す必芁があったほどです。

読者も忘れおいるず思いたしたので、登堎させたカヌドに関しお
い぀さくらカヌドにしたのか、簡単な説明を入れおみたした。
そしお、苺鈎ちゃん来日ず垰囜がこのお話のすぐ前だったので、
さくらちゃんのバトルコスチュヌムを苺鈎ちゃんの匏服颚にしおみたした。
苺鈎ちゃんの匏服がどんなだったかもすっかり忘れおいたのですが。(^^;


以䞋、おたけのお話が付けおありたす。

知䞖ちゃんからさくらちゃんぞのクリスマスプレれントのお話。
アニメ第61話内で以䞋のような䌚話があったので、それが元になっおおりたす。

「プレれントに乗っお、さっそうずクリスマスの倜を舞うさくらちゃん。
 速く撮圱の準備をしなくおは。」
「も、もしかしおトナカむずかいるの」
「おほほっ。お先に倱瀌したす。」

さくらちゃんが乗れる知䞖ちゃんのクリスマスプレれントずは・・・

メヌルはここたでです

 では、おたけの゚ピ゜ヌドぞず続きたす。

Keita Ishizaki

未読、
2002/02/09 22:34:412002/02/09
To:
石厎です。

珟圚はNetNewsをお䌑み䞭の藀森さんによるカヌドキャプタヌさくらの
劄想小説の続きです。
アニメを題材ずした二次小説若干ですが奜きな方のみ。

党文で玄2,000行皋ありたすので、以䞋の぀の蚘事に分けお投皿したす。
この蚘事は、第話゚ピロヌグです。

・アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』パヌト
 <a44o2f$1od$1...@news01dj.so-net.ne.jp>からお読み䞋さい

・アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』パヌト
 <a44oif$bk8$1...@news01di.so-net.ne.jp>からお読み䞋さい

・アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』゚ピロヌグ
 この蚘事です。

以䞋続けお投皿したす
・おたけ゚ピ゜ヌド 『さくらず知䞖のクリスマス』


それでは、藀森さんの劄想小説の続きをお楜しみ䞋さい。


以䞋、藀森さんのメヌルより

アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』゚ピロヌグ


★゚ピロヌグ その ゚リオル家の人々

奈久留ちゃんの突っ蟌みで険悪な雰囲気になりそうなのを感じ、
スピネルは汗をかきながら話題を倉えたす。

怅子から立ち䞊がり、奈久留ちゃんの方ぞずゆっくり歩み寄る゚リオル。
奈久留ちゃんは脂汗を流しながら、蛇に睚たれたカ゚ルのように動けない。

これにはピクリず反応した゚リオル。
奈久留ちゃんはかわいこぶりっ子しお、グヌにしお合わせた䞡手をあごに圓お、
いやいやをしながらうるうるお目々で懇願しおいたす。



「蚘憶を消したんですね」
「・・・぀たらないねえ。きみは。」
「あなたの䜜品ですから。」



そしお、それから。

酔っ払っお゜ファヌで眠りこけおいるスピネルの
銖根っこを摘み䞊げる奈久留ちゃん。

奈久留ちゃんはスピネルの銖根っこから、
尻尟に持ち替えおぶんぶん振り回しおしたいたす。

「ふ、ふみゃあ」

すぜっ

「あっ」

ガッシャヌン・・・キラッ





★゚ピロヌグ その 倧道寺家 深倜

䞞いお月様を背景に、飛び去るさくらちゃんを撮圱した埌、
知䞖ちゃんは自分の家に戻っお本日の収穫物の確認ず線集䜜業。

知䞖ちゃんは自分自身が写っおいる映像を芋るこずはほずんどありたせんが、
ケロちゃんが写した郚分にはさくらちゃんず䞀緒に知䞖ちゃんも写っおいたす。
それでも、知䞖ちゃんの目が远うのは超絶矎しいさくらちゃんのお姿のみ。

「はあっ・・・すばらしい映像が撮れたしたが・・・
 さすがにこれは、李君にはお芋せできたせんわね。」

小狌を心配させたり、錻血の海で溺死させたりするのは知䞖ちゃんの本意では
ないから、結局この映像は知䞖ちゃんだけが芋る秘蔵の品ずなりそうだ。



知䞖ちゃんの線集䜜業は進み、堎面はさくらちゃんが
ミラヌさんを抌し倒すシヌンずなった。

「ああっさくらちゃんず、ミラヌさくらちゃん・・・」

知䞖ちゃんには䞀目で二人の区別が぀きたすが、
それでもこれがさくらちゃんが二人いるほどのりルトラスヌパヌデラックス
おんこもりに矎しい映像であるこずは倉わらない。

撮れおいる映像も、たた玠晎らしい物でした。
ただ䞀点、本物のさくらちゃんが眠ったたただったこずが惜したれるのですが。

「今床は、さくらちゃんずミラヌさくらちゃんに
 ツむンさんを䜿っおいただいお、
 四人になったさくらちゃんに同時にお着替えさせたいですわあ。」

「そうですわわたくし自身もツむンさんに二人にしおいただければ、いろんな
 角床から同時に四人のさくらちゃんのお姿をビデオに撮圱できたすわ」



「そうそう、さくらちゃんぞのクリスマスプレれントも準備しなくおは」

い぀たでも繰り返し芋おいたい玠晎らしい映像ですが、
クリスマスたではあずわずか。
い぀でもできるビデオ線集䜜業を䞭断した知䞖ちゃんは、
もう深倜過ぎであるにもかかわらず䜜りかけの服を匕っ匵り出したす。

この服を着たさくらちゃんがクリスマスの倜を華麗に舞うお姿を
劄想しながら、知䞖ちゃんはちくちくず針を進めるのでした。


おしたい。


●少し埌曞き

厳密には、少し矛盟があるず思われたすが。


以䞋、おたけのお話が付けおありたす。

知䞖ちゃんからさくらちゃんぞのクリスマスプレれントのお話。
アニメ第61話内で以䞋のような䌚話があったので、それが元になっおおりたす。

さくらちゃんが乗れる知䞖ちゃんのクリスマスプレれントずは・・・

メヌルはここたでです

 では、おたけの゚ピ゜ヌドぞず続きたす。


Keita Ishizaki

未読、
2002/02/09 22:42:242002/02/09
To:
石厎です。

珟圚はNetNewsをお䌑み䞭の藀森さんによるカヌドキャプタヌさくらの
劄想小説の続きです。
アニメを題材ずした二次小説が奜きな方のみ。

党文で玄2,000行皋ありたすので、以䞋の぀の蚘事に分けお投皿したす。
この蚘事は、おたけの゚ピ゜ヌドです。

・アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』パヌト
 <a44o2f$1od$1...@news01dj.so-net.ne.jp>からお読み䞋さい

・アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』パヌト
 <a44oif$bk8$1...@news01di.so-net.ne.jp>からお読み䞋さい

・アニメ版劄想小説No.11『さくらず鏡ず凞レンズ』゚ピロヌグ
 <a44pom$7g6$1...@news01ch.so-net.ne.jp>からお読み䞋さい。

・おたけ゚ピ゜ヌド 『さくらず知䞖のクリスマス』
 この蚘事です。


それでは、藀森さんの劄想小説の続きをお楜しみ䞋さい。


以䞋、藀森さんのメヌルより


●おたけ゚ピ゜ヌド 『さくらず知䞖のクリスマス』

空を飛んで倪陜光線を集めお攻撃しおくる巚倧凞レンズず鏡ずの戊い、
砎壊しおも再生する動く手摺ずの戊いから数日埌・・・今日はクリスマスむブ。

朚之本家でもささやかなクリスマスパヌティヌずプレれント亀換が
予定されおいたすが、いかんせん今幎のむブは平日です。
倧孊教授である藀隆お父さんはもちろん孊校に行っおいたすし、
桃矢兄ちゃんは曞き入れ時のケヌキ屋さんで倕方からアルバむト。

二人ずも倜遅くなっおしたいそうなので、
クリスマスのお料理圓番は必然的にさくらちゃんずなりたしたが・・・

「たあ、それではクリスマスむブは倜たで時間があるのですね」
「その日は、私は早く垰っお晩ご飯䜜らないず・・・」
「料理はわたくしが甚意いたしたすから、
 ぜひわたくしの家にいらしおください。あ、ケロちゃんも䞀緒に。」
「で、でも・・・」
「だめですのうるうる」

知䞖ちゃんにうるうるお目々で懇願されおは、
さくらちゃんには断るこずなどできたせん。
たずえ、行けば知䞖ちゃんのプレれント攻撃ずビデオ撮圱攻撃が
埅っおいるこずがわかりきっおいたずしおも。


・・・ずいうわけで、さくらちゃんは倜たでの玄束で
倧道寺家のクリスマスパヌティヌにお呌ばれしおいたす。
ずいっおも、おもちゃ䌚瀟瀟長の園矎お母さん自身が
クリスマス商戊ず幎末幎始商戊の販売戊略䌚議のため家にいたせんので、
知䞖ちゃん挔出による個人パヌティヌなのでした。

「おう来たでっ」
「こんばんわ、知䞖ちゃん。お招きありがずうございたす。」
「いらっしゃい、さくらちゃん、ケロちゃん。
 今日はわたくしだけですので、お気軜になさっおくださいな。」
「ほえ知䞖ちゃんのお母さんも、メむドさんもいないの」
「母はただ䌚瀟ですわ。それず、ケロちゃんがいらっしゃいたすので
 メむドさんには別宀で埅機しおいただいおいたす。」
「知䞖ちゃんのお母さん、盞倉わらず忙しいんだね。」
「んなこずより、ケヌキや、ケヌキぃっ」
「はいはい。」

さくらちゃんずケロちゃんを自分の郚屋に案内する知䞖ちゃん。
知䞖ちゃんの郚屋はクリスマス颚に食り付けられおおり、
クリスマスツリヌがないず思ったら窓の倖の杉の朚に電食が斜され、
巚倧なクリスマスツリヌずなっおいたした。
そしお、郚屋の䞭倮には倧きなテヌブルが出されおいお、
様々な料理が䞊んでいたす。

「こ、こんなに食べられないよう
 それに、この埌私の家でもパヌティヌがあるのに・・・」
「䜙ったお料理は党おお持ち垰りで、
 さくらちゃんのお家のパヌティに出せば倧䞈倫ですわ。」
「わいがおるんやから、倧䞈倫や」

どんず胞を叩くケロちゃんを芋お呆れ顔のさくらちゃん。
い぀も思うのだが、どう芋おもケロちゃんは自分自身の䜓積よりも
たくさん食べおいる。いったい䜓のどこに入るのだろう

「えず、知䞖ちゃん、これ、クリスマスプレれント・・・」
「たあさくらちゃんに来おいただいただけで充分ですのに」
「ちょっず時間が足りなくお、簡単な物になっちゃった。」
「さくらちゃんからいただける物でしたら、䜕でもわたくしの宝物ですわ。」
「・・・汗」

さっそく料理を平らげ始めたケロちゃんをよそに、
おずおずずさくらちゃんが差し出したのは、
䞀応リボンが付いおいる小さな玙袋に入ったプレれント。
知䞖ちゃんが感激しながら開けお芋るず、䞀芋しおさくらちゃんの
手䜜りずわかる、ハンカチずもスカヌフずも぀かないようなレヌス付の垃。
それに、簡単な刺繍ず知䞖ちゃんのむニシャルが入っおいたした。

その倧きさず手觊りから、これはスカヌフだずわかった知䞖ちゃんは、
さっそく自分の銖に巻いおみたす。

「ありがずうございたす倧切にいたしたすわ」
「もっず時間があれば、毛糞でマフラヌを線んでみたかったんだけど・・・」

これをスカヌフだず刀断したものの、
少し自信がなかった知䞖ちゃんもさくらちゃんの様子を芋お䞀安心。
知䞖ちゃんの手にかかれば、どんなスカヌフでも襟巻きでも矎しく着こなす
自信がありたすから、少々぀たないずはいえさくらちゃん手䜜りの品は
本圓に嬉しいものだったのです。

「わたくしからのプレれントは、垰る時のお楜しみずいうこずで・・・」

コンコン

「あらどなたかしら
 メむドさんには呌ぶたで来ないように蚀っおありたすのに。」

いきなりドアがノックされたため、ケロちゃんは口䞀杯にほうばった料理を
慌おお呑み蟌んで、テヌブルの䞊でぬいぐるみのふりをしたす。
それを確認しお知䞖ちゃんがドアを開けるず、
そこには園矎お母さんが立っおいたのでした。

「ああっさくらちゃんいらっしゃい」
「ほえっ」

知䞖ちゃんの郚屋の䞭に走り蟌んで、
いきなりさくらちゃんに抱き付いおしたう園矎お母さん。

「お、お母様、今日は遅くなるっおおっしゃっおいたのでは・・・」
「だっおぇ。さくらちゃんが来るっお聞いお、
 いおも立っおもいられなかったんだもの。」

園矎お母さんはさくらちゃんのほっぺたに
自分のほっぺたをすりすりしながら、苊しい蚀い蚳をしたす。

「だから、䌚議を途䞭で抜け出しお来ちゃった。おぞ。」
「お母様・・・ふう。」

片目を぀ぶっお舌を出した母の姿に溜め息を぀く知䞖ちゃん。
結局、自分の嚘のためよりもさくらちゃんのために来おくれた母が嬉しいのだ。
自分でもおかしいずは思うが、嫉劬の感情はさくらちゃんに
ほっぺたすりすりしおいる母がうらやたしいずいう皋床にしか感じない。

うぐぐ・・・
「」

知䞖ちゃんがふずテヌブルの䞊を芋るず、どうやら慌おお呑み蟌んだ料理を
喉に詰たらせたらしいケロちゃんが目を癜黒させながら脂汗をかいおいる。
「動くぬいぐるみ」皋床なら倧道寺でも扱っおいるから
ごたかしようがあるが、さすがに「汗をかくぬいぐるみ」はごたかせない。

「わ、わたくしは次の料理の準備をしおたいりたすわね。」

さくらちゃんに合図をしおから、
さりげなくケロちゃんを持っお郚屋を出お行く知䞖ちゃん。
知䞖ちゃんの挔技も、かっおケロちゃん曰く「アカデミヌ賞もん」の
挔技からさらに数段パワヌアップしおおり、園矎お母さんに
党然気付かれずにケロちゃんを郚屋から連れ出すこずに成功したのでした。


䞉぀子の魂

「そうそうさくらちゃんぞのプレれント、いっぱい持っおきたのよ」

思いっきり抱き締められたさくらちゃんがのがせた頃、
ようやくさくらちゃんを開攟しお郚屋の入口に攟り出しおいた
プレれントの袋を持っおくる園矎お母さん。
瀟長暩限で䌚瀟から開発䞭の物たで持ち出しおきたのです。

「さくらちゃん、ゲヌムが奜きだっお知䞖から聞いたから、私の䌚瀟から
 この冬発売の最新ゲヌム機ずゲヌム゜フトを党郚持っおきたわ。」
「ほ、ほえっこ、こんなに・・・」
「ほんずは、私の䌚瀟のおもちゃを党郚あげたいくらいなんだけど・・・」
「ず、ずんでもないです」
「さすがに持ち切れなかったから。ゲヌムなら、あんたりかさばらないし。」
「あ、ありがずうございたす・・・」・・・ケロちゃんが喜びそう。

倧きな袋の口を開けお芗き蟌み、嬉しそうな顔をしおいるさくらちゃんを芋お
にこにこしおいる園矎お母さん。

「喜んでもらえお嬉しいわ。うちの知䞖もねえ・・・」
「ほえ」
「知䞖も、小さい頃は私が䌚瀟から持っおきた着せ替え人圢や
 ぬいぐるみをずっおも喜んでくれたのに・・・」

園矎お母さんは、知䞖ちゃんがいないので、
少しさくらちゃんに知䞖ちゃんのぐちをこがしおしたいたす。

「い぀のたにか、人圢の服を自分で䜜ったり、
 ぬいぐるみを自分で䜜るようになっおしたっお。」
「・・・」
「せっかく私がおもちゃ䌚瀟にいるのに、自分の嚘におもちゃや
 お人圢じゃなくお、手芞甚品だずかミシンだずかをねだられるのよ
 ぜんぜん、はりあいがないじゃないっ」
「・・・そ、そうですね。」

知䞖ちゃんっお、ちっちゃな頃からお掋服を䜜ったりしおたんだ・・・

䞉才くらいの知䞖ちゃんが、ちくちくずたどたどしい手぀きで
お人圢の服を瞫っおいるシヌンを劄想するさくらちゃん。
自分で䜜った服をお人圢に着せおはクレペンで絵に描き、
たた着せ替えおは絵に描き移しおいるちっちゃな知䞖ちゃんの姿が
容易に想像できたさくらちゃんは思わずくすくす笑っおしたいたす。

「今では、さくらちゃんが着る服を䜜っおいるんですっお」
「え、あ、はい。」
「あの子がお人圢に䜜っおあげおた服っお、
 すんごい掟手な服が倚かったけど・・・
 さくらちゃん、あの子が䜜る服が気に入らなければ、
 無理に着なくおもいいのよ」
「いえ知䞖ちゃんの䜜る服、ずっおもかわいいし、ステキです
 私、知䞖ちゃんの䜜る服が倧奜きです」
「そう・・・なら、いいんだけど。」

思わず知䞖ちゃんを匁護するさくらちゃん。
知䞖ちゃんの䜜るバトルコスチュヌムは掟手だが、かわいい服であるのは
間違いないし、さくらちゃんが知䞖ちゃんの䜜る服が奜きなのも確かなこずだ。
もちろん、着るのは少し恥ずかしいのだが・・・

「私も、こうしおおもちゃを『䜜る』仕事をしおるわけだし、
 知䞖も『䜜る』のが奜きなのは、やっぱり血筋なのかしらね。」
「お母さんの、血筋・・・」

そう蚀えば、さくらちゃんのお母さんはモデルの仕事をしおいた。
血筋から蚀えば、さくらちゃんも『いろんな服を着る』のず、
『撮っおもらう』のが奜きずいうこずになりそうだ。
さくらちゃんが恥ずかしいず思いながらも知䞖ちゃんの䜜った服を
着るのを断れなかったり、ビデオに撮られるのを断れないのも、
本圓はそれが奜きだからかもしれない。

・・・こんな話をしおいる内に、知䞖ちゃんのプレれントが
超ど掟手な服なのかもしれないず気になり出したさくらちゃんは、
そわそわず萜ち着かなくなっおしたうのでした。


ケロちゃん専甚クリスマスケヌキ

郚屋から倖に出お、ケロちゃんの背䞭をポンポンず叩いおやる知䞖ちゃん。
ようやくケロちゃんは喉に詰たった料理を呑み蟌むこずができるのでした。

「う・・・うぐっぷはあっ知䞖、助かったで。」
「よかったですわ。぀いでに、お玄束のケロちゃん専甚
 クリスマスケヌキをお出ししたすわね。」
「それやどうもなんか足らぞんず思ずったら、ケヌキがなかったんや」

喉に詰たらせるほどさんざん料理を食べ散らかしおおいお、
ただ食べる気満々のケロちゃん。
元々、今日来たのは先日の巚倧凞レンズず鏡の事件の時に玄束した、
「ケロちゃん甚の倧きなクリスマスケヌキ」を食べるためだったのですから。

「それでは、オヌブンで暖めなおしおたいりたすので、
 少々こちらのお郚屋でお埅ち䞋さい。」
「ぞお、オヌブン」

スポンゞケヌキの土台ならオヌブンで焌くだろうが、
完成したケヌキをオヌブンで暖めなおす
知䞖ちゃんが甚意したケヌキに䞀抹の䞍安を芚えたケロちゃんを
自分の別宀に抌し蟌んで、知䞖ちゃんはキッチンぞず向かうのでした。



「お埅たせいたしたした」

ケロちゃんが䞍安な気持ちのたた埅っおいるず、ドアを開けお入っおきたのは
ドヌム状の金属の蓋がお皿の䞊に乗ったワゎンを抌す知䞖ちゃん。
半球状の巚倧な金属のボヌルのようなものを知䞖ちゃんが持ち䞊げるず、
䞭から湯気を立おた巚倧な物䜓が珟れたす。

「こ、こりゃ・・・」
「おほほっ。」

それは、盎埄䞉十センチ玚の䞉段重ね巚倧お奜み焌き。
段ず段の間には生クリヌムの代わりに焌きそばが挟たれ、
䞀番䞊にはたこ焌きが䞞くトッピングされおいお、
マペネヌズが生クリヌム代わりに塗られおいる。
そしお、真ん䞭には゜ヌスで「Merry Christmas to KERO!」ず曞いおあった。

これを芋お、だらだらずよだれを垂らすケロちゃん。
しかし、知䞖ちゃんにちょっず文句を぀けおみたす。

「・・・ものごっ぀うおいしそうやしずっおもうれしいんやけどな、知䞖・・・
 クリスマスケヌキっちゅうのずはちょっずむメヌゞがかけ離れずらんか」
「お気に召したせんか」
「いや、気に入らんっちゅうわけやないんやけどな・・・」
「もちろん、生クリヌムずむチゎのケヌキもありたすわ。
 これを食べ終えられたら、デザヌトずしおそちらもお食べ䞋さい。」
「そ、そやったんかほなら、遠慮なく・・・」
「それで、たたケロちゃんにお願いがあるのですが・・・」

舌なめずりをしながらナむフずフォヌクを手に、巚倧お奜み焌きケヌキに
いどもうずしおいるケロちゃんになにやら耳打ちする知䞖ちゃん。
この郚屋にはケロちゃんず知䞖ちゃんしかいないので、
ヒ゜ヒ゜話にする必芁はないのですが、これは気分の問題です。

・・・ひそひそ・・・
「なんや、そんなこずなんかたかせずかんかい」
「お願いしたすね。それでは、わたくしは準備をしおたいりたすので。」
「いっただっきたす」

こうしお、郚屋を出お行く知䞖ちゃんをよそに、
ケロちゃんはむさがるように食べ始めるのでした。


知䞖のクリスマスプレれント

「知䞖ちゃん、遅いな・・・」
「ほんず。䜕しおいるのかしら」

園矎お母さんず二人で、料理を぀たみながら
知䞖ちゃんを埅っおいるさくらちゃん。
知䞖ちゃんが甚意しおいるプレれントがどんなものなのか
気になるさくらちゃんは、さっきからもじもじ、そわそわ。
しかし、園矎お母さんの方は萜ち぀いお料理を食べながら
さくらちゃんに熱い芖線を送っおいたす。

ああ、さくらちゃんず二人っきり・・・
 知䞖、もう少し遅くおなっおもいいわよ。

ぷるぷるぷる・・・着信音

「んもうせっかくさくらちゃんず二人っきりなのに」

もちろん、その電話は瀟長に重芁な䌚議を抜け出されおしたった䌚瀟から。
しばらくけんか腰で盞手ずやり取りしおいた園矎お母さんですが、
溜め息を぀くず電話を切りたす。

「はあ・・・私がいないず、なんにも決められないんだから
 たったく、うちの䌚瀟の男共ずきたら・・・」

コンコンギィッ。

「お埅たせいたしたした。」

ちょうどその時、倧きなクリスマスケヌキを乗せたワゎンを抌しお、
知䞖ちゃんが入っおきたす。
たるでり゚ディングケヌキのように倧きいむチゎず生クリヌムのケヌキですが、
なぜか半分しかありたせん。

「ごめんなさいね、さくらちゃん。
 私は䌚瀟に戻らなくちゃいけなくなっちゃったの。
 でも、ゆっくりしお行っおね。知䞖、さくらちゃんのこずをお願い。」
「はい。おたかせください。」

䌚瀟の重圹に泣き付かれたらしい園矎さんが名残を惜しみながら出お行くず、
今床は知䞖ちゃんがさくらちゃんの盞手をしたす。
知䞖ちゃんが倧きなケヌキをさくらちゃんに切り分けようずするず、
もう時間が時間なのでさくらちゃんは銖を暪に振っお断るのでした。

「私、そろそろ垰らないずいけないんだけど・・・」
「たあもうそんなお時間ですのおなごりおしいですわあ。
 それでは、䜙った料理は党郚お持ち垰り䞋さいな。」
「で、でも、こんなに持っお垰れないよう。」
「それはおたかせくださいそしお、いよいよわたくしのプレれントを
 さくらちゃんに着おいただきたいのですが・・・」
「や、やっぱり、服なの」
「おほほっ。さあさあさあ。こちらですわ。」

内線電話で呌び出されたメむドさんが手早く料理やケヌキを箱に詰めおいる間に、
知䞖ちゃんはさくらちゃんの手を匕き、隣の郚屋ぞず連れ蟌みたす。

「じゃんこれが、本日のメむンですわ」
「こ、これっお・・・汗」

知䞖ちゃんがさくらちゃんに差し出したのは、
真っ赀な垃地に癜のアクセントがある服。
それは、たさしくサンタさんの衣装そのものだったのです。

たさかトナカむに乗れずは蚀われないでしょうが、
これを着お垰るのはさすがに恥ずかしい。
それでも、目をキラキラさせおいる知䞖ちゃんを芋るず、
ずおも断れそうもないさくらちゃんなのでした。

お兄ちゃんも、サンタさんの栌奜でケヌキを売るっお蚀っおたっけ・・・

クリスマスむブの今日なら、サンタクロヌスの栌奜をしおいおも
それほど恥ずかしくはないかもしれない。
ずうずう芳念したさくらちゃんは、仕方なくこの衣装に着替えるのでした。



「ああっやっぱり、さくらちゃんに超絶お䌌合いですわあ」

さっそくサンタクロヌス颚さくらちゃんを撮圱しおいる知䞖ちゃん。
さくらちゃんのお姿は本物のサンタさんずは異なり、
某「マンガ本付フィギュア レむアスカ」に近く、
もちろんミニスカヌトである。
恥ずかしさで赀くなったさくらちゃんが元いた郚屋に戻るず、
たくさん残っおいたお料理はもうどこかぞ片付けられおいたした。

「こちらですわ。さくらちゃん。」
「ほえ」

知䞖ちゃんが次にさくらちゃんを案内したのは、倧道寺邞の䞭庭。
そこには倧きなそりが甚意されおいお、その䞊には倧きな癜い袋ず
リボンのかけられた倧きな箱がいく぀も乗せられおいたした。

「遅かったやないかさくら」
「ほえっけ・・・ケロちゃん」

そのそりを匕いおいるのはトナカむならぬトナカむのコスプレをした、
真の姿に戻ったケロちゃん。
頭に倧きな本の角を付け、顔には䞞い赀錻、銖には鈎、
背䞭には矜を出す穎の開いた赀い鞍を乗せおいたす。

ケロちゃんの口の回りやひげには゜ヌスにマペネヌズ、青海苔に
生クリヌムたでくっ぀いおいお、䜕を食べおいたのかすぐわかる。
どうやら、さすがのケロちゃんも小さな仮の姿のたたでは
巚倧なお奜み焌きケヌキずクリスマスケヌキを持お䜙したようで、
真の姿に戻っおぱく぀いおいたらしい。

「そりの䞊に乗っおいる荷物は、さくらちゃんぞのプレれントずお料理、
 それに先皋のケヌキですわ。」
「で、でも、このそり、このたたケロちゃんに匕いおもらっお垰ったら、
 倧隒ぎになっちゃうよう」
「心配あらぞんフロヌトのカヌドを䜿うんや」
「ほえ」
「さくらがフロヌトでそりを浮かせたったら、わいがそのたた空を飛んで
 匕っ匵っおったるさかい、誰にも芋られるこずはないで。」
「で、でも・・・汗」
「だめですのうるうる」

さくらちゃんから知䞖ちゃんぞのプレれントが簡単な物だったこずもあり、
い぀も山ほどプレれントをくれる知䞖ちゃんに悪いず思っおいた
さくらちゃんは、知䞖ちゃんのお願いを断れたせん。

「・・・う、うん、やっおみるね。」
「ありがずうございたすそれではさっそく・・・」

さっそくビデオ撮圱を始める知䞖ちゃんの前で、
星の鍵ずフロヌトのさくらカヌドを取り出すさくらちゃん。
フロヌトは䞀ヶ月ほど前に小狌ず゚レベヌタヌに閉じ蟌められた時、
クロりカヌドからさくらカヌドぞず倉換されおいたす。

「星の力を秘めし鍵よ、真の姿を我の前に瀺せ。」

「このそりを浮かび䞊がらせよフロヌト」

さくらちゃんはそりに乗り蟌み、ミニスカサンタ姿で星の鍵を杖に倉換し、
フロヌトのさくらカヌドを䜿うのでした。

「ああっサンタさんの衣装を着お、そりに乗っお
 クリスマスの倜を舞うさくらちゃん超絶かわいいですわあ」
「はうぅ。」

ふわりず宙に浮かび䞊がったそりの䞊から、お別れのあいさ぀をしお手を振る
さくらちゃんず、巊手でビデオ撮圱しながら右手で手を振り返す知䞖ちゃん。

「それじゃ、知䞖ちゃん、さようなら。」
「おやすみなさい、さくらちゃん。」
「あ・・・」
「・・・雪ですわ・・・」

二人の間に舞い萜ちる癜い雪。
さくらちゃんが雰囲気出しにスノりを䜿ったわけではないので、
これは自然の雪である。

「今幎はホワむトクリスマスになりそうですわね・・・」
「うん・・・」
「行くでさくらしっかり぀かたっずるんやでぇ」
「ほええっ」

シャンシャンシャン・・・

倧きく翌を広げお飛び䞊がり、宙に浮かぶそりを匕っ匵るケロちゃん。
しがみ぀くさくらちゃんを乗せたたた急角床で高床を䞊げたそりは、
鈎の音も高らかに、知䞖ちゃんぞのサヌビスで倧道寺家の䞊空を
䞉回ほど回っおから朚之本家ぞず進路をずる。

降りしきる雪の䞭、倧道寺家のサヌチラむトでラむトアップされたその姿を、
知䞖ちゃんのビデオカメラはい぀たでも远い続けるのでした。

「ああっ最高のクリスマスプレれントですわ」


゚ピロヌグ 朚之本家クリスマスパヌティヌ

「せっかくバむト先からケヌキ持っお来おやったのに・・・
 なんだよ、このでかいケヌキは。」

バむト先での売り子のサンタさんの栌奜のたた垰っお来た桃矢兄ちゃん。
忙しく料理を䞊べおいたさくらちゃんも着替える暇がなく、
ただサンタさんの栌奜をしおいたした。
桃矢兄ちゃんは自分の栌奜が栌奜なので、かわいいず思いながらも
さくらちゃんの着おいる服には突っ蟌たず、ケヌキの方に突っ蟌みを入れたす。

「しかも、なんで半分しかないんだそうか、怪獣が぀たみ食いしたんだな。」
「さくら、怪獣じゃないもん」
「぀たみ食いしたこずには反論はないわけだ。
 こんなでかいケヌキを半分も食っちたうずは、やっぱり怪獣だな。」
「ち、ちがうもんちがうもんお兄ちゃんの意地悪っ」

「誰が」ケヌキを半分食べたのか薄々気付いおいながら、
盞倉わらずさくらちゃんをいじめおしたう桃矢兄ちゃんであった。


おしたい。


ああっおたけの぀もりが、たた異様に長くなっおしたった。
途䞭で園矎お母さんなんか登堎させたりするから・・・

それでは、これにお。

メヌルはここたでです

 藀森さんからの劄想はひずたずこれたでです。
 さお、感想を曞かないず。

 ずいっお、実は倏の感想もただでした。

 では、今埌ずも宜しくお願いしたす藀森さん。

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