鍋島です。
この中で、NTTは以下のようなコメント(ユニキャスト放送を優先処理する)を出しています。
> 昨年度、在阪民放5局と実施した実証事業における検証結果を踏まえると、このようなトラヒック増加傾向の下で、
> 4K等を含めた放送コンテンツをネットを通じて安定的に視聴するためには、通信事業者のネットワークにおいて、
> 優先制御や専用帯域の確保により品質保証された「専用ルート」での配信が前提になると考えます。
モバイル網における高付加価値通信( オンライントレーディングなどのトランザクション処理)の 優先処理のサービス化を企画していた鍋島としては、単価の安いバルク動画を優先処理するというのは新鮮な発想でした。また、「放送は優先処理してOTTはしない」という中立性問題も絡んできます。
つまり、優先処理はキャリアによる通信の選り好みの話になるため、一般にサービスを組むには、緊急通信は優先+何らかのクラス分け(ビット単価は高いけど優先される通信路、配信側が選択)という感じにせざるを得ないと思っていたのですが、ストレートに放送は優先というコメントでビックリです。
OTT側からは、放送事業者だけが優先処理されるのは断固拒否というのも出てくると思います。