第14回ICETセミナーのお知らせ

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Eita Nakamura

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Aug 31, 2025, 9:47:38 PMAug 31
to ibi...@googlegroups.com, naka...@inf.kyushu-u.ac.jp
IBISMLの皆様

九州大学の中村栄太です。
文化進化理論に関するセミナーの案内をいたします。

ICETセミナーは文化進化の理論に興味がある人々のネットワーキングのための場を提供します。
基礎的な文献の輪講や、外部から専門家をお招きしたテーマ別の講習会、
最新の研究を紹介する定例セミナーなどを開催しています。
今回は定例セミナーのご案内です。どなたでもご参加ください。

参加を希望される方は以下のアドレスに空メールを送信の上、
前日までにメーリングリスト(ML)にご参加ください。
当日までにMLでzoom linkを共有いたします。
icet-semina...@googlegroups.com

日時:2025年9月11日(木)19:00-21:00(終了時間未定)
講演者:中田星矢(東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構)

タイトル:名声バイアスの計算論モデリング:手がかりの違いが文化進化に与える効果の検討

講演概要:
人々は有用な行動を獲得するために、特定の特徴をもつ他者の行動を優先的に社会学習する。なかでも、多くの敬意を集める高名な他者を選択的に模倣する傾向は「名声バイアス」と呼ばれ、累積的文化進化や非適応的文化進化など、人類における文化進化を説明する重要な要因として注目されてきた。しかし、名声バイアスの定義は必ずしも明確ではなく、他の社会的学習バイアスに比べて定式化が進んでいない。

本講演では、名声バイアス研究の展開を概観した上で、その定義を一次的な手がかり(外見や職位など)に基づくものと、二次的な手がかり(多くの人々から注目を集めていることなど)に基づくものの二つに整理する。そして、この二つの定義に基づいて計算モデルを構築し、それぞれが生み出す文化進化ダイナミクスを比較する。さらに、突然変異率やバイアスの強さを操作した一連のシミュレーションを通じて、条件に応じて両モデルにおける文化進化進化ダイナミクスが異なることを示す。

本研究を基盤として、名声バイアスに関する理論的検討が今後さらに発展していくことが期待される。

共同主宰:板尾健司(理化学研究所)、田村光平(東北大学)、中村栄太(九州大学)、新井さくら(東京大学)、齋藤悠輔(北海道大学)
HP:https://sites.google.com/view/icetseminar/home

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