Herman Kahnさん
> 上記の引用文ではシステム全体を停止して行う作業は「non-intrusive」とされ
> ていません。'non-intrusive isolations that involve breaking the
> containment envelope'とあるが、これは、プロセス機器の気密状態をやぶる
> intrusiveな作業に必要なisolationのみならず、例えばその機器が封じ込められ
> ているビル・格納施設の気密をやぶるnon-intrusiveな作業の時に行うisolation
> にも、この文書に説明されていることを適用できる、という話です。
例のpdfをもう少し見てみたら
You should minimise isolation requirements, wherever practicable, by
planning intrusive maintenance for shutdown periods.
Some intrusive maintenance or internal inspection tasks will always
require plant shutdown.
と言う記述もあり、確かにプラントのlive/shutdownとintrusiveは全く関係あり
ませんでした。
それから「危険区域への立ち入り作業」では「人が区域に侵入する」ことに主眼が
置かれることになり、"intrusive activity"は「密閉されたエネルギーや危険物質
の系が外部とつながる」ことに主眼が置かれているのでやはり確かにポイントがず
れていると思います。Hermanさんの「密閉機器等の開放を伴う作業」は原語の意味
をよく表していると思います。
ただ、今回の原稿ではisolation(隔離)とタグアウト/ロックアウトの手続きと
実施方法が話の主体で(エネルギーが中心)、約50ページの中で"intrusive
activity"は対象となる作業として、ほとんど文脈もなく3回しか出て来ません。
「密閉機器等の開放を伴う作業」とすると、やはり全体の中ではちょっと唐突で読
み手にはやや違和感が出てしまいそうです。
つまり、ロックアウト/タグアウトは電気、圧縮空気。蒸気等が、保守作業中、第
三者によって間違って設備に供給されないようにスイッチやバルブに錠を掛けたり、
タグで表示するものですが、「密閉機器等の解放を伴う作業」でなぜロックアウト
/タグアウトをしなければならないのか自分の場合、直感的に思い浮かばないので
す。「密閉機器の解放」と言うとまず圧力容器などが思い浮かびますが、電気制御
盤、ロボットや工作機械などの機器が思い浮かびません。(もちろんそれらも中に
エネルギーが封じ込まれた密閉機器なのですが)
そこでまたポイントがずれた「超訳」かも知れませんが、妥協案として「隔離を必
要とする危険エネルギー/物質取り扱い作業」にしようかと思います。
因みに原稿を見直すと、危険作業は次の二つの区分けになっていました。
1.一般危険作業(閉鎖空間での作業、火気使用作業、吊り上げ作業、電気工事、圧
力テスト、放射線作業.....)
2. ロックアウト/タグアウト(隔離)を必要とするintrusive acitivity
どうもいろいろアドバイスありがとうございました。
Masakazu Yamashita